風船

フランス映画

『100歳の少年と12通の手紙』(前編)~予告編のフランス語

フランス映画予告編スクリプトフランス語を学習するシリーズ。今回は『100歳の少年と12通の手紙』。

原題は、Oscar et la dame rose
2009年、エリック=エマニュエル シュミットの監督作品です。

直訳は「オスカーとピンク婦人」。

rose には、「バラ」という意味と、「ピンク色の」という意味があるので、「オスカーとバラ婦人」という意味にも取れます。しかし、こうすると「ベルサイユのバラ」みたいになってしまいます。

la dame roseはいつもピンクの服を着ている Rose(ローズ)という名前の女性のこと。

オスカーは10歳の男の子で白血病にかかっています。ジャンルとしては「難病もの」です。

では予告編をごらんください。


※YouTubeで見る方はこちらから⇒Oscar et la dame rose : bande-annonce

きょうは36秒まで。



『100歳の少年と12通の手紙』予告編のスクリプト

Il n’existe pas, euh un autre traitement ou… ?
Pour l’instant, non.
Est-ce qu’il est au courant ?
Docteur: Ah non, non, nous ne lui dirons rien. Jamais.

Mais, fais attention, merde !
Excusez-moi. Je vous avais pas vue.
Je suis pourtant voyante, non? Avec mon costume à la con !
Oh, vous parlez mal.
Ben, il est complet ce gosse, non seulement il me fait tomber, mais en plus, il m’insulte.
Allez, dégage microbe.
Madame…
Quoi ?
C’est quoi votre métier ?
Catcheuse!
Ah, je vous crois pas!
Tu veux que je t’en colle une pour te prouver, hein? M’encourage pas, hein. J’ai déjà la main qui me démange.

À qui veux-tu parler ?
Je veux voir la dame rose.

スクリプトの和訳

オスカーはいません。別の治療法は?

今のところありません。

オスカーは知ってるんですか?

いや。彼には絶対伝えません。

ちょっと、気をつけてよ、もう!

ごめんなさい。見てませんでした。

は?私すごく目立つはずよ。こんなバカみたいな服着てるんだから。

おばさん、言葉づかい悪いね。

ああ、ピザが台無しだわよ、あんた。私を転ばせただけでなく、侮辱までしてさ。ほら、あっちへ行って。

おばさん

何?

おばさんの仕事は何ですか?

プロレスラーよ。

えー、うそ。

証明するために、羽交い締めにされたいのね。その気にさせないほうがいいわよ。それでなくても腕がむずむずしてるんだから。

誰と話をしたいかい?

ピンクのおばさんに会いたい。

☆スクリプトはこちらを参考にしています⇒Bande-annonce: Oscar et la dame rose

単語メモ

voyant, voyange  目立つ、派手な

à la con  こっけいな、ばかげた (スラング)

non seulement A mais B  AだけではなくBも
Il a perdu non seulement son argnet, mais encore ses amis.
彼はお金だけでなく友も失った。

catcheur, catcheuse  プロレスラー

la main me démange  (殴りたくて)腕がむずむずする

『100歳の少年と12通の手紙』 今回のお話

10歳のオスカーは白血病にかかっています。

両親は、まるで腫れ物にさわるようにオスカーに対応。主治医のデュッセルドルフも病気のことをしっかり教えてくれません。

オスカーは大人に対して不信感を頂き、外界に対してすっかり心を閉ざしています。

骨髄移植に失敗し、オスカーはもう長くは生きられません。誰とも口をきこうとしないオスカー。医者に「誰となら話をしたいのか」と聞かれ、オスカーは「ピンクのおばさん」と答えます。

「ピンクのおばさん」は元プロレスラーで、今は宅配ピザ店を営んでいるローズのことです。

偶然このおばさんと会ったとき、その率直な物言いにオスカーは魅せられたのです。



エリック=エマニュエル・シュミット

この映画は、同名の小説をその小説を書いたエリック=エマニュエル・シュミットが映画化したものです。

シュミットは現代フランスを代表する劇作家であり、小説家、監督業もしています。1960年リヨン生まれ。2002年からベルギーのブリュッセルに住み始め、ベルギーの市民権も取っています。

もともとは劇作家で、1990年にデビューし、数々のヒット作を書いて来ました。最近は小説も書き、脚色をし、監督もするなどマルチに活躍中です。

Oscar et la Dame roseでは原作、脚本、監督を担当。

彼の監督作品で日本で公開されたのは、この映画と『地上5センチの恋心』(Odette Toulemonde)です。

エリック=エマニュエル シュミットのホームページ⇒Eric-Emmanuel-Schmitt – Le site officiel

小説 Oscar et la Dame rose は『神さまとお話しした12通の手紙』というタイトルで翻訳されましたが、この映画が公開されてから、映画の邦題と同じ、『100歳の少年と12通の手紙』というタイトルに変わりました。

「ピザを届けるついでにオスカーの話相手になってほしい」と医者に頼まれたローズ。「冗談じゃない」と最初は断りますが・・・。

この続きはこちら⇒『100歳の少年と12通の手紙』(後編)~予告編のフランス語






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