ショコラショー

フランスのお菓子

フランス風、ショコラショー(ホットチョコレート):フランスのお菓子(30)

寒い冬場、フランスで子どもに人気のドリンクは何といってもショコラショー(ホットチョコレート)。今回はショコラショーのレシピ作り方を紹介します。

ショコラショーはchocolat chaud 直訳は「熱いチョコレート」です。作り方といってもチョコレートを溶かすだけなので簡単です。

きょうのメニュー
●ショコラショーの歴史
●きょうのフランス語 chocolat chaud
●レシピ2種

このブログはフランス語を学ぶブログなので、単語の説明があったりします。レシピを見たい人は、一気に下にスクロールしてください。



ショコラショーの歴史

チョコレートのドリンクはマヤ文明で生まれた

カカオを原料とした飲み物はマヤ文明で生まれたと考えられています。マヤ文明は紀元前3世紀頃に現在のグアテマラからユカタン半島にかけて生まれた文明です。

ショコラショーの先祖を飲み始めたのは紀元前500年あたり。

そのころチョコレートの原料であるカカオは強壮剤として使われており、つぶしてペーストにし、水やコーンミール、チリペッパーを混ぜて飲んでいました。ひじょうに苦いドリンクだったのです。

このあたりのことはこちらの記事に詳しく書いています⇒フランス語で学ぶチョコレートの歴史

その後、このドリンクは、メキシコのアステカ族に伝わり、バニラなど、別のスパイスを混ぜて飲まれるようになりました。

昔のショコラショーは甘い飲み物というより、ピリリと来る辛い飲み物だったみたいですね。

カカオは貴重品だったので、政治を司る人や上流階級の人しか飲むことができませんでした。

16世紀、ヨーロッパにチョコレートが伝わる

チョコレートがヨーロッパに伝わったのは16世紀。1519年に、アステカ帝国を征服した探検家エルナン・コルテス(スペイン人)が母国に持って帰りました。

実は、それ以前(15世紀の終わり)に、コロンバスが新大陸(アメリカ大陸)でカカオの実を発見しています。コロンバスも、一応、ヨーロッパに持っていきましたが、このときはたいして注目されませんでした。

コロンバス自身もさしてプッシュしなかったようです。

コルテスが、アステカの王様に飲ませてもらったチョコレートドリンクはバニラやハチミツが入っていたのでおいしかったのだと思われます。

彼はこれを気に入り、カカオの実とチョコレートドリンクを作る器械をスペインに持ち帰りました。

すぐにスペインの上流階級でチョコレート飲料が大流行しまし。スペイン人は、自分たちだけで楽しんでほかの国には秘密にしていました。

しかし、1615年、ルイ13世に嫁いだスペインの王女、アンヌ・ドートリッシュと、1660年にルイ14世に嫁いだ、スペインの王女、マリー・テレーズ・ドートリッシュによって、チョコレートドリンクがフランスの宮廷にもたらされます。

ここでも盛んに飲まれるようになりました。

マリー・アントワネットもチョコレートを飲んでいましたよ⇒マリー・アントワネットと18世紀のチョコレート

ヨーロッパに渡ってからは、貴族の口に合うように、多少は甘い飲み物になっていたと思いますが、19世紀になるまでは、ショコラショーはどちらかというと薬として飲まれていたようです。

現在は、どこの国でもおやつ的なドリンク、特に子供向けの飲み物として愛飲されています。

場所によって作り方のバリエーションがあります。

きょうのフランス語:chocolat chaud

ショコラショーをフランス語で書くと «chocolat chaud» となります。«chaud»は「熱い」という意味の形容詞。

フランス語では形容詞は名詞のあとに来るのが普通なので、こんな語順になっています。英語ならホットチョコレート(hot chocolate)です。

«chocolat chaud» の発音は /ʃɔkɔla ʃo/ です。

フランス後ではchを「シ」と読みます。英語だと「チ」と読むことが多いですね。

「シ」とカタカナで書いてしまうと、フランス語の発音とは違うのですが、/ʃ/の音と、直後の母音と一体化させる感じで発音します。

«chocolat» の最後の t とショーの最後のdは発音しません。«chaud» にある au はこの2つで「オ」という発音です。

グルメなショコラショーのレシピ

スパイスや複数のチョコレートを混ぜて作るワンランクアップしたホットチョコレートです。

材料

– 50 cl de lait   牛乳50センチリットル(500cc)

