冬の森と生きものの言葉:かわいいフランス語(166)

かわいいフランス語

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作品や店舗、ハンドルネームなど、ネーミングに使えそうな、響きのかわいいフランス語を紹介しています。

今回のテーマは冬の森と生きものです。全部で26個です。

冬の単語は、過去に96回で雪や氷などの天候、141回で手袋やマフラーなど冬の身のまわりのものを集めました。

今回は外に出て、冬の森の中をのぞいてみます。

冬場、毛や羽が白くなる動物の名前には、響きのきれいなものが多いです。

カタカナで読みも添えていますが、フランス語の発音をカタカナで正確に表すことはできません。参考程度にとどめてください。

必要に応じて、発音ガイド Forvo(肉声)やGoogle検索などで確認するのがおすすめです。

(m)は男性名詞、(f)は女性名詞です。

雪の中で暮らす動物

hermine エルミーヌ オコジョ、白テン (f)

夏は茶色、冬は真っ白な毛になる小さな動物です。しっぽの先だけは冬も黒いまま残ります。

この白い毛皮は昔から王侯貴族の衣装に使われ、ブルターニュ地方の旗にも、黒い点々でオコジョの毛皮の模様が描かれています。レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」は、フランス語では La Dame à l’hermine (ラ・ダム・アレルミーヌ)です。

lièvre variable リエーヴル・ヴァリアブル ユキウサギ (m)

lièvre は野ウサギ、variable は「変わる」。季節によって毛の色が変わるので、こう呼ばれます。フランスではアルプスの高い山に住んでいます。

harfang des neiges アルファン・デ・ネージュ シロフクロウ (m)

真っ白な羽に黄色い目をした大きなフクロウです。映画「ハリー・ポッター」に出てくるヘドウィグがこのフクロウです。カナダのケベック州では州の鳥になっています。

lagopède ラゴペード ライチョウ (m)

ギリシャ語の「ウサギ」と「足」を組み合わせた名前です。足の指まで羽毛におおわれていて、それがウサギの足に似ているからだそうです。

冬になると羽が白くなり、雪の中にいるとどこにいるのかわかりません。

écureuil エキュルイユ リス (m)

リスは冬眠しません。秋のうちに木の実をあちこちに埋めておき、冬はそれを掘り出して食べます。埋めた場所を全部は覚えていないので、忘れられた実から木が生えることもあります。

chevreuil シュヴルイユ ノロジカ (m)

ヨーロッパの森でよく見かける小型のシカです。冬は灰色がかった毛になり、お尻の白い部分が目立ちます。

冬の小鳥

bouvreuil ブーヴルイユ ウソ(鳥) (m)

オスは胸がきれいなバラ色をしていて、雪の日の枝にとまっていると絵のようです。日本のウソと同じ種類の鳥です。

roitelet ロワトレ キクイタダキ (m)

roi(ロワ、王さま)に小さいことを表す語尾がついた言葉で、直訳すると「小さな王さま」。

頭のてっぺんに金色の羽があり、それが王冠のように見えます。ヨーロッパでいちばん小さい鳥のひとつです。

sittelle シテル ゴジュウカラ (f)

木の幹を、頭を下にして降りてくる、めずらしい鳥です。冬は木の実を樹皮のすき間に押し込んで蓄えます。

jaseur boréal ジャズール・ボレアル キレンジャク (m)

jaser(ジャゼ) は「ぺちゃくちゃしゃべる」、boréal(ボレアル)は「北の」。冬には、食べものを求めて北の国から群れでやってくることがあり、木の実を食べながらにぎやかに鳴き交わします。頭の冠羽がおしゃれな鳥です。

mangeoire マンジョワール (鳥の)えさ台 (f)

manger(食べる)から来た言葉です。冬になると庭に mangeoire を置いて、小鳥にひまわりの種や脂身をあげる家がたくさんあります。家畜の飼い葉桶も mangeoire と言います。

冬ごもり

hibernation イベルナシオン 冬眠 (f)

ラテン語の hibernus(冬の)から来ている言葉で、hiver(冬)と同じ仲間です。hiver の h が読まれないのと同じく、この h も発音しません。

hiberner イベルネ 冬眠する

hibernation の動詞形です。人について使うと「冬のあいだ家にこもっている」という意味になります。

loir ロワール オオヤマネ (m)

ヤマネの仲間で、1年の半分以上を冬眠して過ごします。そこから dormir comme un loir(ドルミール・コム・アン・ロワール、オオヤマネのように眠る)で「ぐっすり眠る」という意味になります。

hérisson エリソン ハリネズミ (m)

