古代から現代までのインフルエンサーについて簡単に説明しているインフォグラフィック動画を紹介します。
タイトルは Les influenceurs, de l’Antiquité à nos jours(インフルエンサー:古代から現代まで)
TV5 がフランス語学習者向けに作った動画です。
Les influenceurs
1分37秒。フランス語の字幕があります。
動画の説明:
Saviez-vous que les influenceurs existent depuis la Grèce antique ? Les sophistes grecs étaient parmi les premiers à influencer leur communauté ! Depuis, ce concept a évolué : quelles transformations les nouvelles technologies apportent-elles à l’influence d’aujourd’hui ?
和訳:インフルエンサーが古代ギリシャの時代から存在していたことを知っていましたか?
古代ギリシャのソフィストたちは、コミュニティに影響を与えた最初の存在の一つでした。それ以来、この概念は進化してきました。新しい技術は、今日の影響力にどのような変化をもたらしたのでしょうか?
トランスクリプション
N’ayez pas peur, ayez confiance !
Si avec les nouveaux moyens de communication, la façon d’influencer toute une communauté connaît une vraie révolution, le discours, lui, n’a pas véritablement changé depuis des siècles.
Dans la Grèce antique, on les appelait les sophistes, ces professeurs de philosophie qui se déplaçaient de ville en ville, adeptes du scepticisme, autrement dit, seule la critique peut mener à la vérité.
Eh bien, leurs paroles étaient suivies par de nombreux disciples et aucun sujet de discussion n’était épargné.
Sous l’Empire romain, les graffitis jouaient à leur manière le rôle d’influenceurs : on gravait sur les murs des textes appelant notamment à voter pour telle ou telle personne, ou bien vantant les mérites d’un commerce.
Au Moyen Âge, c’était le fou du roi, le bouffon : sa parole était libre, il était le seul à pouvoir critiquer le souverain, il utilisait la dérision et le rire pour oser parler des sujets qui fâchent.
Les crieurs de ville, également, devenus plus tard les gardes champêtres ou les tambours de ville, ils influençaient la vie de la cité en diffusant les informations officielles.
À partir du 19e siècle, ce sont les journalistes et les écrivains engagés qui étaient des influenceurs de premier plan, à même de s’enflammer pour certaines causes.
Début du 20e, avec la multiplication des marques commerciales, c’est là qu’apparaissent les influenceurs, tels que nous les connaissons aujourd’hui ou comment mieux vendre un produit présenté comme unique.
Le terme a été inventé en 1940 aux États-Unis et il a fait son entrée dans le dictionnaire en 2017.
インフルエンサー:和訳
恐れることはありません。安心してください。
新たなコミュニケーション手段によって、コミュニティ全体に影響を与える方法は真の革命を迎えたものの、言説(ディスクール)そのものは何世紀にもわたって実質には変化をしていません。
古代ギリシャでは、彼らは「ソフィスト」と呼ばれ、都市から都市へと回る哲学の教師であり、懐疑主義を信奉していました。すなわち、批判だけが真実に導くという考え方でした。
実際、彼らの言葉は多くの弟子に引き継がれ、どんな議題も例外なく取り上げられていました。
ローマ帝国時代には、落書き(グラフィティ)がそれぞれの方法でインフルエンサーの役割を果たしていました。壁に刻まれたテキストは、特定の人物への投票を呼びかけたり、ある商業の利点をほめちぎったりするものでした。
中世になると、国王の愚か者、すなわち道化がその役割を果たしました。彼は自由に発言でき、君主を批判できる唯一の存在であり、皮肉と笑いを用いて、怒らせるような話題にも果敢に触れていました。
また、街の、呼び声を上げる人々も、後に田舎の守り手や市の太鼓として知られるようになり、公式情報を伝えて、都市の生活に影響を与えていました。
19世紀以降、情熱があるジャーナリストや作家たちが主要なインフルエンサーであり、特定の大義のために熱くなってすらいました。
20世紀初頭、商業ブランドの急増とともに、今日我々が知るインフルエンサーが登場し、「唯一無二」として提示される製品をいかにうまく販売するか苦心しています。
なお、この用語は1940年にアメリカで作られ、2017年に辞書に掲載されました。
単語メモ
vanter 褒めそやす
bouffon 道化
champêtre 田舎風の
s’enflamme 燃え上がる、興奮する
ソフィストは、古代ギリシャで都市を巡りながら弁論術や哲学を教えた移動教師のことです。
彼らは説得力を活かし、人々の考え方に影響を与えた一方、講義には報酬を求め、真実よりも説得力を重視する傾向があった(つまり、相手を論破するために詭弁も使った)ので、後世の哲学者から批判されることもありました。
インフルエンサー・関連動画
インフルエンサーのせいで美容整形する若者が増えていることを伝えるニュースクリップです。
タイトルは La chirurgie esthétique à l’ère des influenceurs(インフルエンサーの時代の整形手術)
2分50秒。
内容を簡単にまとめると
・インフルエンサーがInstagram、TikTok、SnapchatなどのSNSで、美容整形やボトックス注射について積極的に宣伝しています。
・個人的な体験談を通じ、医師との親密な関係を強調し、施術の魅力を伝えています。
・こうした宣伝により、若者たちが非現実的な美の理想や極端な身体的変化に影響されるケースが増加。
・美容クリニックでは、SNS経由での依頼が増え、実際に30%以上の依頼を断る医師も存在します。
・フランスではインフルエンサーによる美容施術の宣伝が法的に規制され、ケベックでもソーシャルメディアの影響に対する対策が進められています。
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インフルエンサーはずっと昔からいたと伝える動画を紹介しました。
昔からいたんですけど今はSNSのおかげでその影響力はずっと大きくなっていますよね。
そして若者たちが簡単にその影響を受けてしまうのが問題です。
ティーンエイジャーは、まだアイデンティティが定まっていないし、周りの影響を強く受けてしまうので、インフルエンサーの言葉が神の言葉になってしまうこともあるでしょう。
インフルエンサーのビジネスは大きなお金が動くものも多く、社会的な問題にもなっています。
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