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フランス語の扉を開こう~ペンギンと

フランス語のことわざ67~人は、実のなっている木にだけ石を投げる(出る杭は打たれる)

オレンジの木

きょうご紹介するフランス語のことわざはこちらです。

On ne jette des pierres qu’à l’arbre chargé de fruits.
人は、実がぎっしりなっている木にだけ石を投げる。

⇒音声は、IVONA Text-to-speechで確認してください。Frenchで Céline か Mathieu を選び、文章を下の四角いところに入力し、playボタンを押すと聞こえます。

人は、実がぎっしりなっている木にだけ石を投げる

人が実のなっている木に石を投げるのは、その実を落としたいから。

なぜ実を落としたいかというと、その実がほしいからです。

つまり、人は何らかの成功をした人にだけ、あれこれ批判するのであり、とりたてて何もない人には何も言わないということ。

これは本当にそうですね。

特に目立たなければ、人にあれこれ言われることもありません。成功したり、有名になると、批判されるのはしかたがないことなのでしょう。

有名税という言葉もありますし。

日本のことわざでは「出る杭は打たれる」があたります。

杭(くい)とは、地面に打ち込んで目印にする棒です。並べて打った杭の中で、1本だけ背が高いのがあると、カンカンと金槌で打たれて、他の杭とそろうようにされてしまいます。

これもとてもわかりやすいことわざですね。

日本ではひときわ才能があったり、リーダーシップを発揮しようとすると、批判の的になりがち。「なまいきだ」「でしゃばり」などと言われます。

フランスに比べて、さらに目立たないことをよしとする国民性がありますから。しかし、ほかの人と同じことをやって、ふつうに並んでいる人ばかりでは、この社会が変革しないのもまた事実。

実がぎっしりなる木や、ちょっぴり背の高い杭があるからこそ、ほかの木や杭が恩恵を得られるのです。

よくわかる!フランス語の文法解説

単語の意味

on 一般の人々

ne … que   que以下しか~ない⇒後述

jette < jeter 投げる  jeter A à B  BにAを投げる des 複数形の名詞につく不定冠詞 pierre 石 qu'à = que à エリジオン   que は ne ... que のqueです l'arbre = le arbre エリジオン arbre 木 (男性名詞) chargé de ...   ~でいっぱいの Je suis chargé de dettes. 借金が山ほどあります。 fruits 果物、実

文法ワンポイント ne … que

本日のことわざは、特に難しい構文ではないと思いますが、ne … que を知らないとつまづくかもしれませんね。

ne … que~ ~しか・・・ない
Je n’ai que dix euros.
10ユーロしか持っていない。

Il ne pense qu’à sa mère.
彼は母親のことばかり考えている

ne … que はこれまでも何度か出てきています。
説明はこちらを参照してください。
フランス語独特の文章の流れをうまく翻訳するコツ ポイントの2つ目。

会話ではよくneが省略されます。
和食に合うワインを探す~不思議の国のフランス#4 | フランス語 3つ目のキーフレーズ
je boix presque que du vin bio. (ほとんどビオワインしか飲みません。)

ne … que が出てくることわざは以前もとりあげています。
フランス語のことわざ27~1つの鐘しか聞かない人には1つの音しか聞こえない(片手落ち)

Qui n’entend qu’une cloche n’entend qu’un son.

直訳

人は実がぎっしりなっている木にだけ石を投げる。

バリエーション

トルコや他の国では「実のなっていない木には、人は石を投げない」というほとんど同じことわざがあります。

同じことですが、「平凡が一番」というニュアンスが感じられます。

英語では、
Envy is the companion of honour.
嫉妬は名声の伴侶

いかがでしたか?

とかく、人は他人の批判に忙しいものです。ふつうの杭の人は、そんなことにばかり時間を費やさず、出ない杭なりに、充実した人生を送れるように、自分の面倒を見るのに時間をさきたいものです。

★ことわざの記事の目次を作りました。ご利用ください。
その1⇒フランス語のことわざ~目次 その1
その2⇒フランス語のことわざ~目次 その2
その3⇒フランス語のことわざ~目次 その3

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    • 樋沼達雄
    • 2015年 1月 14日

    On ne jette des pierres qu’à l’arbre chargé de fruits
    田辺貞之助編では「地位の高い有名なものは人目につきやすく、その欠点も目立つので、世間の批判をあびるが、下賎のものは、問題にされない。古いフランスの諺はLes chiens n’aboient qu’à la pleine lune sans soucier du croissant 犬は新月にはかまわず満月にだけ吠える
    と解説されており、「出る杭は打たれる」については
    [Pour vivre heureux vivons caché.
    幸福にくらすためには隠れて暮らそう
    出世主義を否定した諺  「隠棲」のカテゴリーに入る
    なまじ世に出て何かの長にでもされると、余計な苦労を招くし、人からねたまれたり、時には失敗して人の指摘をうけないとも限らないから、市井にかくれて静かに暮らすがいい。「出る杭は打たれる」「大木は風邪に折られる」
    「鶏頭となるも牛後となるなかれ」の逆である。

    Celui qui tient la lumière est le plus couillon.
    ランプを持つ奴がいちばん馬鹿だ。
    人におだえられてお先棒を担ぐものの愚をいう。
    日本では「提灯もちは川へはまる」提灯の光にさえぎられて足もとが良く見えないので、川へ歩きこむ破目になる。だから提灯もちがいちばん馬鹿だといえる。日本の諺はさらに「出る杭は打たれる」という。]と説明しています。

    諺の解釈は時代とともに変わるということでしょうか。
    「気が置けない」は「気を使ったり、遠慮する必要がなく、気楽に付き合える」の意味ですが、現在では「気づかいする」「遠慮する気持ちがある」という意味の「気が置ける」という、逆の意味に取られています。

      • フランス語愛好家
      • 2015年 1月 15日

      樋沼さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      >諺の解釈は時代とともに変わるということでしょうか。
      そうでしょうね。あと、同じことわざでも違うニュアンスで使ったりすることもあると思います。

      しばしば、逆の意味のことわざがあるし、結局ものの考え方は一面だけではなく、
      Aという表の面があれば、Bという裏の面もある、ということではないでしょうか。

      たくさんことわざを教えていただき、ありがとうございます。

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