ハリネズミも冬眠する動物です。落ち葉や枯れ枝の下に巣を作って、春まで眠ります。丸くなった姿がかわいいですね。

tanière タニエール (獣の)巣穴、ねぐら (f)

キツネやクマなど、野生の動物がひそむ穴や岩かげのことです。人について使うと、ひとりで引きこもる隠れ家、という意味にもなります。

terrier テリエ (掘った)巣穴 (m)

ウサギやアナグマなどが地面を掘って作った穴です。terre(土)から来ています。犬のテリアも、穴にもぐって獲物を追う犬なので、同じ言葉です。

冬の森の植物

épicéa エピセア トウヒ (m)

モミの木に似た針葉樹で、フランスではクリスマスツリーによく使われます。モミの木は sapin(サパン)ですが、ふだんは épicéa も含めて sapin と呼んでいることが多いです。

hellébore エレボール クリスマスローズ (m)

雪の残る時期に咲く花です。その一種の hellébore noir(エレボール・ノワール)は rose de Noël(ローズ・ドゥ・ノエル)、つまりクリスマスのバラとも呼ばれます。

lichen リケン 地衣類 (m)

木の幹や岩にはりついている、コケのようなものです。つづりは lichen ですが、発音は「リシャン」ではなく「リケン」です。トナカイは冬、雪の下の lichen を掘り出して食べます。

écorce エコルス 樹皮 (f)

木の皮のことです。écorce d’orange(エコルス・ドランジュ、オレンジの皮)のように、果物の皮にも使います。葉を落とした冬の森では、木の幹の色や模様がよく見えます。

baie ベ (小さな)実、ベリー (f)

冬の森では、赤い baie がよく目立ちます。ナナカマドの実は baies de sorbier(ベ・ドゥ・ソルビエ)と言い、上のキレンジャクの好物です。baie には「湾」という意味もあります。

雪の森の風景

sous-bois スー・ボワ 森の中、木々の下 (m)

背の高い木の下の、少し暗い森の中のこと。香水やワインの説明で、湿った落ち葉や土のような香りを sous-bois と言うこともあります。

empreinte アンプラント 足跡 (f)

empreintes dans la neige(アンプラント・ダン・ラ・ネージュ、雪の上の足跡)。雪の森を歩くと、どの動物がここを通ったのか、足跡でわかります。empreintes digitales(アンプラント・ディジタル)は「指紋」です。

stalactite de glace スタラクティット・ドゥ・グラス つらら (f)

stalactite はもともと洞窟の天井から下がっている鍾乳石のことです。それが氷でできているので stalactite de glace。

solstice d’hiver ソルスティス・ディヴェール 冬至 (m)

北半球で1年でいちばん昼が短い日で、12月21日か22日ごろです。日本ではゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりします。この日を過ぎると、少しずつ日が長くなっていきます。

冬の森の生きもの・関連動画

SECRETS D’HIVER : La migration des animaux(冬の秘密:動物の渡り)

1分15秒、フランス語の字幕はなし

冬を前に、渡りをする動物たちが長い旅のしたくをする様子を紹介する、短い動画です。

昆虫、鳥、ウミガメ、一部の哺乳類は、気候がおだやかで食べものがたっぷりある土地をめざして旅に出ます。

行き先は、北回帰線と南回帰線のあいだの、冬がなく1年じゅう暖かい地域が多いです。

野生のガン(oies sauvages)は、スウェーデンからスペインの南まで、1年に3000km以上も移動します。いちばんすごいのはアジサシ(sterne)で、夏は北極、冬は南極で過ごします。

旅にはたくさんのエネルギーを使うので、旅をしない動物たちは、冬を生きのびるために力を残しておきます。

関連記事もどうぞ

かわいいフランス語教えます~その33 鳥の名前

動物の名前:かわいいフランス語教えます(125)

木の名前~かわいいフランス語教えます(90)

*****

冬の森と生きものにまつわるフランス語を紹介しました。

個人的には roitelet(ロワトレ)と hermine(エルミーヌ)の響きが好きです。小さな王さまという名前の鳥がいるなんて、かわいいですね。

たとえばこんなネーミングはいかがでしょう。

Atelier Roitelet(アトリエ・ロワトレ:小さな王さまの工房)

Café Hermine(カフェ・エルミーヌ:オコジョのカフェ)

La Petite Mangeoire(ラ・プティット・マンジョワール:小さなえさ台)

冬の森は静かに見えますが、雪の下や木の穴の中で、いろいろな生きものが春を待っているんですね。

それでは、次回の「かわいいフランス語」もお楽しみに。

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