ファストファッション

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ファストファッション:ファッション界の汚れた裏の顔。

衣類、特にファストファッションが、環境をひどく汚染していることを伝える2分半の動画を紹介します。

タイトルは、Fast fashion : les dessous sales de la mode ファストファッション:ファッション界の汚い裏側。

動画にモンサント(Monsanto)というバイオ化学メーカーの名前が出てきますが、この会社は、2018年に、バイエルという企業に買収されたので、今はこういう名の会社はありません。

世界を汚染するファストファッション

2分42秒。フランス語の字幕あり。

Fast Fashion トランスクリプション

Savez-vous que la mode est la deuxième industrie la plus polluante au monde ?

Juste derrière le pétrole.

Quand vous achetez un vêtement, vous polluez.

Beaucoup.

Prenons le coton, par exemple.

C’est une plante qui boit énormément.

Pour faire un tee-shirt, il faut 250 grammes de coton.

Et pour 250 grammes de coton, il faut 25 mètres cubes d’eau.

Donc, pour un jean, il faut compter environ 6800 litres d’eau.

L’équivalent de la consommation d’eau d’une personne…en 12 ans.

Ce qui n’arrange rien, c’est que pour optimiser leurs récoltes, les paysans ont souvent recours aux pesticides.

Un quart des pesticides utilisés dans le monde, l’est pour la culture du coton.

Et vous savez qui est le premier producteur de coton au monde ?

Monsanto.

Oui oui, Monsanto, le glyphosate, tout ça.

S’ajoute à cela, le trajet.

Le plus souvent, avant de devenir un jean, le coton est récolté en Inde, filé au Pakistan, teinté en Chine, et cousu en Turquie.

Bref, quand il arrive dans nos magasins, il a parcouru 65 000 kilomètres.

Et là vous vous dites : “et les vêtements synthétiques ?”

Pas mieux.

Ils perdent, à chaque lavage, des microfibres de plastique.

Et pas qu’un peu : par an, c’est comme si on jetait l’équivalent de 50 milliards de bouteilles de plastique dans nos océans.

Mais sous la forme de particules ultra-fines.

Le problème, c’est que tout ça est lourdement aggravé par ce qu’on appelle… la “fast fashion”.

La “fast fashion”, c’est le fait de sortir une nouvelle collection, à des prix abordables, quasiment chaque semaine.

C’est la recette qui a fait le succès de marques comme Zara, H&M, ou Primark.

La conséquence, c’est qu’en quinze ans, notre consommation de vêtements a tout simplement doublé.

Et ça non plus, ça n’est pas bon pour l’environnement.

Car une des conditions pour vendre à bas coûts, c’est de produire en masse.

Résultat : ces marques se retrouvent avec des stocks gigantesques.

H&M, par exemple, aurait accumulé près de quatre milliards d’euros de vêtements invendus.

Et comme les invendus, ça coûte cher, il faut payer les hangars pour les garder, et les impôts sur les stocks, les entreprises préfèrent bien souvent…les brûler.

Voilà voilà…

Et aujourd’hui, seuls 15% des vêtements dans le monde sont recyclés.

ファスト・ファッション:和訳

ファッション業界は、世界で2番めに汚染を引き起こしている産業だということを知っていましたか?

石油産業に続いて。

衣類を買うと、汚染することになるんです。

それもたくさん。

たとえば、コットンを例にとりましょう。

綿は、水を大量に要する植物です。

Tシャツを1枚作るのに、250グラムの綿が必要です。

250グラムの綿を取るために、25立方メートル(=25000リットル)の水が必要です。

だから、ジーンズの場合、およそ、6800リットルの水が必要になります。

これは1人の人間の12年分の水の消費量に相当します。

さらに悪いことに、収穫を最適化するために、農家はしばしば殺虫剤に頼ります。

世界で使われている殺虫剤の4分の1が、綿花の栽培に使われています。

世界最大の綿花栽培メーカーをご存知ですか?

モンサント社です。

ええ、モンサント社、グリホサート(ラウンドアップ、除草剤)などいろいろ(作っている会社です)。

さらに、輸送があります。

通常、ジーンズになる前に、綿花がインドで収穫され、パキスタンで糸になり、中国で染められ、トルコで縫製されます。

要するに、最寄りの店に来るまでに、6万5000キロも移動するのです。

ここで、あなたはこう言うでしょう。「じゃあ、合成繊維の服ならいいかな?」

ましにはなりません。

洗濯するたびに、マイクロファイバーチップが出ます。

それは、1年に、500億本のペットボトルを海に捨てているようなものです。

超微量粒子の形で。

問題は、こうしたことを、ファストファッションと呼ばれるものが、とてつもなく悪化させていることです。

ファストファッションは、ほぼ毎週、新しいコレクションを手頃な価格で世に出すことです。

Zara、H&M、Primarkなどのブランドを成功させたレシピ(やり方)です。

その結果、15年間で、私たちの衣類の消費は、単純に2倍になりました。

これは、環境にもよくありません。

安く売るための条件の1つが、大量生産だからです。

その結果、これらのブランドは、膨大な在庫を抱えることになりました。

たとえば、H&Mでは、40億ユーロ分近い売れ残りの服がたまったとされています。

売れ残った服は高くつきます。保管するための倉庫代、在庫には税金もかかります。だから、企業は、しばしば燃やしてしまうことを好みます。

やれやれ。

さらに、現在、世界中の衣料品のうち、リサイクルされているのはわずか15%です。

単語メモ

recourir à  ~に助けを求める、頼る

gigantesque   途方もない

aurait accumulé  条件法過去、ここでは、過去のできごとの伝聞、推測。

un hangar  倉庫

*25立方メートルは、25000リットルですが、ジーンズより、Tシャツを作るほうが水がよけいに必要なのは、間違っているような? ジーンズのほうが生地が多いですよね? そうでもないのかな?

たぶん、25 mètres cubes ではなくて、2.5 mètres cubes だと思います。これだと、2500リットルですから。

まあ、大量に水を使うことには変わりはありません。

ファストファッション・関連動画

LES ABUS DE LA “FAST FASHION” (ファストファッションの濫用)

6分34秒。フランス語の字幕付き。動画が細長いので、インスタグラム用に作られたものだと思います。

この動画では、ジーンズを作るのに使う水は、9000リットルで、Tシャツは、3000リットルと言っています。これなら納得できます。

関連記事もどうぞ:

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****

メーカーが売れ残り品を燃やす話はよく聞きますね。

それなら作るなよ、と思いますが、在庫の管理が難しいのでしょうか?

Tシャツが1着500円だとしても、これを作るのに、2500リットルぐらい水を使っているんですよね。

水を一番使うのは、染めているときと、できあがったあと洗うときですかね。中国やトルコだから水が安いんですかね~。

ファストファッションが問題になってから、わりと年数がたっているので、今は、そんなに服ばかり買っている人はいないと思いますが、引き続き、服の買いすぎには気をつけたいですね。






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