フランス語の数字を1つずつチェックするシリーズです。10回目は「9」です。(上の画像は、ムーサ9姉妹)
数字 «9»
9はneuf ヌフ です。
euはこの2つで「ウ」と読みます。
ウと書いてますが、アとウのあいだに聞こえますね。
発音はこちらで確認してください。
次の場合だけFがVににごります。
neuf ans 9年 発音⇒ ▲マークを押すと音が聞こえます。
neuf heures 9時
neuf hommes 9人
あまり出てきそうにないですが、autre が続くときもにごります。
■ neuf の語源はラテン語の novem 意味は「9」です。
派生語は
neuvième 9番目の、9分の1
novembre 11月
※novembre は9番目の月という意味。古代ローマ暦は3月から始まり、novembre が9番目の月だったから。
★同じスペル、発音で、「新しい」という意味の形容詞あり。
neuf 男性形
neuve 女性形
昔、フランスでは8進法で、8までしか数字がなかったところに、新しく9ができたから、neufと呼ぶようになったという説があります。
この続きはこちら⇒フランス語の数字【第11回】~10(ディス)
★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)
映画 『9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形』
neuf がタイトルに入っている映画をご紹介します。
Numéro 9
2009年 Shane Acker シェーン・アッカー監督
アニメーション映画です。舞台は人類が滅亡したあとの世界。
それぞれが背番号を持つ、9人の人形が、マシンでできた怪獣みたいなのと戦うお話。
numéro は番号、ナンバー。
Numéro 9 は「背番号9」といった感じ。
予告編の最後でタイトルが読まれます。
こちらはオリジナルの英語版です。
英語版は最初に人形を作る科学者が出てくるのでわかりやすいですね。フランス語版でも人形を縫ってる手元が一番最初に出てきて、科学者が語っていますけれど。
9番の人形はジッパーがついていて、なんか可愛いです。
こちらは、「新しい」ほうのneufがタイトルに出てくる映画。
Les amants du Pont-Neuf
1991年 Léos Carax レオ・カラックス監督
「ポンヌフの恋人」
予告編 映像と音楽だけでセリフ等はありません。
ポンヌフはパリにある橋の名前。
pont ポン が「橋」という意味です。
「新しい橋」という訳になりますが、その名に反して、ポンヌフはパリにある一番古い橋。
その橋で暮しているホームレスの若者と恋人の女学生のラブストーリーです。
neuf を使った表現、文章
la page neuf 9ページ
neuf mois 9ヶ月
フランスや北米では、妊娠している期間は9ヶ月とされているので、neuf moisやnine months (ナインマンス)で、「妊娠」を意味することがあります。
Les Muses ギリシャ神話で詩の女神である9人のムーサ(ミューズ)のこと。Nine muses という韓国の女子のグループがありますけど、ここからとったのでしょうね。
Il est parti le neuf août. 彼は8月9日に出発した。
以前もブログに書いたことがありますが、私、公開当時。「ポン・ヌフの恋人」を映画館に見に行きました。
鮮烈な色彩がほとばしる映像美、という感じの映画なのですが、これ、長いのですよ。125分。
途中で寝たと思います。
しかも、当時は、フランス語はまるで知らなかったので「ポンヌフ」をずっと「 ボンヌフ」と思ってましたしね。
ボンヌフなんて、ボンカレーじゃないんだから。話の意味、全然わかっていなかったのかもしれません。
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