ボーダー柄の服を着ている女性

ファッション

メイド・イン・フランスの象徴、マリニエール(ボーダーのTシャツ)の話:前編

La marinière (紺色のボーダーのTシャツ-クオーター袖)の歴史を語っている4分半の動画を2回に分けて紹介します。

タイトルは La marinière(ラ マリ二エール)。

ARTEの Karambolageのシリーズです。

マリニエールは、メイド・イン・フランスの象徴です。



マリニエール

4分31秒。

前半は2分15秒まで訳します。

La marinière トランスクリプション

Pour être franche, je ne m’étais jamais demandé si la marinière était allemande ou française, jusqu’au 18 octobre 2012, jour où le ministre du Redressement productif de l’époque, le socialiste Arnaud Montebourg, s’est affiché à la une du « Parisien » magazine avec trois objets « Made in France » : un mixeur de Moulinex, une montre du joaillier français Michel Herbelin et un tee-shirt à rayures bleues sur fond blanc de la marque Armor Lux.

Il paraît qu’Arnaud Montebourg a refusé de porter le béret. Pas grave, il avait de l’allure comme ça aussi et il faisait très Français.

Ce genre de tee-shirts se porte aussi en Allemagne, notamment lors du carnaval.

Mais la France est la seule à avoir fixé par décret les règles de fabrication : à savoir, les rayures bleu indigo sont au nombre de 20 sur le torse et le dos et de 14 sur les manches.

Elles doivent être larges de 10mm et espacées de 20 car le tricot rayé blanc et bleu fait partie de l’uniforme des quartiers-maîtres et des matelots de la Marine Nationale.

D’où son nom « marinière » comme « marin », bien sûr. Elle est classe, vous ne trouvez pas ?

Pourtant, elle ne l’a pas toujours été. Dans la culture médiévale, on pensait au contraire que les rayures venaient troubler l’ordre divin.

Les tissus rayés avaient quelque chose de diabolique.

Ils étaient réservés aux fous, aux criminels, aux prostituées, aux lépreux, aux bourreaux. Bref, à tous ceux qu’une société digne de ce nom rejetait. Même le pauvre zèbre passe pour une créature du Diable, jusque tard dans la Renaissance.

Au fil des siècles, les rayures perdent leur côté diabolique, mais elles continuent de vêtir les pauvres et les marginaux : du domestique ou jongleur en passant par le prisonnier.

On voit parfois aussi des dandys ou des révolutionnaires s’emparer de ce code social pour afficher leur côté rebelle, leurs origines modestes ou un état d’esprit avant-gardiste.

Les matelots se mettent aux rayures bleues ou rouges sur fond blanc à partir du XVIIème siècle. Des tableaux anglais et hollandais de cette époque en témoignent.

Les rayures ne sont pas seulement la marque de la condition inférieure du matelot, elles permettraient aussi de le repérer plus facilement s’il tombe à la mer.

☆トランスクリプションの引用元⇒KARAMBOLAGE (ARTE>info et société): « La marinière » (4min30/CO-QCM/dès B2) – DOIT-ON DECLARER SON BAGAGE CULTUREL?

マリニエール・和訳

率直に言って、私は、マリニエールがドイツのものか、フランスのものか考えたことはありませんでした。

2012年の10月18日に、当時の産業再生大臣で、社会主義者のアルノー・モンテブールが、「パリジャン」誌の一面に、3つの「メイド・イン・フランス」の製品 — ムリネックスのミキサー、フランスの宝飾商、ミシェル・エルブランの腕時計、そしてアルモル・リュクスの白地に青のストライプのTシャツ– と登場するまでは。

アルノー・モンテブールは、ベレー帽をかぶることは拒否したようです。たいしたことではありません。なくても、彼は魅力的だったし、とてもフランス的でした。

この手のTシャツは、ドイツでも、着用されます。とくにカーニバルのときに。

しかし、フランスは、製法に関する規則を政令で定めている唯一の国です。すなわち、前身頃と背中に20本、袖に14本、インディゴブルーのボーダーを入れます。

フランス海軍の水兵長や水夫の制服は、10ミリの青いボーダーが、20ミリの白い部分をはさんで、並んでいなければなりません。

もちろん、「マリニエール」という名前は、「マラン」から来ています。おしゃれな服だと思いませんか?

しかし、マリニエールは、ずっとおしゃれだったわけではありません。中世の文化では、ボーダー柄は、神の秩序を乱すものと考えられていました。

縞模様の生地は、悪魔のようなものだったのです。

狂人、犯罪者、娼婦、ハンセン病の人、死刑執行人の着るものでした。要するに、社会から拒絶されていた人たちです。

かわいそうに、シマウマですら、ルネッサンスの末期までは、悪魔の創造物と考えられていました。

何世紀かたつうちに、ボーダー柄の悪魔的な部分は失われましたが、貧乏人やはみ出し者の着るものでした。囚人から、使用人や曲芸師が着るものになったのです。

しゃれ者や革命家が、ボーダー柄の社会的コードをつかって、自分たちの反抗的な面や、つましい出自、アバンギャルド精神を誇示するために着ることもありました。

17世紀になってから、水夫が白地に青や赤のボーダーのシャツを着るようになりました。この時代のイギリスやオランダの絵画から、そのことがわかります。

ボーダー柄は、水夫の低い地位を示すだけでなく、海に落ちたとき、見つけやすくするためにも役立ちました。

単語メモ

pour être franc  率直に言って

joaillier  宝石商、宝飾商

à savoir  すなわち

quartier-maître  (海軍の)水兵長

matelot  水夫、下級船員

faire partie de qc  ~の一部をなす

lépreux, lépreuse  ハンセン病患者

bourreau  (ギロチン、絞首刑などの)死刑執行人

vêtir  ~に服を着せる

s’emparer de  ~を奪取する

☆この続きはこちら⇒メイド・イン・フランスの象徴、マリニエール(ボーダーのTシャツ)の話:後編



マリニエール・関連動画

マリニエールは、いくつかのブランドが作っています。こちらは、動画に出てきた、アルモル・リュクスの縫製工場の動画です。

Armor Lux forme lui-même ses futures couturières
1分49秒。

海に近いブルターニュの名産品でもあります。

La marinière, symbole du made in France – Météo à la carte

5分24秒。

******

マリニエールは、日本では、プチバトーのものが人気ですが、日本語にはなっていませんね。

辞書で marnière を見ると、「セーラー服、セーラーブラウス」とありますが、それとは全然違うものです。そもそも、セーラーブラウスって何ですかね? セーラー襟のブラウスのことでしょうか。

「ボーダーのトップス」と書いてほしいところです。

いまはおしゃれなボーダー柄も、昔は「悪魔の柄」と考えられていたんですね~。






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