ボーダーのTシャツ

ファッション

メイド・イン・フランスの象徴、マリニエール(ボーダーのTシャツ)の話:後編

とてもフランスらしいものの1つ、La marinière (紺色のボーダーのTシャツ-クオーター袖)の歴史を4分半で教えてくれる動画の紹介、後半です。

タイトルは、La Marinière (ラ マリニエール)



マリニエール

4分31秒。

後半は2分16秒から最後まで。

昔は悪魔の柄だと思われていたボーダー柄が、だんだんファッショナブルなものになっていった経過が語られています。

トランスクリプション

En mars 1858, la marinière entre officiellement dans le patrimoine national.

Un décret impose au matelot de porter sous leur blouse en grosse toile, un vêtement à rayures blanches et bleues en jersey, avec des manches trois-quarts qui ne doivent pas dépasser de la vareuse.

La longueur du tricot a été calculée de façon à couvrir les fesses du matelot lorsqu’il se penche.

Car celui-ci ne porte rien sous son pantalon.

La marinière doit par ailleurs être moulante pour éviter les accrocs lors des manœuvres sur le pont. Avantage : la silhouette du matelot est agréablement mise en valeur.

Lorsque les rayures du grand large arrivent dans les élégantes stations balnéaires du 19ème siècle, elles commencent par orner les chaises longues, les costumes de bain et les parasols.

Puis quelques femmes se mettent à arborer la marinière : l’écrivaine Colette, l’aventurière Isabelle Eberhardt, la créatrice de mode Coco Chanel.

Apprécié pour son confort, ce vêtement de travail masculin est aussi un manifeste pour la libération de la femme.

Et voilà que tout à coup, ce motif pimpant investit le monde de la mode : Pierre Balmain, Yves Saint-Laurent et Jean-Paul Gaultier font monter la marinière sur les podiums.

Des artistes comme Pablo Picasso, Boris Vian, Marcel Marceau, Brigitte Bardot et Jean Seberg l’adoptent. La Parisienne l’associe à une queue de cheval, des ballerines et un rouge à lèvres.

Et chaque Parisien qui part à la mer, se doit d’avoir au moins une marinière Armor-Lux, Saint-James, Orcival ou Petit-Bateau dans sa valise.

La marinière symbolise tellement bien la France que même les joueurs de l’équipe nationale de foot en seront habillés en 2011, s’attirant du même coup les foudres d’Arnaud Montebourg.

Vous vous souvenez ? Ce ministre si craquant qui avait donné de sa personne pour promouvoir la production française.

La raison de cette grosse colère ?

J’ose à peine vous la confier.

Les jolis maillots rayés des Bleus n’ont pas été fabriqués dans l’Hexagone, ils sont « Made in Thailand ».

☆トランスクリプションの引用元⇒KARAMBOLAGE (ARTE>info et société): « La marinière » (4min30/CO-QCM/dès B2) – DOIT-ON DECLARER SON BAGAGE CULTUREL?

トランスクリプション

1858年の3月、マリニエールは正式に国家の世襲財となりました。

法令により、船員は粗いキャンバス地の上っ張りの下にジャージーでできた白と紺の縞柄で、上着からはみでないために、クォーター袖の服を着るよう定められたのです。

このニット地の服の長さは、船員がかがんだとき、お尻が隠れるよう計算されています。

というのも、船員はズボンの下に何も履いていなかったからです。

マリニエールは、甲板で作業するときに邪魔にならないように、身体にぴったりしたものでなければなりませんでした。

おかげで、船員の身体の線がきれいに強調されました。

19世紀になって、外海で利用されていた縞模様が、優雅な海水浴場に到来し、デッキチェア、水着、パラソルの装飾に使われるようになりました。

その後、誇らしげにマリニエールを着る女性たちが現れました。作家のコレット、冒険家のイザベル・エーベルハルト、ファッションデザイナーのココ・シャネルです。

着心地のよさが人気の、この男性の仕事着は、女性の解放宣言でもあったのです。

そして、たちまちのうちに、この粋な模様はファッションの世界に入り込みました。ピエール・バウマン、イヴ・サン=ローラン、ジャン=ポール・ゴルチエが、キャットウォークにマリニエールを登場させました。

芸術家のパブロ・ピカソ、ボリス・ヴィアン、マルセル・マルソー、ブリジット・バルドー、ジーン・セバーグも着ました。

パリジェンヌは、マリニエールを、ポニーテール、フラットシューズ(バレエシューズ)、赤い口紅と合わせました。

海に出かけるパリジャンは、旅行バッグの中に、少なくとも1着はマリニエールを入れなければならなかったのです。アルモル・リュクス、セント・ジェームス、オーシバル、プチ・バトーのマリニエールを。

マリニエールは、とてもフランスを象徴するものなので、2011年にはフランスのサッカーのナショナルチームまでが着用することになり、アルノー・モンテブールの大きな怒りを買いました。

覚えていますか? このすごい大臣は、フランスでの生産を促進することに、身を捧げていました。

彼の怒りの理由ですか?

大きな声では言えませんが。

レ・ブリュ(Les Bleus、サッカーフランス代表)が着ていた、美しいボーダー柄のシャツは、フランス製ではなく、タイ製だったのです。

単語メモ

une vareuse  ゆったりした上着、海軍服の上着、船員や漁師の作業着

se pencher  身をかがめる

moulant  (衣服が)身体にぴったりした

un accroc  障害、支障

un pont  甲板、デッキ

mettre qc en valeur  ~を際立たせる、強調する

un large  沖合、外海

une station balnéaire  海水浴場

arborer  これみよがしに身につける

tout à coup  突然、急に

pimpant 粋な、優雅な

investir  (場所)を包囲する、~に侵入してはびこる

se devoir de + inf.  ~する義務がある

des foudres (複数で)激怒、激しい非難、制裁 (f)

craquant  (話)心が震える、すごい

donner de qc  (道具など)を使う

初回の記事はこちらです⇒メイド・イン・フランスの象徴、マリニエール(ボーダーのTシャツ)の話:前編



マリニエール・関連動画

La marinière, du matelot au mannequin (マリニエール:船員からモデルへ)

4分51秒。

マリエールは、船の上での労働に適したとても実用的な服で、かつ、青い染料を節約することもできたのですね。

船員ではない人で、マリニエールを着始めたのは、金持ちの子供だったとのこと。

確かに、セーラー服を着ている子供の写真、かわいいです。

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勝手にしやがれ:予告編のフランス語(初心者向け) ジーン・セバーグが主演した映画です。

*****

実用的だし、おしゃれだし、何にでも合わせやすいし、男女兼用で着られるし、最初にマリニエールを考え出した人は、天才ですね。






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