ウイスキーを製造するときに出るモルトのかすからバイオ燃料を作っているスコットランドの蒸留所を取材した2分のニュースクリップを紹介します。
この蒸留所では、廃棄物から作った燃料でトラックを走らせています。
タイトルは、Écosse : le whisky, un carburant local(スコットランド:ウイスキー、地元産のガソリン)
carburantは、ガソリンなどの気化燃料、発動機用燃料です。
ウイスキーから燃料を作る
1分57秒
トランスクリプション
Dans ces plaines verdoyantes du nord-est de l’Écosse, un mariage inattendu entre tradition et futur autour de l’or ambré. Cette distillerie produit du whisky depuis 1887 et, désormais, l’une des énergies de demain.
Du biocarburant grâce aux déchets issus de la fabrication du spiritueux.
C’est là que la magie opère pour le whisky, mais aussi pour notre biocarburant.
Ici, l’orge est brassée à de l’eau chaude pour obtenir le moût, le liquide renfermant les saveurs de la future boisson. Une étape qui laisse derrière elle chaque jour une dizaine de tonnes de résidus, autrefois jetés ou utilisés comme nourriture pour l’élevage.
Ce que vous voyez là, c’est un échantillon de ce qu’il reste après le brassage. Grâce à la méthanisation, cela produira du biogaz.
La méthanisation se déroule dans ces dômes. Trente jours de macération. Le biogaz qui en ressort alimente le réseau national écossais depuis dix ans et, désormais, les camions de la distillerie.
Pour les chauffeurs, plus besoin d’aller à la station-service pour faire le plein, ils se servent directement sur le site de production du whisky.
C’est un peu bruyant mais c’est normal, c’est à cause de la pression. Sinon, ça ne change rien à la conduite, c’est tout aussi performant.
Chacun de ces camions permet d’économiser 250 tonnes de CO2 par an, soit la consommation en gaz de 112 foyers écossais.
Une initiative qui séduit le village de Dufftown où se trouve la distillerie, et qui fait sourire aussi, à l’idée de rouler au whisky.
C’est super, car on a beaucoup de whisky par ici.
Je trouve ça très bien de recycler comme ça des déchets.
Au Royaume-Uni, le biocarburant issu de déchets alimentaires peut aussi compter sur un ambassadeur de marque. Le prince Charles a confié récemment que sa voiture personnelle roulait grâce aux résidus de vin et de fromage.
☆トランスクリプションの引用元⇒7 jours sur la planète – Enseigner le français langue étrangère (FLE) avec l'actualité – Fiches pédagogiques gratuites
ウイスキー工場で作るバイオ燃料・和訳
スコットランド北東部の緑豊かなこの平原では、ウイスキー(琥珀色のもの)を中心に、伝統と未来の思いがけない融合が行われています。
この蒸留所では、1887年からウイスキーを製造していますが、今や、未来のエネルギーも作っています。
蒸留酒の製造で出る廃棄物を使ったバイオ燃料です。
– ウイスキーだけでなく、バイオ燃料の魔法が起きるのもこの場所です。
ここでは、オオムギと温水をまぜてモルト(麦芽汁)を作ります。モルトは、このあとできる飲み物の風味が含まれている液体です。
このプロセスで、毎日、およそ10トンのかすが出ますが、以前は、このかすは、捨てたり、家畜の飼料にしたりしていました。
– これは、オオムギと温水を混ぜ合わせたあとに残るカスのサンプルです。メタン化により、このかすから、バイオガスが作られます。
メタン化は、これらのドームで行われます。30日間、浸出します。得られたバイオガスは、10年前から、スコットランドの送電網で使っていますが、今は蒸留所のトラックでも使っています。
ドライバーは、もう、ガソリンスタンドへ行って、給油しなくてもいいのです。彼らは、ウイスキーの製造現場で、直接給油できます。
– 少々うるさいですが、それは圧力のせいで、普通のことです。これ以外には、走行に何も違いはありません。ちゃんと走ります。
トラック1台あたり、年間、250トンのCO2を削減しています。これは、スコットランドの112世帯の消費するガスの量に相当します。
この蒸留所があるダフタウン村をアピールできるとともに、ウイスキーで走るというアイデアが人々を笑顔にさせます。
– すばらしいです。だってここにはウイスキーがたくさんありますから。
– とてもいいですね。こんなふうに廃棄物をリサイクルするのは。
イギリスには、生ゴミ(食品のゴミ)から作るバイオ燃料を推進するアンバサダーがいます。
チャールズ皇太子は、最近、プライベートで乗る車は、ワインとチーズのかすで動いていると打ち明けました。
単語メモ
verdoyant (草木、野原などが)青々とした
une distillerie 蒸留所
une orge オオムギ
brasser かきまぜる、まぜ合わせる
un moût 麦芽汁
renfermer 収容する
une macération 漬け込み、浸出、液体にひたして、抽出すること。
ressortir 生じる
バイオ燃料・関連動画
■Ecosse – Le whisky(スコットランド:ウイスキー)
スコットランドでもっとも小さいウイスキーの蒸留所を取材したニュースクリップ
2分26秒
スコッチウイスキーの原材料は、水、オオムギ、イーストの3つだけ。
■Essence pure malt(純正モルトのガソリン)
モルトかすから、バイオ燃料を作る技術は、10年ほど前に、エジンバラ大学で開発されました。その技術を紹介する番組の、25秒の番宣です。
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ウイスキーを作るときに出る廃棄物から作った燃料を使って走るためには、そうできるトラックを製造する必要があります。
AFPの英語のニュースクリップによると、
Drink and drive: whisky waste powers Scottish trucks | AFP – YouTube
特別なトラックを作って、バイオ燃料では走らせるのと、ふつうのトラックを買って、ガソリンを入れながら稼働する費用はほぼ同じだそうです。
それならば、再生エネルギーを使ったほうがいいですね。
というか、多少高くても、再生エネルギーを使うべきでしょう。
ウイスキーは、豊かな自然がないと作ることができませんから。
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