クレープ屋さん

虎と小鳥のフランス日記

モンパルナスでクレープを食べよう「虎と小鳥のフランス日記」第35話

毎週届く、フランス語の教材「虎と小鳥のフランス日記」。バックナンバーも週に1本のペースで見ています。

きょうは35話を見ました。

2012年の1月頃に撮影されたものです。



モンパルナスでクレープを食べよう

タイトルどおり、夕方、モンパルナスでクレープを食べるエピソードです。前回は第34話 パリのオペラ地区の日本人街、その前は第33話 夕方のモントルグイユ通りで、似たような趣向でしたね。

「虎と小鳥のフランス日記」の一年目のエピソードは、こんなふうにパリのあちこちへ行って撮影されていました。

そんなわけで、シチュエーションが似ているのですが、第35話は4分と長く、しかもカミーユがたくさんしゃべっているので、復習回として最適とのことです。

先生は「何十回と言わず、何百回と聞いてください」と言われておりました・・・。

まず、教材の一部を抜粋したサンプルビデオをごらんください。
フランス語字幕 1分19秒
最初の1分ほどの発話を聞くことができます。

★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。

寒そうですね。でも、雨が降っているようなので、気温は0度以上のはずです。

3つのキーフレーズ

シーン1
この部分はサンプルビデオに入っています。

なぜかは、わからないけど。

カミーユ

シーン2
「あの青くて小さいクレープ屋さんに行ってもいい?」
と聞いてから、

気に入った?

カミーユ

シーン3
クレープ屋さんで注文しながら

私のお気に入りは・・

クレープ屋さんにてカミーユ

答え
1. Je sais pas pourquoi.

2. Ça te va ?

3. Ma préférée, c’est

文法のプチ解説

きょうの表現は、全部短く、丸覚えするべき表現ですが、ちょっと説明を書いておきます。

●Je sais pas pourquoi.
直訳は「理由はわからない」

sais は savoir (~を知っている)

どうしてここにクレープ屋さんが集まっているのか知らないが、とにかくある

と言いたいのです。

こう言いたいときって日本語でも多いですよね。

●Ça te va

挨拶でよく使う Ça va ? の親戚みたいな表現です。

va は aller で 「うまく行く」とか「~に似合う」とかいろんな意味があります。ここでの直訳は「あなたにとってそれ(あの青いクレープ屋さんで食べるという状況)は都合がいいのか、否か?」ですが、

ここではもっと軽く「気に入った?」とか「OK?」と聞いています。

前回やった Ça te dit ? と似ています。

●Ma préférée, c’est
私のお気に入り、それは・・・

ここのpréférée は最後にeがついて女性形になっています。それは、クレープ(crêpe)のお気に入りの話をしており、crêpeが女性形の名詞だからです。

もし、お気に入りの内容が男性名詞の場合は、

mon préféré となります。

たとえばみんなで好きな俳優の話をしているとして、

「私の好きな人、それはハリソン・フォードです。」と言いたい場合は、

Mon préféré, c’est Harrison Ford.

と言います。

ちなみにハリソン・フォードの名前をスペルどおりにフランス語読みをすると、Hを読まないので、アリゾン・フォードみたいな発音になります。



クレープとモンパルナスタワー(きょうの豆知識)

クレープ

クレープは最近日本でもお店が多いですし、ご存知の方も多いでしょうね。ホットケーキのものすごく薄くて大きいやつで、中に具を入れて巻いたり、折りたたんだものを食べます。

甘くない食事やスナック用のものと、甘いデザート用のものがありますが、フランスでは、食事用が多く、ちょっとしたファーストフードです。

フランスのお好み焼きと言えなくもないかな?

レストランの具がいっぱい入っているものはそれだけで充分食事になりますね。

今回カミーユが頼んでいたのは、プロヴァンサルクレープ(プロヴァンス風クレープ)でした。
*provençal プロヴァンス(Provence)地方の cf.田舎の provincial

Provençale aux champignons, oignons, beurre d’all persillé

具は、キノコ、玉ねぎ、バター、にんにく、パセリ

これね↓
クレープ

茶色いのはそば粉が入っているクレープだからです。これはブルターニュ名物です。

そして、クレープにはシードル(リンゴの蒸留酒)をあわせるのがブルターニュ式です。いわゆるカフェオレカップに持ち手をつけたようなそれ用のカップもあります。

これね↓

モンパルナスタワー(La tour Montparnasse)

1972年に完成した高層ビルで、56階建てのビジネスビルですが、一番上に展望台があります。

パリの高台からみると古い建物の中に混じって、一つだけビジネスビルで悪目立ちしていると私は思うのですが、今回カミーユは

モンパルナスタワー

T’as vu la tour Montparnasse, elle a mis son petit chapeau de nuages, aujourd’hui.

モンパルナスタワーを見たよね、きょうは雲の帽子をかぶっているわね。

と詩的に表現しています。






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コメント

    • アン
    • 2013年 5月 04日 9:25am

    ナントからの電車がモンパルナス駅に着きます。
    だから、昔は、ブルターニュからパリに出てきた人は、このあたりに住むことが多かったんです。
    モンパルナスには、ブルターニュのマリンルックのお店なんかもあります。
    クレープ屋さんが多いのも、そういうわけかな?

      • フランス語愛好家
      • 2013年 5月 04日 9:33am

      アンさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      なるほど、ブルターニュの人がこのへんにたくさん住んでいたのですね。
      クレープ屋さんが多いのもそのせいかもしれないですね。
      あと、劇場なども多く、文化度の高いおしゃれな街のようです。

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