– 25 cl de crème liquide  生クリーム 25センチリットル(250cc)

– 125g de chocolat noir  ダークチョコレート 125グラム

– 50g de chocolat au lait  ミルクチョコレート 50グラム

– 1 c à s de cacao en poudre  カカオパウダー 大さじ1

– 50g de sucre cassonade (facultatif)  砂糖(カソナード)(オプション)

– 1 gousse de vanille バニラ1さや

– 1 c à c de cannelle  シナモン小さじ1

– une pincée de sel 塩ひとつまみ

☆facultatif とは、任意の、選択性の、オプションの、という意味です。

カソナードはこんな茶色い砂糖です。

作り方

1.鍋にミルク、生クリーム、シナモン、バニラ、塩ひとつまみをいれてかきまぜ、火にかける

2.液体が熱くなったらカカオを入れてかきまぜる。

3.ミルクチョコレートを入れてかきまぜる(ミルクを煮立てないこと)

4.ダークチョコレートを入れてよくかきまぜる。

全部溶けたらできあがり。



オーセンティックなショコラショーの作り方

この人はとてもはっきりとしたフランス語を話しますが、いろいろ余計なことをしゃべっています。ショコラショーの作り方は45秒あたりから。

材料(マグ1杯分)

– Un mug/une tasse de lait demi-écrémé (de préférence) 牛乳 カップに1杯。lait demi-écrémé は 低脂肪の牛乳のことですが、好みの牛乳でOK.

– un demi-cuillère à café rasé de fécule de maïs ou “crème de maïs”  コーンスターチ小さじ2分の1

– 30 à 50g de chocolat noir par personne (teneur 50 à 90% de cacao, selon l’intensité souhaitée) ダークチョコレート30~50グラム。カカオが50~90パーセントのものを好みで選んでください。

– une petite pincée de sel fin 塩ひとつまみ

– du sucre (à votre convenance) 砂糖

– de la cannelle (facultatif) シナモン(オプション)

– de la chantilly (facultatif) 生クリーム(ショコラーショーのトッピングに使うもの。オプションです)。

écrémé は écrémer (クリームを分離する、脱脂する)という動詞の過去分詞です。lait écrémé は脱脂乳、スキムミルク。

rasé は raser(すれすれにかすめる)という動詞の過去分詞で、ここでは「すりきり~杯」「ぴったり~杯」。入れすぎるな、ということです。

作り方

– 冷たい牛乳を別の器にとって、コーンスターチを溶かす。

– 鍋にミルクを全部入れ、中火にかける。

– 砂糖を入れる。動画ではカソナードを入れています。

– シナモンを入れる。

– 塩を入れてよくまぜる。

– ミルクがあたたまったらチョコレートを入れてとかす⇒できあがり。

☆チョコレートはわりと低い温度で溶け始めます。ものによりますが、融点は30~32度です。

ミルクをぐらぐら煮立てる必要はありません。牛乳を煮立てると、分離して風味が悪くなります。

過去に書いたチョコレートのお菓子のレシピはこちら。

モワルー・オ・ショコラの作り方:フランスのお菓子(19)

簡単チョコレートムース(ムース・オー・ショコラ)の作り方:フランスのお菓子(14)

【簡単レシピ】チョコレートチップクッキーの作り方~バレンタインデーに最適

もっとチョコレートの記事を読みたい方はこちらからどうぞ⇒バレンタインデーとチョコレート関連記事の目次

もちろん粉のチョコレートというか、ココアパウダーを使ってもおいしいショコラショーができます。うちでは、よく、子どもにミロでホットチョコレートもどきを作ってやりました。

小さいマシュマロを浮かべてあげると、喜んで飲んでいました。






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