散歩とそぞろ歩きの言葉:かわいいフランス語(165)

かわいいフランス語

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作品や店舗、ハンドルネームなど、ネーミングに使えそうな、響きのかわいいフランス語を紹介しています。

今回のテーマは散歩です。

多少は涼しくなり、外を歩くのが気持ちいい季節になりました。

散歩そのものを表す言葉、ぶらぶら歩く動詞、散歩の途中で出会う道や風景、そして朝や夕方の空気にまつわる言葉を集めました。

フランス語には、ただ歩くのではなく、目的もなくのんびり歩くことを表す言葉がいろいろあります。それだけ散歩が好きな人たちなのかもしれませんね。

全部で28個です。

カタカナで読みも添えていますが、フランス語の発音をカタカナで正確に表すことはできません。参考程度にとどめてください。

必要に応じて、発音ガイド Forvo(肉声)やGoogle検索などで確認するのがおすすめです。

(m)は男性名詞、(f)は女性名詞です。

散歩を表す言葉

promenade プロムナード 散歩、遊歩道 (f)

いちばん基本の言葉です。faire une promenade(散歩をする)のように使います。

海辺や川沿いの遊歩道そのものも promenade と呼ぶので、ニースの海岸通り Promenade des Anglais(プロムナード・デ・ザングレ)が有名ですね。

balade バラッド ぶらぶら歩き、散策 (f)

promenade よりくだけた言い方で、日常会話ではこちらのほうがよく聞く気がします。歌のバラードは ballade と l が2つで、別の言葉です。

flânerie フラヌリ そぞろ歩き (f)

目的もなく、気の向くままにぶらぶら歩くこと。

19世紀のパリで、街を観察しながら歩く人を flâneur(フラヌール)と呼びました。詩人のボードレールが好んだ言葉として知られています。

randonnée ランドネ ハイキング、遠足 (f)

山や田舎を長い距離歩くこと。略して rando(ランド)と言うことも多いです。

フランスの人はハイキングが大好きで、全国に GR(ジェー・エール)と呼ばれる長距離の歩道が整備されています。Grande Randonnée(グランド・ランドネ)の略です。

escapade エスカパッド ちょっとした外出、小旅行 (f)

日常から少し抜け出すような、気晴らしの外出。週末の小旅行にも使います。響きが軽やかで、ネーミングに使いやすい言葉ですね。

virée ヴィレ ひとまわりの外出 (f)

faire une virée(ちょっと出かける)という形でよく使います。車で出かけるときにも、歩いて出かけるときにも使えます。

détour デトゥール 寄り道、回り道 (m)

faire un détour で「寄り道をする」。散歩のいちばんの楽しみは寄り道かもしれません。

パリ

歩く・ぶらつく動詞

flâner フラネ ぶらつく、そぞろ歩く

上の flânerie の動詞形です。flâner dans les rues de Paris(パリの通りをぶらつく)のように使います。

se balader ス・バラデ ぶらぶら歩く

balade の動詞形で、代名動詞です。On va se balader ?(ちょっと歩こうか?)は、家族や友だちの間でよく聞く言葉です。

déambuler デアンビュレ 歩き回る

ラテン語の deambulare(歩き回る)から来ている言葉で、あてもなく歩き回る感じです。少し文学的な響きがあります。

musarder ミュザルデ のんびりぶらつく、道草を食う

musard(ぶらぶらしている人)からできた動詞で、もとをたどると muser(ぼんやり過ごす)につながります。急がずにのんびり時間を過ごしながら歩く、という感じです。

baguenauder バグノデ ぶらぶらする、ぶらつく

baguenaude(バグノード)という木の実の名前から来ています。

この実のさやを押しつぶすとぱちんと音がするので、子どもがそれで遊んで時間をつぶしたことから、無駄な時間を過ごす、ぶらぶらするという意味になったそうです。おもしろい語源ですね。

vagabonder ヴァガボンデ さまよう、放浪する

vagabond(放浪者)から来ている動詞です。足だけでなく、esprit(心)や pensée(考え)が vagabonder する、という使い方もあります。

cheminer シュミネ 歩を進める、たどっていく

chemin(道)から来た動詞で、ゆっくりと道を進んでいくイメージです。考えや計画が少しずつ進むという意味でも使います。

道と風景

sentier サンティエ 小道、細道 (m)

森や野原の中の、人が歩いてできたような細い道です。randonnée の道も sentier と呼びます。

chemin シュマン 道 (m)

