条件法の勉強をするpen

Pas à pas〜ころばぬ先のフランス語入門

「まいにちフランス語」43:L65 条件法現在その1

ラジオ講座の復習の時間です。きょうは条件法現在です。きのうまでの勉強はほぼ直接法の世界の話でした。

「ほぅ~。」

法とは何でしょうか?



法について

法は、モード(mode)、「気分」のことです。
条件法は現実にはありえない世界の話です。

たとえば

「もしもっと若かったら、ワーキングホリデーに行くのに。」

ワーキングホリデーは年齢制限があります。30歳ぐらいでしょうか?30歳を過ぎてしまった者はもう2度と30歳以下の世界には戻れません。

現実にはありえないけど、それでももっと若かったら、と条件をつけた世界なら起こることを話すときが条件法です。ようは仮定の話です。

条件法で話していることは、「現在の事実とは違う」ということを押さえればOKです。

以前こちらで法を説明しています⇒「まいにちフランス語」13:初級編L35~動詞prendreと命令法

それでは、復習、いってみよう。

条件法現在の形

条件法の話をするときは、それが条件法なんだとわかるように動詞の形を変えます。

つまり活用させます。

ちなみに、これまでの動詞はみんな「直接法」でした。たいてい、直接法の話なので、わざわざ「直接法」とは書いていません。

条件法の活用は語尾がみな同じパターンです。

語幹(単純未来)+語尾(直接法半過去)

語幹(ごかん)は形の変わらないところ、語尾はいろいろ変わるところです。

☆講座の説明⇒単純未来の語幹+R+半過去の活用
(単純未来の語幹は、たとえばer動詞だったら、jeの現在形の活用)
単純未来はこちら⇒「まいにちフランス語」36:L58 単純未来その1

単純未来も半過去も以前勉強している活用の組み合わせなので覚えやすい(=混乱しやすい)です。

例:parler
parle+R+半過去の語尾
je parlerais
tu parlerais
il parlerait
nous parlerons
vous parlerez
ils parleraient

※不定法に半過去の語尾,
ais,ais,ait,ions,iez,aient
をつける、とさっくり覚えてもいいです。
この場合は-re動詞は最後のeを取ります。

例 prendre
je prendrais
tu prendrais
il prendrait
nous prendrions
vous prendriez
ils prendraient

ただし、この不定法+半過去語尾のルールだと、êtreとavoirは例外になりますので、こういうのは単純未来をちょっと変える方式で覚えたほうがおぼえやすいです。

être 条件法現在の活用
je serais
tu serais
il serait
nous serions
vous seriez
ils seraient

avoir 条件法現在の活用
je aurais
tu aurais
il aurait
nous aurions
vous auriez
ils auraient

☆発音確認用

条件法現在~基本の使い方

もし~なら、~なのに。

「もし~なら」の部分は「条件法だよ」という印として直接法半過去の動詞を使います。

これは時制とは関係ありません。ただの条件法のマークです。

「もし」は si という単語を使用。

そして「~なのに」いう部分で、条件法現在形に姿を変えた動詞を用います。

もしお金があったら、パンを買うのに。⇒事実はパンを買うお金なし
Si j’avais de l’argent, j’achèterais du pain.

avais は avoirの半過去
achèterais はacheterの条件法現在

慣れないうちは、どっちの動詞をどっちの活用にするのか間違えます(たぶん)。「もしお金があったら」の「もし…」という条件を言うほうで、「あ、これ、仮定の話ですから」と半過去を使ってください。日本語でも「お金があったら」と「ある」が「あったら」に変わっていますね。

「もし~なら」と「~なのに」は順番を入れ替えてもよいです。
また、「もし~なら」とはっきり書いてないのもたくさんあります。

きょうは活用とこの基本の使い方がポイントです。
活用はのんびりおぼえて下さい。



きょうのまとめ~基本のダイヤローグ

動物園にて

Qu’est-ce que ce tigre nous raconterait s’il pouvait parler ?    
Il dirait : 《 Mademoiselle, je suis un léopard ! 》

     
女性:もし、このトラが話をすることができたら、私たちに何て言うかしら?
男性:彼はこう言うだろうね「おじょうさん、私、ヒョウですから」

条件法は raconterait (raconter 話す)
dirait (dire 言う)

条件を言う部分の半過去は pouvait(できる pouvoir)

慣れないうちは、どこで条件を言っていて、どこでその結果を言っているのか見つけるところから練習しましょう。

ちなみにトラとヒョウは模様が違います。トラはトラ柄(しまみたいなの)。ヒョウはレオパード柄。レオパード柄は点々です。雷さまのキャラクターはよくトラ柄のショートパンツをはいています。もともとはトラの皮を腰にまいていたのでしょうけど。

※文法用語に免疫のある人むけ※
条件を言ってる場所を、条件節(仮定節)、その結果を言ってる場所を帰結節(結果節)と呼びます。

☆ラジオ講座関連記事目次はこちらから
ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)

■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2

■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3

いかがでしたか?

条件法の活用は単純未来の活用とよく似ているので混乱しがち。
条件法はRが入っているからRの音が聞こえてくるはずです。

がんばりましょう。

明日も条件法です。






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