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フランス語の扉を開こう~ペンギンと

フランス語のことわざ52~クマを殺す前に皮を売る

クマ

きょうご紹介することわざはこちらです。

Vendre la peau de l’ours avant de l’avoir tué
クマを殺すまえに皮を売る

⇒音声は、IVONA Text-to-speechで確認してください。Frenchで Céline か Mathieu を選び、文章を下の四角いところに入力し、playボタンを押すと聞こえます。

クマを殺すまえに皮を売る

狩人がクマを捕まえるまえに、皮を売るということ。もちろんまだ皮は持っていないので、これから取ってくる皮を先に売る約束をするのです。

ですが、そんなに都合よくクマを捕まえることができません。よって、まだ決まっていないことをあてにして、行動すること、またそういうことをしちゃいけないよ、という意味のことわざです。

さまざまな状況からこの先、こんなことが起こることが期待できるが、まだ実際それは起こっているわけではない。あてにはできないよ、というシチュエーションでも使われます。

日本語のことわざでは「捕らぬ狸の皮算用」にあたります。

日本人がまだ得ていない狸の皮算用をするのは、たとえば宝くじなどを買ったときですね。

これが当たったら、あれを買って、これを買って、どこかに旅行に行こう、とか。

こういうのは夢があって楽しいのですが、仕事上で皮算用をすると痛い思いをするので、ほどほどに。

よくわかる!フランス語の文法解説

単語の意味

vendre 売る

la 女性名詞につく定冠詞

peau (動物の)皮;皮膚 女性名詞、複数形はpeaux

ours 熊 (最後のSは発音します ウルス)
雌熊 ourse, 小熊 ourson

avant de + 不定法 ~する前に

l’avoir のl’ le = その熊を  代名詞

avoir tué tuer  殺す の複合過去形 殺した ⇒複合形の不定法

vendreの現在形の活用

REで終わる動詞です。
活用語尾は、
s-s-(d)-ons-ez-ent
語幹はvend のみ。

je vends
tu vends
il vend
nous vendons
vous vendez
ils vendent

複合形の不定法(不定詞複合形)

avoir tué は不定詞複合形などと呼ばれます。不定詞の過去形です。

名称は難しげですが、要するに
avoir という助動詞と 動詞の過去分詞が複合(複数のものが合わさっている)しているので、こう呼ばれます。

avoir + 過去分詞 で メインの動詞よりも前に完了したことを表しています。

Vendre la peau de l’ours avant de l’avoir tué
のメインの動詞はvendre(売る)です。これより先に、皮を取るわけですから、「クマを殺す」動作が過去形になっているのです。

このへんは、時制に厳密なフランス語ならでは。

不定詞複合形を作るとき、助動詞にêtreをとる動詞はêtreを使います。よって過去分詞の性数一致も生じます。

例:
Merci d’être venu.
来てくれてありがとう。来た人が男性ひとり

Merci d’être venue.
来た人が女性ひとり

Merci d’être venues.
来た人が女性複数

Merci d’être venus.
来た人が男性複数か、男性と女性の複数。

同じ例文が以前「虎と小鳥のフランス日記」に出てきました⇒パリの教会コンサート~『虎と小鳥のフランス日記』第151話

直訳

クマを殺してしまう前に皮を売ること。

バリエーションとして、
Il ne faut pas vendre la peau de l’ours avant qu’on ne l’ait mis à terre.
クマを地面に置いてしまう前に熊の皮を売ってはいけない。

Il ne faut pas vendre la peau de l’ours.
クマの皮を売ってはだめだよ。・・・後半は省略

などあります。

似ていることわざとこのことわざの起源

日本語では
「捕らぬ狸の皮算用」

英語では
Don’t count your chickens before they’re hatched.
卵がかえる前にヒナの数を数えるな。

ということわざがあります。

クマの皮を売る、ということわざは古くからあり、起源はイソップ物語ということです。

ラ・フォンティーヌのL’ours et les deux compagnons という寓話にも出てきて、こちらのほうが有名です。

タイトルは熊と二人の友だち、熊と二人の仕事仲間、などと訳せると思います。

友だちというのは、べつに熊と友だちなのではなく、この二人が友だち同士(あるいは商売仲間)なのです。

朗読をご紹介します。

※YouTubeで見る方はこちらから⇒Les Fables de La Fontaine – L’ours et les deux compagnons

原文はこちら⇒L' Ours et les deux Compagnons
ちょっと文字が小さいのですが、古いフランス語の注釈があります。

二人組がクマの王様の皮を先に売ります。ものすごく暖かいよ、などと言って。

森にクマを捕りにいったものの、実際にクマを目にすると怖くなり、一人は木に登り、一人は死んだふりをして、結局クマをつかまえることはできませんでした。

最後に、このことわざが出てきます。

いかがでしたか?

たぬきはそんなに怖くない気がするけど、クマの皮を捕るのは命がけですね。

それでは、次回のことわざの記事をお楽しみに。

★ことわざの記事の目次を作りました。ご利用ください。
その1⇒フランス語のことわざ~目次 その1
その2⇒フランス語のことわざ~目次 その2

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