カフェオレ

フレンチポップスの訳詞

コラリー・クレモン『セラヴィ』歌と訳詞

きょうはコラリー・クレモンのC’est la vie という曲をご紹介します。

C’est la vie という曲はほかにもありますね。「それが人生さ」「人生なんてそんなもの」という意味です。

コラリーはウィスパー・ヴォイス(囁くような声)が魅力的なフランスの女性シンガー。

2008年発売の曲です。
PVでは、女子高校生(?)に扮しているようです。.

それでは、訳詞に挑戦!



C’est la vie 人生ってそんなもの

C’est la vie
C’est la vie qu´on mène
aucun passant ne nou renseigne
C’est la vie
C’est la vie cette chienne
qui fait qu´on restera nous même

人生ってそんなもの
それが私たちのおくる人生
行き交う人は誰も教えてくれやしない
人生ってそんなもの
人生ってろくなもんじゃないわ
ずっと同じでいなきゃならないんだから

人生ってそんなもの
それが私たちのおくる人生
イール=エ=ヴィレーヌは悪くないけど
人生ってそんなもの
それが私たちのおくる人生
抗うつ剤にカフェオレ
人生は私たちのアイドルを燃やしてしまう
校庭のクレーン
私は忘れてない
最初の一歩を
忘れてない
忘れてない
忘れてない

人生ってそんなもの
それが私たちのおくる人生
血まみれになる
人生ってそんなもの
それが私たちのおくる人生
人は泉の水をほしがる
気ままな人生
ネオンサインを愛でる夜
人生ってそんなもの
人生ってろくなもんじゃないわ
今こそ道をたずねる時
私たちのアイドルを燃やしてしまう人生
まるで、夏がぼうぼうの草を焼きつくすように
私は忘れないわ
最初の一歩を
私は忘れない
はじめての衝突を
はじめてのひどい言葉を
ソファーベッドの上での
平手打ちを
私は水たまりの中を走るの

※歌詞はこちらを参照しました⇒Paroles C’est La Vie par Coralie Clement – Paroles.net (clip, musique, traduction)

詩のような歌詞で、たくさん韻をふんでいます。

意味が通じてないところは、韻をふませるための言葉が並んでいるんだ、と思ってください。

単語と表現メモ

chienne 雌犬 (スラング)ろくでもないこと、やっかいなこと 英語のbitchです。

ille-et-Vilaine イール=エ=ヴィレーヌ県
ブルターニュ半島のあたり、県庁所在地はレンヌ。デパートの名前でもある、というご意見もいただきました。

vilain  見苦しい、卑しい、嫌な

anxiolytique 抗不安薬

grue クレーン

baigner 浸る、浸かる
baigner dans son sang (自分の血で)血まみれになる

bohème 自由気ままに生きる、ボヘミアン的な

enseigne 看板

se renseigner 情報を得る、問い合わせる

herbes folles 伸びほうだいの草、風に揺れそよぐ草

clash 激突、衝突 元英語

cru (言葉などが)つっけんどんな、露骨な

claque 平手打ち

clic clac ソファ・ベッド 背を倒してベッドにするときの音からできた言葉だと思います。シーソーのことを「ギッコンバッタン」という言うように。

ソファベッド

flaque 水たまり

Il est grand temps que + 接続法
今こそ~すべき時だ。

Il est temps que vous pensiez à votre avenir.
今こそあなたが自分の将来を考えるときです。



Coralie Clément コラリー・クレモン

1978年生まれ(なぜか日本のウィキペディアでは1982年生まれとなっていますが)。音楽一家の出で、お父さんはクラリネット奏者。コラリーも6歳のとき、ヴァイオリンを始めました。

2001年、まだ大学生だったときに、お兄さんのプロデュースでデビュー。

お兄さんはバンジャマン・ビオレー(Benjamin Biolay)という、ミュージシャンであり俳優でありプロデューサー。

ビオレーさんは、優秀なプロデューサーでフランスではセルジュ・ゲンスブールの再来と言われています(レコード会社がそういうふうに言ったのかもしれません)。

彼の前の奥さんがキアラ・マストロヤンニということも必ずプロフィールにのっています。

最近はヴァネッサ・パラディとつきあっているとうわさになっていますね。

☆バンジャマン・ビオレーの曲はこちらで紹介しています⇒「きみの遺産」(バンジャマン・ビオレー)歌と訳詞(1)

そういう、兄の七光的(?)なデビューをはたしたコラリーですが、マイペースで独自の音楽世界を展開しています。

この曲は2枚目のアルバム(2008年)のトイストアに収録されています。これもやはりお兄さんのプロデュースです。

この曲は名詞が多かったので、単語調べに時間がかかりました^^;

コラリーは、正統派フレンチ・ロリータ系(フランス・ギャルですとか)と言われてますが、普通っぽいところが魅力ですね。






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