今年、2020年はベートーヴェン(1770-1827)の生誕250周年です。
彼の誕生日は1770年の12月16日あたり、と言われています。
きょうは、ベートーヴェンについて、やさしいフランス語で説明している 1 jour, 1 question の動画を紹介します。
タイトルは、C’est qui Beethoven ?(ベートーヴェンって誰?)です。
ベートーヴェンとは?
1分42秒。
トランスクリプション
C’est un compositeur et pianiste allemand, qui a vécu il y a 250 ans. Libre et révolutionnaire, il a repoussé toutes les limites, dans sa vie et dans son art. Il est considéré, aujourd’hui, comme l’un des plus grands génies de la musique.
Mais, qu’est-ce qui l’a rendu si mondialement connu ? Son histoire commence en 1770. Ludwig van Beethoven naît à Bonn, en Allemagne. Son père découvre rapidement le talent musical de l’enfant. L’homme, brutal et sévère, lui apprend à jouer du violon et du piano. À 22 ans, Ludwig part se former à Vienne, capitale de l’Autriche et de la musique.
Formidablement agile au piano, il participe à des battles d’improvisation et il est couronné meilleur pianiste viennois. Sa renommée est lancée. Mais Beethoven cache un secret : il devient progressivement sourd. Il craint que le public ne le rejette, lui qui compose sa musique sans l’entendre. Alors, il quitte la scène. Puis il a une révélation.
Qu’importe le qu’en-dira-t-on, il est libre de réinventer son art comme il le ressent. C’est une révolution. Il compose notamment la neuvième symphonie. Un chef-d’œuvre absolu ! Le final de cette composition célèbre la paix et la fraternité. Il est devenu, depuis, l’hymne européen.
Et le monde entier tombe amoureux de ce génie courageux qui, malgré l’adversité, a laissé son talent s’exprimer.
☆トランスクリプションの引用元⇒C’est qui, Beethoven ? – 1jour1actu.com – L'actualité à hauteur d'enfants !
和訳
ベートーヴェンはドイツの作曲家でピアニストです。250年前に生まれました(生きていました)。自由で革命的な彼は、人生や芸術におけるあらゆる限界を押しのけました。
ベートーヴェンは、今日、もっとも偉大な音楽の天才の1人と考えられています。
でも、何が、彼をこんなふうに世界的に有名にしたのでしょうか?
ベートーヴェンの物語は1770年に始まりました。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンはドイツのボンで生まれました。
彼の父親は早くに自分の子供の音楽的才能を見つけました。容赦がなくきびしい父親は、彼にヴァイオリンとピアノの手ほどきをしました。
22歳のとき、ルートヴィヒは、オーストリアの首都で音楽の都であるウィーンに修行に行きました。
驚くほどピアノがうまかった彼は即興演奏のコンテストに参加し、ウィーンで最高のピアニストという栄誉を得ました。名声の始まりです。
しかし、ベートーヴェンには秘密がありました。次第に耳が聞こえなくなっていたのです。
彼は、人々が自分を拒絶するのを恐れました。耳が聞こえないまま作曲する自分のことを。
そして彼はステージを去り、その後、本当のことを皆に伝えました。
人が何と言おうと関係ありません。彼は自分が感じたまま、自由に芸術を再発明しました。
それは革命的でした。
彼は名高い交響曲第9番を作曲しました。圧倒的な傑作です。
この曲のフィナーレで、平和と友愛をたたたえています。以後、ヨーロッパの賛歌となりました。
そして、世界中がこの勇気ある天才を大好きになりました。逆境にも負けず、その才能を自由に表現した彼を。
単語メモ
repousser 押し戻す、押し返す
se former 修養を積む
couronner 栄冠を与える、栄誉を与える
rejeter 拒絶する
歓喜の歌は欧州の歌
欧州連合は、ベートーヴェンの交響曲第9番の最終楽章の『歓喜の歌』を、ヨーロッパ全体を象徴するものとして、ヨーロッパの歌、としています。
この曲が欧州の歌になった経緯を説明する動画です。
4分19秒。
フリードリヒ・シラーという人が、フリーメイソンの儀式のために、『歓喜に寄せて』という詩を書き、その後、曲がつき、お酒の席でよく歌われましたが、世俗的で下品な歌と思われていました(ウィキ情報)。
しかし、後に、ベートーヴェンが、この詩を交響曲第9番の合唱部に使ったら、いきなりすばらしい楽曲となり、皆が大感激して、その後、欧州の歌となったのです。
歓喜の歌は、文字通り喜びにあふれたメロディで元気が出ますね。
交響曲第9番は1824年に初演されましたが、当時からずっと人々に愛されています。発表当時、すでにベートーヴェンは耳が聞こえず、らっぱのような補聴器をつけていたそうです。
彼は初演に立ち会いましたが、指揮は他の人にやらせました。耳が聞こえないから、演奏が終わっても気づかなかったのですが、そばにいた人が、合図か何かをしたので、観客席を見たら、皆が大喜びして、拍手喝采していたのです。
さぞかし、うれしかったでしょうね。
交響曲第9番は、最終楽章だけでなく、ほかの楽章もすばらしいです。やはりベートーヴェンは天才だったのでしょう。
☆欧州連合とは?⇒5月9日はヨーロッパの日。欧州連合の歴史を簡単におさらいしよう。
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ベートーヴェンの人気は地元のドイツでは絶大で、彫像になったり、道や船の名前になったりしています。
ほかの国でも、歓喜の歌は、着メロに使われているだろうし、Roll over Beethoven というロックンロールの名曲もあるし、ベートーヴェンを知らない人はいないと思いますが、意外と細かい経歴は知られていないかもしれません。
交響曲第9番は、日本では通常、年末に演奏されますね。今年は、コンサートがあるのかどうかわかりませんが。
合唱は感染のリスクが高いですから。
早く、歓喜の歌を思う存分合唱できるときが来ますように。
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