道全般を表す基本の言葉です。chemin faisant(道すがら)という表現は、散歩の記事にぴったりですね。

ruelle リュエル 路地、小路 (f)

rue(通り)の小さいもの、という形の言葉です。古い町の ruelle を歩くのは、散歩の楽しみのひとつです。

venelle ヴネル 細い路地 (f)

細い路地を表す、少し文学的な言葉です。地域によっては道の名前にも使われています。響きがかわいいので入れてみました。

pavé パヴェ 石畳、敷石 (m)

パリの古い通りの石畳です。battre le pavé(街をあてもなく歩き回る)という表現もあります。

berge ベルジュ 川岸、土手 (f)

セーヌ川の岸辺は les berges de la Seine と呼ばれます。パリでは車道だった川岸が遊歩道になって、散歩する人でにぎわっています。

carrefour キャルフール 交差点、分かれ道 (m)

四方に分かれる、という意味のラテン語から来ています。スーパーの名前でおなじみですが、もともとは「交差点」です。

banc バン ベンチ (m)

公園や道ばたの banc public(公共のベンチ)は、散歩の途中の休憩場所。ブラッサンスの歌に、「Les amoureux des bancs publics」(公園のベンチの恋人たち)というのもあります。

fontaine フォンテーヌ 泉、噴水 (f)

パリを歩いていると、緑色の小さな噴水をあちこちで見かけます。Fontaine Wallace(ワラスの泉)と呼ばれる水飲み場で、19世紀からあるものです。

古い水飲み場

散歩の時間と空気

aube オーブ 夜明け (f)

à l’aube(夜明けに)。まだ誰もいない時間の散歩は、いつもの道が別の場所のように見えます。

crépuscule クレピュスキュル 夕暮れ、たそがれ (m)

日が沈んだあとの、空がまだ少し明るい時間です。響きがきれいですね。

rosée ロゼ 朝露 (f)

goutte de rosée(露のしずく)。

bruissement ブリュイスマン 葉ずれの音、かすかなざわめき (m)

風で木の葉がさらさらと鳴る音。bruissement des feuilles(葉のざわめき)のように使います。

horizon オリゾン 地平線、水平線 (m)

à l’horizon(地平線に)。散歩の終わりに見える遠くの景色、という感じで入れました。

朝焼け

散歩・関連動画

vocabulaire francais : se promener (フランス語の語彙:散歩する)

夏の終わりの晴れた日に散歩(se promener)をしながら、目にする自然や街の風景に関するフランス語の単語を紹介する学習動画です。

3分16秒 しゃべっているフランス語は全部画面に出ます。

主な内容と登場する単語:

1.散歩の始まりとリンゴの木

青空のもと、坂道や小道(chemin)を進んでいきます。

途中で見かけるリンゴの木(pommier)や赤いリンゴ(pomme)、地面に落ちたリンゴについて解説します。

2.街並みと道中の出会い

自分が住んでいる小さな街(petite ville)を遠くに見ながら、小石(caillou)の転がる道を進みます。

道中では牛(vache)に出会います。

3.住宅街から森へ

通り(rue)の両側に家(maison)が立ち並ぶエリアを通り、その奥に見える森(forêt)を目指します。

森の縁(lisière)にたどり着き、森の中へ入っていきます。

4.森の中での発見

背の高い大きなオークの木(chêne)を見つけ、その葉(feuille de chêne)や実であるドングリ(gland)を紹介します。

散歩を楽しんだあと、家に帰る(rentrer à la maison)と言って動画を締めくくります。

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ピクニック日和のフランス語~かわいいフランス語、教えます(158)

公園にある物~かわいいフランス語教えます(92)

遊園地に関係のある言葉:かわいいフランス語(127)

空と雲に関係のある言葉:かわいいフランス語教えます(152)

*****

散歩にまつわるフランス語を紹介しました。

個人的には flânerie(そぞろ歩き)と musarder(のんびりぶらつく)の響きが好きです。

たとえばこんなネーミングはいかがでしょう。

Atelier Flânerie(アトリエ・フラヌリ:そぞろ歩きの工房)

Petit Détour(プティ・デトゥール:ちょっとした寄り道)

Le Banc du Crépuscule(ル・バン・デュ・クレピュスキュル:夕暮れのベンチ)長すぎますかね。

私は毎日、家の近所を同じコースで歩いています。木々を見るとまだ秋という感じではないけれど、朝晩の風はすっかり冷たくなりました。

みなさんは、どんな散歩コースがお好きですか?

それでは、次回の「かわいいフランス語」もお楽しみに。

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