No et moi(ノーと私)という2010年のフランス映画の予告編のフランス語、後編です。
「ノーと私」予告編
今回も、まずは予告編をごらんください。
最後のお礼を言い合っているところは簡単ですね。続きにはスクリプトを書いています。
きょうは46秒あたりから最後までです。
Ben, ils ont appelé, ils m’ont trouvé un travail à mi-temps dans un hôtel comme femme de chambre.
J’ai fait 20 chambres, déjà, t’imagines, 20 chambres, faire les lits, déjà, t’arrives déjà pas à faire ton lit.
私に電話してくれてわ。パートタイムの仕事を見つけてくれたの。ホテルのメイドの。
もう20回もベッドメーキングしたのよ。想像してみて。20回よ。あなた、自分のベッドすらちゃんと準備できないでしょ。
Putain, c’est cool que tu sois venue ! Tu m’attends ? Je me change.
なんだ。来てくれたのね。待って。着替えるから。
T’as, t’as du rouge à lèvres ?
N’importe quoi !
口紅塗ってるの?
どうでもいいでしょ。
Et elle y va, à son travail ?
Bon évidemment !
Comment tu peux en être sûre ?
それで彼女は仕事に行ってるのか?
もちろんよ。
どうしてそんなに確かなんだ?
…travailler.
Tu me regardes et tu m’écoutes.
・・・仕事に。
私を見て、聞きなさい。
Elle a besoin qu’on l’aime, c’est tout.
Elle a besoin qu’on l’aime, mais…tu veux faire quoi ? T’as 13 ans.
彼女は愛に飢えてるのよ。それだけよ。
彼女は愛に飢えている、でも君はどうしたいんだ。君は13歳だ。
Elle a 20, là, non ?
C’est moi qui donne les notes, Monsieur Muller.
彼女は20点ですよね?
成績をつけるのは私だよ、ミュラー君。
Eh vous avez pas plus petit ?
Quand t’as de sous, ils te font chier. Puis quand t’en as trop, ils te font chier aussi.
もっと細かいお金はありませんか?
お金を少ししか持ってないとき、文句言うのに、たくさん持っていても文句言うのよ。
Eh merci !
Non, non, merci toi.
Ben non, merci toi.
Merci toi !
Eh non, merci toi !
Eh non, toi !
Toi !
Toi !
Toi !
Merci toi.
ありがとう。
うううん、こっちこそありがとう。
うううん、こっちこそありがとう。
こっちこそありがとう
うううん、こっちこそありがとう。
うううん、こっちこそ。
こっちよ。
こっちよ
こっちよ
ありがとう。
※スクリプトはこちらを参考にしました⇒http://tenseignes-tu.com/wp-content/uploads/2013/04/1_Petite_fiche_B2_No_et_moi_Bande-annonce.pdf ☆リンク先のサイトが開かないのでリンクをはずしました(2019/01/01)
この映画の概要や原作については前編に書いています⇒映画「ノーと私」予告編のフランス語 前編
単語メモ
femme de chambre 部屋つきのメイド、小間使い、掃除婦
Putain おや、まあ。
20 20点。フランスでは20点満点です。
faire chier qn ~を困らせる、うんざりさせる
*putainもfaire chierもいわゆるスラング。
ザブ・ブレイトマン
予告編49秒のところで
un film de
Zabou Breitman
監督 ザブ・ブレイトマン
と出ます。
監督のザブ(イザベル)・ブレイトマン(1959~)はもともとは女優。両親とも役者さんで、ブレイトマンの映画デビューは4歳の時。以来、たくさんの映画、テレビドラマ、演劇に出演。
この映画でもルーのお母さん役で出演しています。予告編でルーに「口紅塗ってるの?」と聞いている人です。
監督としてのデビューは2001年で、これまでに9本の映画を監督。脚本も書きます。
デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガン
1分21秒のところで
D’après le roman “No et moi” de
Delphine de Vigan
原作、デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガンの「ノーと私」
とあります。
この映画の同名の原作を書いたドゥ・ヴィガンは自身も小さいとき、親に見捨てられた体験をしたそうです。
映画の聞き取りは難しいですが、少しでも聞き取れるところがあると、うれしいですね。
それでは、次回の映画の記事をお楽しみに。
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