カミーユ@レコーディングスタジオ

虎と小鳥のフランス日記

TIPAのアルバム収録@モントルイユ~「虎と小鳥のフランス日記」第144話

今週の「虎と小鳥のフランス日記」は今年の8月に発売予定のTIPA(ティパ)のアルバム収録の様子がおさめられています。

TIPAというのは「虎と小鳥のフランス日記」を作ってるアントワーヌとカミーユのこと。

2人はデュオで活動しているミュージシャンでもあり、この夏CDデビューをする予定。

そのCDにおさめられる曲の訳詞を、私も参加している教材製作チームが担当する話はこちらの記事に書いたばかりです⇒『虎と小鳥』の教材制作チーム、海外グループに参加しました

レコーディングはモントルイユというパリ郊外の街にあるスタジオで行われています。

きょうのメニュー

  • 3つのキーフレーズ
  • キーフレーズの解説
  • きょうのまめ知識
    ・モントルイユ
    ・penの持っているTIPAの自主制作盤
  • それでは、復習、行ってみよう。



    3つのキーフレーズ

    がんばろう

    スタジオに入る前のカミーユ

    きょうは一日中仕事だけど、

    がんばりましょう。

    カミーユ

    On y croit !

    ~な人もいる

    このスタジオの仕事のことをエンジニアのマルタンが語ります。

    社員は11人で、仕事をとって来るのは8人。
    ここにはいろんな人がやって来ます。

    プロデューサーとかディレクターとか。

    レコーディングスタジオ

    …y’en a qui sont producteurs, y’en a qui sont réalisateurs.

    ~につれて

    引き続きマルタンの語り。モントルイユという場所について話しています。

    20世紀という時代の流れにそって、工場は閉鎖されていきました。

    マルタン

    …et puis sur Montreuil ben y’a toutes ces usines là qui ont fermées au fur et à mesure de l’avancée du 20ème siècle.

    3つのキーフレーズの解説

    On y croit !

    これは決まり文句。

    直訳は「私たちはそうなることを信じている」⇒「がんばろう!」

    特に困難に立ち向かうときに励ましあう言葉です。

    y’en a qui

    ~のような人がいる、物がある

    y’en a qui sont producteurs, y’en a qui sont réalisateurs.の y’en a qui は会話に見られる il y en a quelques-uns を省略した表現です。

    省略しない形だと、たとえば
    il y en a quelques-uns qui sont producteurs, et d’autres, réalisateurs.
    などと言えます。

    au fur et à mesure de

    ~につれて、~に応じて
    これは熟語です。

    Vous serez payés au fur et à mesure de l’avancement des travaux.
    報酬は仕事が進むにつれて支払われます。

    Le joueur joue de mieux en mieux au fur et à mesure des matchs.
    選手のプレイは試合が進むごとによくなっている。



    きょうの豆知識

    Montreuil モントルイユ

    モントルイユ

    モントルイユは、パリの東部のセーヌ・サン・ドニ県(Seine- Saint-Denis)にある街。パリと接しています。パリの中心から6.6キロぐらいのところで、それほど遠くはないですね。メトロで行くことができます。

    ヴァンセーヌの森のそばなので、モントルイユ スー ボワ(Montreuil sous bois)とも呼ばれます。蚤の市で有名です。

    マリ共和国の移民を始め、多数の移民が住んでいます。

    このスタジオは小さな工場の跡地にあります。

    モントルイユ

    中はとってもきれいですよ。

    かわいい猫もいました。飼い主はマルタン?

    猫

    モントルイユには、1980年代からアーティストが住むようになり、その流れで、こうした音楽スタジオも増えていきました。

    セーヌ・サン・ドニ県は、郊外の特定の都市に貧しい移民が集中し、治安が悪いという社会問題を抱えています。

    «93, la belle rebelle»(サンドニ、美しき反逆者)というドキュメンタリー映画があるのですが、セーヌ・サン・ドニの音楽シーンがテーマです。

    モントルイユにこうしたレコーディングスタジオがあったり、音楽関係者が多いのも、セーヌ・サン・ドニに独自の文化があるからでしょうね。

    この映画については、こちらの記事に書いています⇒数字:91~100

    penの持っているTIPAの自主制作盤

    今回TIPAの二人が作っているアルバムはいわゆるふつうのメジャーデビュー用です。どこのレコード会社なのかは知らないのですけど。

    このアルバムの発売にあわせてこの夏、来日もするとのこと。

    実は私はTIPAの自主制作盤を1枚持っています。

    2012年の今頃、「第2回 虎と小鳥杯ブログ選手権」で入賞して景品としていただいたのです。

    これね↓
    TIPA自主制作盤

    中身
    TIPA自主制作盤

    よく考えると貴重なカミーユの手書きのイラストが入っていますね。

    TIPAの二人については以下の記事にも書いていますよ。

  • 誰が虎で小鳥なのか?⇒訳詞:Mon Ombre 私の影
  • «Sophie» 「ソフィー」という曲のライブ映像あり⇒パリのストレールからポンピドーセンター、ノートルダムへ
  • 二人の新年の挨拶⇒フランス語で新年のメッセージ
  • カミーユとアントワーヌがパリの魅力を語るエピソード⇒パリ再発見~「虎と小鳥のフランス日記」第140話
  • ★もっと「虎と小鳥のフランス日記」の記事を読みたい方は、目次からどうぞ⇒「虎と小鳥のフランス日記」目次 vol.6 第126話~150話

    TIPAは毎年自主制作盤を作っていたみたいですけど、いよいよメジャーデビュー。

    すごいな~と思います。

    私ももう少しがんばらなければいけませんね。

    それでは次回の「虎と小鳥のフランス日記」の記事をお楽しみに。






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