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フランス語の扉を開こう~ペンギンと

抽象名詞~翻訳講座第10回前半

辞書

翻訳講座第10回の受講メモです。この回も復習回で、特に名詞を取り上げていました。

内容は

  • 抽象名詞
  • 名詞構文
  • 無生物主語
  • 副詞
  • 形容詞
  • 所有形容詞
  • 冠詞
  • です。

    きょうは前半の53分を聞きました。最初の3つの名詞に関する項目です。抽象名詞をいかに日本語らしく訳すか、というのがテーマです。

    抽象名詞

    抽象名詞とは

    抽象名詞は具体的な形のないものを表す名詞です。考えていることや、観念とかコンセプトですね。


    平和 paix
    優しさ tendresse
    普遍性 universalité
    白さ blancheur
    無関心 indifférence

    フランス語はこういう名詞が多いので、訳す時に注意がいります。

    抽象名詞の訳し方のコツ

    動詞にする

    Elle a eu beaucoup de courage à la mort de son fils.
    直訳:息子の死の時、彼女はたくさんの勇気を持っていた。
    抽象名詞 mort(死)courage(勇気)
    この2つを動詞表現にします。
    ⇒息子が死んだとき、彼女はとても気丈にふるまった。

    L’ouverture de la porte est automatique.
    直訳:ドアが開くことは自動です。
    抽象名詞 ouverture(開くこと)を動詞表現に。
    ⇒ドアは自動的に開きます。

    動詞表現にするときは、形容詞(として表しているもの)は副詞として訳します。この場合もautomatique(自動の)を、automatiquement(自動的に)として訳します。

    ouverture はいろんなものが開くときに使えます。
    美術館の開館時間 heureus d’ouverture d’un musée
    トンネルの開通 ouverture d’un tunnel
    銀行口座の開設 ouverture d’un compte bancaire
    展覧会の開幕 ouverture d’une exposition
    猟の解禁日 ouverture de la chasse

    ・・・こうしてみると、日本語のほうは開くものに応じて、いちいち言葉が違いますが、フランス語のほうは ouverture 一語で表すことができます。これが、抽象名詞の醍醐味で、ひじょうにスッキリしていますね。

    抽象名詞の複数形

    抽象名詞が複数のときは具体的なものを表しています。

    Renault a exposé ses nouveautés au salon de l’auto.
    直訳:ルノーはモーターショーで新しさを展示していた。

    抽象名詞は nouveauté(新しさ)ですが、複数形になっているので、具体的な物をさしています。

    自動車メーカーのルノーが展示する新しい物といえば、お鍋などではなく、ふつう車なので新車とします。
    ⇒ルノーはモーターショーで新型車を展示した。

    nouveautéもouvertureと同様、いろんな新しいものをさすことができます。

    Les dernières nouveautés ont dans la vitrine du libraire.
    最新刊が書店のウインドウに並んでいる。
    書店に並んでいる新しい物ですから、本になります。

    ほかの例
    les douceurs お菓子、甘いもの douceurは「甘さ」
    lacheté 卑劣な行動 lachetéは「臆病;卑怯(ひきょう)」

    名詞構文

    たとえば「存在の耐えられない軽さ(l’insoutenable légèreté de l’être)」みたいな名詞を使った句が入っている文章です。非常にフランス語的です。

    Sa seule faute est un excès de gentillesse
    直訳:彼の唯一の欠点はやさしさの過剰である。
    un excès de gentillesseを動詞表現にします。
    ⇒彼の唯一の欠点はやさしすぎることだ。

    Je fabriquerai une niche pour mon chien avant l’arrivée de l’hiver.
    直訳:冬の到来の前に、飼い犬のために小屋を作ります。
    l’arrivée de l’hiverを動詞表現にします。
    ⇒冬が来るまえに、飼い犬のために小屋をつくります。

    この文の場合は、新聞などでは「冬の到来の前に」と書かれることも多いかと思います。私はふだん、英文や仏文を読んでいるし、翻訳小説もたくさん読んできたので、べつにおかしくは感じません。

    このへんの感覚は人によって違うでしょうね。私の場合、ふつうの日本人には、翻訳調すぎる表現がふつうに思えてしまうところがあるようなので、気をつけなくてはいけません。

    日本語としては、つねに具体的な書き方をしたほうがわかりやすいし、あたりも柔らかいはずです。

    また、訳してる文章の柔らかさ加減にもよります。フランス語ではお菓子のレシピ本などでも、このような名詞構文がばんばん出てきます。お菓子のレシピ本は柔らかい文章ですから、日本とでは、できるだけ具体的に書いたほうがいいですね。

    無生物主語

    因果関係を訳出

    無生物主語は主語が人間ではなく、抽象名詞や事柄である文章です。

    La neige a bloqué les autoroutes.
    直訳:雪が高速道路を通れなくした。

    このような文は因果関係を訳出すると日本語らしくなります。

    つまり (主語)のせいで/おかげで/によって などとします。

    ⇒ 雪のせいで高速道路が通れなくなった。

    無生物主語によく使われる動詞

    permettre, empêcher, conduire(amener), pousser, inviter ,entraîner (provoquer, causer)

    最初の2つは頻出です。

    Sa santé ne lui permet pas de sortir.
    直訳:彼(女)の健康状態は彼女に外出することを許さない。
    ⇒体調のせいで彼(女)は外出できない。
    lui 間接目的語 彼女に

    Sa santé l’empêche de sortir.
    直訳:彼(女)の健康状態は彼女を外出することから妨げる。
    ⇒体調のせいで彼(女)は外出できない。
    l’=le 直接目的語 彼女を(さまたげる)

    因果関係のない無生物主語

    無生物主語に「要求する」「欲する」という意味合いの動詞が続く場合(queのあとは接続法)は、「~のせいで、~によって」では訳しづらいです。

    L’usage veut qu’on laisse un pourboire pour la garçon.
    ボーイにチップを置くのが習慣である。

    La politesse exige [demande]que vous répondiez à cette lettre.
    礼儀上、あなたはこの手紙に返事をすべきでしょう。

    いかがでしたか?

    抽象名詞や名詞構文を動詞を使った表現にすることを講義では「解きほぐす」と言われていました。

    これは抽象化された考えを具体的なものとして表すことです。

    たとえてみればフリーズドライの味噌汁の四角いかたまりにお湯をかけて、味噌汁に戻す感じでしょうか?

    このように異なる言語を使っていると、発想もかなり違うだろうな、と思います。

    それでは、次回の翻訳講座の記事をお楽しみに。

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