フランスのお菓子の作り方を見ながら、フランス語に親しむシリーズ。今回は、チョコレートケーキです。
チョコレートケーキは、フランス語では、Gâteau au chocolat(ガトー・オ・ショコラ)といいます。日本では、前置詞を省略して、ガトーショコラということが多いですね。
究極のチョコレートケーキの作り方
Recette du Gâteau au chocolat ultime(3分14秒)
材料
200g de chocolat チョコレート
125g de farine 小麦粉
125g de beurre バター
250g de sucre 砂糖
5 œufs 卵
1/2 sachet de levure chimique ベーキングパウダー、2分の1袋(5.5グラム)
une pincée de sel 塩ひとつまみ
☆チョレートは甘くない、製菓用のチョコレートです。甘いチョコレートを使うときは、砂糖を控えてください。
作り方
[下準備]
・型の準備。生地がくっつく型は、パーチメントペーパーをしいたり、油脂をぬって小麦粉をはたいたりしておきます。
・オーブンを175度Cに予熱。
1.)チョコレートとバターを一緒にとかす
湯煎するか、電子レンジで加熱します。
チョコレートは温度に敏感なので、レンジで加熱しすぎると、表面が白っぽくなることがあります。レンジを使うときは、短めにかけて、動画でやっているように、予熱で溶かすといいでしょう。
2.)卵の黄身と白身をわけて、黄身に砂糖を入れてかきまぜる
3.)2でできた生地にチョコレート、小麦粉、ベーキングパウダーの順に加え、その都度よく混ぜる。最後に塩をひとつまみいれて混ぜる。
4.)白身を泡立ててメレンゲを作る
5.)3の生地にメレンゲを入れて、かき混ぜる。このとき、メレンゲをつぶさないように気をつける⇒生地のできあがり
メレンゲをつぶさないようにしつつも、白いところが残らないように、しっかりかきまぜます。
6.)型に生地を流し、175度Cのオーブンで、20~30分焼く。
お菓子作りに出てくる単語
この動画は、ベーキング用語がわかりやすい形で出てきますので、リストにしてみました。
fondre 溶かす
au bain-marie 湯煎で
au micro-ondes 電子レンジで
clarifier 卵の黄身と白身を分ける
blanchir 黄身に砂糖を入れてよくまぜる
☆blanchir は「白くする」という意味です。黄身と砂糖を混ぜてかきまぜていると、黄色いのがだんだん白っぽくなるから、こう言うのだと思います。
fouet 泡立て器
monter les blancs en neige 白身を泡立てる
batteur ビーター、電動ミキサー
le bec 白身を泡立てると、鳥のくちばしのようなとんがりができますが、それのこと。
moule 型
préchauffer オーブンを予熱する
lame de couteau ナイフ(包丁の刃)。
☆ケーキが焼けたかどうか調べるために、ナイフの先を少し生地に入れ調べます。抜いたときにねっとりしたものがついてこなければ、焼けています。
日本では竹串を差すよう、指示している料理本が多いですね。たぶん、昔は、日本のたいていの家に竹串があったからだと思います。
moelleux 柔らかい
croustillant かりかりする
☆チョコレートケーキは、外側はかりかりして、中はねっとり柔らかいのがよい、とシェフ・ダミアンは言っています(croustillant à l’extérieur et moelleux à l’intérieur)。
参考:シェフの作るチョコレートケーキ
テレビ番組内でチョコレートケーキを作っています。
混ぜる順番が多少違いますが、基本的に同じ作り方をしているので、同じ単語(blanchirとか)を使っています。
聞き取りの仕上げというか、幅を広げるのに使ってください。もちろんレシピとして使ってもいいですけど。
5分11秒。
ケーキを作っている、ジェフレー(Jeffrey)という人は、ストレールのパティシエです。
ストレール(Stohrer)は1730年創業のパリで最古のパティスリー(pâtisserie 焼き菓子屋、ケーキ屋、お菓子屋)です。
ストレールのフランス語の発音は、女の人が言っているように、「ストラ~」みたいな感じ。
この記事に、ストレールのことを少し書いています⇒パック(イースター)2014年~「虎と小鳥のフランス日記」第149話
女の人が最初に見せる鐘みたいな形のお菓子は、religieuse(ルリジューズ)です。
ルリジューズについて少し説明しています⇒チョコレートに関係のある単語:かわいいフランス語教えます(111)
ジェフレーは湯煎でチョコレートを溶かしていますね。
女の人が、レンジでチョコレートを溶かすときは、10秒ずつ、様子を見ながら、加熱せよ、と言っています。
材料は1分3秒あたりで説明があります。分量は文字で表示されます。
最初のレシピと同じ材料(チョコレート、砂糖、バター、小麦粉、卵)を使うので、上のレシピを参照しながら見れば、フランス語がまったくわからなくても大丈夫です。
chocolat 70& というのはカカオ成分70%のチョコレートのこと。たいてい、チョコレートの箱に「70%」と書いてあります。
焼き時間は18度Cで40分です。
その他のチョコレートのお菓子のレシピなど
簡単チョコレートムース(ムース・オー・ショコラ)の作り方:フランスのお菓子(14)
【簡単レシピ】チョコレートチップクッキーの作り方~バレンタインデーに最適
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日本だとチョコレートケーキは、どちらかというと秋冬のお菓子かもしれませんね。
フランスは4月はまだ寒いので、チョコレートケーキがおいしい時期です。
もし、肌寒い日があったら作ってみてください。バレンタインデーのチョコレートが余っていたら、全部ケーキにしてしまうといいかもしれません。
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