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フードロスを減らすにはどうしたらいいか?(2)

Le Mondeの食品廃棄に関する動画の紹介、2回めです。

タイトルは、Comment arrêter le gaspillage alimentaire フードロスを止める方法。



フードロスを防ごう

8分55秒。フランス語の字幕あり。

2回目は2分52秒から5分30秒まで。

トランスクリプション

Surtout quand on sait qu’en France, environ une personne sur cinq ne mange pas à sa faim alors que des tonnes de nourriture sont jetées quotidiennement à la poubelle.

Et puis produire de la nourriture, ça demande énormément d’énergie et donc ça pollue.

Par exemple, on estime que pour produire les 10 millions de tonnes de denrées alimentaires qui sont gaspillées en France chaque année, il a fallu 15,3 millions de tonnes de CO2.

Et ça, ce ne sont que les chiffres français.

À l’échelle de la planète, on estime qu’environ un tiers de ce qui est produit termine à la poubelle, c’est à dire 1,3 milliard de tonnes.

Je vous laisse imaginer le nombre de baleines que ça fait.

En tout cas, en 2013, on estimait que ça représentait 8 % des gaz à effet de serre dans le monde.

Et dans le cas des aliments qui sont finalement jetés à la poubelle ça pollue donc pour rien.

Bon, nous les consommateurs, on a vu qu’on avait un impact sur le gaspillage et qu’on pouvait le réduire.

Mais nous ne sommes pas les seuls responsables du gaspillage.

En fait, les aliments comestibles peuvent être mis à la poubelle tout au long de ce qu’on appelle la chaîne de consommation.

Et ça, ça commence dès la phase de production.

Pour le comprendre, je me rends à Saulty, près d’Arras, pour rencontrer Emmanuel Dalle, un arboriculteur qui produit… des pommes.

Comme on est en pleine saison des pommes, on pourrait s’attendre à ce qu’il vende toute sa production.

Et pourtant aujourd’hui, Emmanuel sait que tout le contenu de sa camionnette ne pourra pas être vendu.

Ici à peu près 400 kilos de pommes.

Elles sont juste sales ou un petit coup mais qui ne se voit pas forcément sur l’épiderme.

Si notre fruit n’est pas esthétique ou n’est pas sexy, il va pas pouvoir trouver place en magasin.

Donc là, juste parce qu’il y a eu un coup de vent et que les pommes sont tombées par terre il y a 400 kilos de pommes qu’Emmanuel ne peut pas vendre sur les circuits traditionnels.

Mais Emmanuel a trouvé une solution pour sauver sa récolte.

Plutôt que de la voir perdre, on préfère la ramasser et pouvoir la donner donc aujourd’hui, on va la donner à une association qui s’appelle Andes et qui va pouvoir la distribuer à ses associés.

Et ça, c’est rendu possible par Solaal, une association qui met en relation des producteurs et d’autres associations qui luttent contre la précarité alimentaire.

On n’a pas fait tout ce travail pour rien. Pour nous, c’est vraiment très important.

Si on peut trouver un avenir à des fruits qui ne sont pas conformes à ce que veut le marché, il faut foncer.

フードロス・和訳

特に、フランスではおよそ5人に1人が、充分な食事をとれないのに、毎日何トンもの食品が捨てられていることがわかっているときには。

しかも、食料を生産するためには、ひじょうにたくさんのエネルギーが必要であり、その結果、地球の汚染が進みます。

たとえば、フランスで1年に廃棄される1千万トンの食料を生産するために、1530万トンの二酸化炭素が排出されます。

これは、フランスだけの数字です。

世界規模で見ると、生産された食品のおよそ3分の1、つまり13億トンがゴミ箱に捨てられています。

それがクジラ何頭にあたるかは、皆さんの想像におまかせします。

いずれにしても、これ(捨てられる食料を作るとき出る二酸化炭素)は、2013年の数字では、世界の温室効果ガスの8%をしめると考えられています。

最終的にゴミ箱に廃棄される食品の場合、無駄に汚染してしまうわけです。

私たち消費者は、廃棄物に影響を与えることや、それを減らすことができるとわかっています。

しかし、消費者だけに廃棄の責任があるわけではありません。

事実、食べられる食品なのに、消費チェーンと呼ばれるサイクルの、あらゆる段階で捨てられる可能性があります。

その廃棄は、生産する段階から始まっています。

この点を理解するために、私は、アラースに近いソルティに生き、リンゴを生産しているエマニュエル・ダルに会いました。

リンゴの旬の時期だから、生産したものがすべて売られるのだと思いますよね。

しかし、今日、エマニュエルは、自分の小型トラックにのせたリンゴがすべて売れるわけではないとわかっています。

ここには、400キロほどのリンゴがあります。

汚れやちょっとした傷がありますが、そこまで目立つわけではありません(←必ずしも、表皮に見えるわけではありません)。

でも、きれいでも、セクシーでもない果物は、店に置いてもらえないんです。

だから、突風のために、地面に落ちただけで、エマニュエルがふつうの経路では売ることができないリンゴが400キロあります。

しかし、エマニュエルは、これらのリンゴを救う方法を見つけました。

捨ててしまうかわりに、みな集めて、寄付することにしたんです。きょうは、アンデスという名前の団体に寄付します。この団体が、会員に配布するんです。

これをできるようにしているのが、ソラールという協会です。ソラールは、生産者と、食料廃棄と闘うさまざまな会とをつなげています。

これまでの仕事を無駄にしなくてすみます。私たちにとって、これはとても重要なことです。

市場の要求にそうことができない果物の未来を見つけることができるのなら、どんどんやるべきなのです。

単語メモ

manger à sa faim 存分に食べる、生活に必要最低限のものをもっている

une denrée  (多く複数で)消費物資、特に食料

à l’échelle de qc  ~の規模の

un milliard  10億

un arboriculteur  樹木栽培者、養樹家

une épiderme  表皮

un associé  会員、組合員



食料廃棄・関連動画

販売できない農作物を、Solaalに寄付してください、という内容の動画です。

1分20秒、フランス語の字幕あり。

この動画は、2020年、新型コロナウイルスの流行のせいで、カフェやレストランが閉まっていた時期のものだと思います。

食品をおろす場所がないから、カナダでも、牛乳を捨てている農家がありました。

牛に乳を出すなと言っても、そんなことはできませんからね。

☆この続きはこちら⇒フードロスを減らすにはどうしたらいいか?(3・終)

☆初回の記事はこちら⇒フードロスを減らすにはどうしたらいいか(1)

■フードロス関連記事もどうぞ。

10月16日は「食品の無駄捨てとたたかう日」

アンテルマルシェ(スーパーマーケット)の見た目の悪い果物と野菜。

持続可能な開発とは何か?(子どもむけの簡単な説明)

使い終わったツリーはどこに、どうやって捨てるべきか?

どうやったらもっとゴミを減らせるか?

*****

日本は、野菜や果物の見た目にうるさいから、フランスより、もっと捨てているかもしれませんね。

それでは、この続きをお楽しみに。






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