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フランス語を読む練習

なぜフランス人は、フランス料理を誇りに思っているのか?

フランス料理が話題の 1 jour 1 question の動画を紹介します。

タイトルは、Pourquoi les français sont-ils si fiers de leur cuisine ? (どうしてフランス人は自国の料理をとてもほこりに思っているのか?)

1 jour, 1 question は、さまざまな事象を子供むけに簡単なフランス語で説明している1分42秒のアニメーション動画です。



フランス料理

1分42秒。

トランスクリプション

Pourquoi les Français sont-ils si fiers de leur cuisine ?

Chaque pays a une cuisine, une culture culinaire qui lui est propre. Les cuisiniers japonais, par exemple, mettent en valeur les aliments en toute simplicité. Alors que la cuisine indienne est riche en épices, en couleurs et en saveurs, mariées de manière éclatante.

Mais alors, pourquoi on parle tout le temps de la cuisine française ?

À la fin du XVIIIe siècle, en France naît la gastronomie. C’est-à-dire que la cuisine est élevée au rang d’art. L’Europe entière reconnaît alors les qualités des cuisiniers français et leur exigence dans le travail. Des livres sont écrits sur l’art de cuisiner.

Les riches et les nobles en font un art important; on philosophe sur le contenu des assiettes. À tel point que la France reste la reine incontestée de la gastronomie mondiale durant plus de 2 siècles ! En 2010, la cuisine française est inscrite au Patrimoine Culturel Mondial de l’UNESCO. Mais depuis quelques années, la France ne fait plus la course en tête sur la scène gastronomique internationale.

De nombreux chefs innovent et développent une nouvelle cuisine aux quatre coins du monde. Dans de nombreux pays, la télévision met en avant les cuisiniers dans des concours filmés. La cuisine parle à tous, partout.

Et aujourd’hui, le Danemark et l’Espagne bousculent la France dans les classements des meilleurs restaurants… pour le plus grand bonheur des gourmands !

トランスクリプションの引用元⇒Pourquoi les Français sont-ils si fiers de leur cuisine ? – Kwiziq French Language Learning Blog

和訳

どこの国にも料理があります。その国独自の食文化です。

たとえば、日本料理の料理人は、とてもシンプルな食べ物を強調しています。

その一方で、インド料理は、豊富なスパイスを用い、さまざまな色や味を融合させる、華々しい方法を使っています。

でも、なぜ、人々は、つねに、フランス料理を話題にするのでしょうか?

18世紀の終わり、フランスで、料理法(gastronomie)が生まれました。

料理が芸術のレベルに引き上げられたのです。ヨーロッパ全体が、フランスの料理人の質と、仕事に対するこだわりを認めました。

料理法に関する本が書かれました。

裕福な人や、高貴な人が、料理を重要な芸術にしました。彼らは、皿の上にのっているものについて、思索をめぐらしました。

2世紀以上も、フランスが、世界の美食術の変わることのない女王でありつづけるほどまで。

2010年に、フランス料理はユネスコの世界文化遺産に登録されました。

しかし、数年前から、フランスはもう、世界の料理の先頭に立っていません。

世界中で、たくさんの料理人が、新しい料理を開発しています。

多くの国で、料理のコンクールのテレビ番組が、そうした料理人を紹介しています。料理はそこら中で、あらゆる人に語りかけています。

現在、デンマークとスペインが、優秀なレストランのランキングから、フランスを押し出していますが、それは食いしん坊にとっては、大きな幸せです。

単語メモ

mettre qc en valeur  ~を利用する;~を際立たせる

éclatant   輝いている、色鮮やかな

gastronomie   美食術、料理法

exigence  (強い)要求、欲求

mettre qn en avant  ~を全面に押し出す

un classement  格付け、等級、ランク

bousculer  乱暴に押す、突き飛ばす



関連動画

フランス在住のイギリス人が、フランス料理をユーモラスに紹介している3分の動画。

英語ですが、フランスで撮影されています。フランス語の字幕あり。

What The Fuck France – La Gastronomie

3分9秒。

gastronomie(ガストロノミー) は、料理法、美食術(学)と辞書にあります。ただの料理を意味するときもありますが、ちょっとこだわった料理、または料理を中心とした食文化という意味で使われることもあります。

美食学は、生理的な要求を満たすだけの料理ではなく、精神的な意義も研究する学問で、ガストロノミーは、精神のあり方、とも呼べるでしょう。

私は、料理人が出てくるコンテストのような番組は、全然見ませんが(そもそも、テレビを見ない)、いろいろな切り口や演出があって、昨今人気がありますね。






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