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アングレーム国際漫画祭ってどんな催し物?

毎年1月の終わりに、フランスのアングレームという場所で行われる「アングレーム国際漫画祭」。この話題を取り上げた子ども新聞の記事を紹介します。

日本ではマンガ好きぐらいしか知らないフェスティバルかもしれません。ですが、フランスではひじょうに著名なイベントです。

フランス語でマンガは bande dessinée、頭文字をとってBD(ベーデー)ということが多いです。



アングレーム国際漫画祭:栄誉をたたえられた子どもたち

Festival de BD d’Angoulême: les enfants à l’honneur

なぜこれが今日の話題なの?

アングレーム国際漫画祭が、2017年の1月26日から29日に行われたからです。

この催しはフランスで最大の漫画祭ですが、大人たちだけのものではありません。子どもたちも自分の作品を展示したり、審査員の仲間入りをして賞を決めることができます。

この週末に行われたアングレーム国際漫画祭では毎年、「教科書用漫画コンクール(Concours de la BD scolaire)」を行っています。子どもたちの描いた40枚の漫画のパネルが一般公開されました。

子どもたちも漫画を描いて展示した

フランスで最大の漫画フェスティバルが、今週アングレームで開催されました。

大勢の漫画家や原作者が新しい本を発表し、同時に漫画を展示し、賞を獲得する機会です。

例年どおり、聴衆は子どもたちの漫画を見ることができました。2015-2016年の「教科書用漫画コンクール」に入賞した子どもたちの漫画です。

昨年、5000人以上の子どもとティーンが自作の漫画を送ってこのコンクールに参加。出品作から40の作品が審査を受けました。

作品は今週フェスティバルの期間中展示されました。アーティストに脱帽です。

ミッキーの子どもの頃:子どもたちにとってベストの漫画

フェスティバルの期間中、別の子どもたちは審査員という重要な役を担っていました。彼らの役目はその年の、子どもむけ漫画のグランプリを選ぶことです。すなわち 子ども向け作品賞(le prix « Fauve » jeunesse du Festival d’Angoulême)です。

今回、8歳から12歳の子どもたちで構成された審査員は、Teboという漫画家の描いた La jeunesse de mickey(ミッキーの子どもの頃)という漫画に賞を与えました。

この漫画では、とてもおもしろいのですが、今はすっかり年老いたあの有名なミッキーマウスが、ひ孫に自分の幼年時代と冒険を語っています。

元記事 → Festival de BD d’Angoulême : les enfants à l’honneur

単語メモ

album = album de bandes dessinées 漫画本。albumは写真や図版の多い本のこと。

lauréat 受賞者

planche 印刷用の版、挿絵

Chapeau, les artistes  アーティストの仕事ぶりを讃える言葉。しばしば、亡くなったときに、「さようなら、すばらしい作品をありがとう」という意味で使われます。

arrière-petit-neveu ひ孫

アングレーム国際漫画祭について

フランスのアングレーム市で毎年1月の終わりに3~4日行われる漫画のイベント。

フランスだけでなく、各国の漫画が紹介されます(ただし、フランス語に翻訳されているもの)。またいくつか賞があり、賞はFAUVE(野獣)と呼ばれます。

fauve は「(特にネコ科の)野獣」という意味です。このイベントのキャラクターがネコの野獣なのです。野獣といっても可愛いです。

fauve

画像は漫画祭のサイトより拝借しました⇒44e Festival de la Bande Dessinée d’Angoulême – Du 26 au 29 janvier 2017 – Accueil

こちらは漫画祭の開催を伝えるニュースです(59秒)



アングレームとは?

アングレームはフランスはシャラント県にある古い街。古代ローマの頃からあります。まあ、フランス全体が古いわけですが。フランスの地図でみると西のほうです。リモージュのそば。面積は21.85 km²、人口は4万人ちょっとのコミューンです。

フランス語の勉強を始めて、漫画祭のことを知るまではアングレームなんて全く知りませんでした。

こんなところです。

全体的にのんびりとした田舎という感じですね。

この記事のトップの画像はアングレームの名所、カテドラルです。

動画に出てくるようにアングレームではもともと製紙業が盛んでした。漫画フェスティバルをきっかけに、市の美術館では漫画を展示するようになり、だんだん数が増えていったので、そのうち漫画専用の美術館もできました。

現在、アングレームは漫画のメッカのような存在です。

漫画フェスティバルを始めたのは町おこしのためだったのでしょうか。そのあたりは知りませんが、この漫画祭が毎年ひじょうににぎわっているのは確かです。

フランスだけでなく、ヨーロッパ最大の規模だそうです。ウィキペディアには期間中に20万人以上動員すると書いてありました。

今年は4日間行われたのですがそのあいだにそんなにいっぱい来ちゃうんですね。ふだんの人口は4万足らずです。ホテルとか足りるんでしょうか。

日帰りの人が多いかもしれませんね。

フランスでは漫画の人気がある話

フランスでは日本の漫画もたくさん読まれており人気です。

過去には水木しげるや大友克洋などが、賞をとっています。今年、2017年は、上村一夫の漫画、「離婚倶楽部」が Prix du patrimoine(遺産賞)というのを獲得しています。

なんか懐かしいですね。絵がきれいだから人気なのかもしれません。






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