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国連シリア監視団員の10年後の証言。

2012年、国連シリア監視団に参加した唯一のフランス人兵士であるÉnora Chame(エノラ・シャム)さんが、10年後の2022年、当時を振り返って語っている3分ほどの動画を紹介します。

タイトルは、Témoignage : La difficile mission des observateurs de l’ONU(証言:国連監視団の困難なミッション)



La difficile mission des observateurs de l’ONU

3分30秒

トランスクリプション

Depuis toujours, Énora Chame nourrit une passion pour la Syrie.

Ce pays est magnifique. Et j’ai été particulièrement touchée par la population.

C’est en tant qu’observatrice de l’ONU qu’elle y passe trois mois en 2012.

C’était une mission de maintien de la paix et décidée par le Conseil de sécurité.

Une mission de la dernière chance pour éviter que le pays ne bascule dans le chaos.

J’ai l’espoir qu’on arrivera à arrêter l’engrenage qui s’est mis en place.

Énora Chame est la seule militaire française déployée par l’ONU en Syrie, alors que la guerre civile vient d’éclater. 

Pour elle et les 300 autres observateurs, il y a urgence. Il faut faire respecter le fragile cessez-le-feu entre les troupes de Bashar el-Assad et les rebelles de l’Armée syrienne libre.

Prise au piège des violences, la population souffre. Elle attend désespérément l’arrivée des Nations unies. D’importantes foules se massent autour de leurs voitures, assaillent les observateurs.

C’était réellement impressionnant, parce que vous avez des centaines de personnes. Chacun voulait montrer sa part de souffrance. Et donc on me mettait des bébés dans les bras et tout ça de façon très chaotique.

On me montrait des plaies, des moignons. Les uns m’attrapaient en pleurant, les autres me tiraient pour aller voir autre chose. C’était assez chaotique. Il faut rester très calme, il faut essayer de transmettre une énergie apaisante.

Mais sur le terrain, les combats reprennent.

Énora Chame et ses collègues deviennent les témoins impartiaux d’exactions, comme ce jour où un attentat tue plusieurs soldats prorégime.

Les observateurs doivent constituer des preuves et prendre des photos de cadavres roulés dans des couvertures.

Je me dis que le moment a été tellement violent que je décide de caresser en fait l’endroit de la couverture où devraient se trouver les visages.

Un peu dans un geste maternel ou féminin ou de douceur, et le fait d’être une femme permet ces gestes-là. Et ça semble faire du bien à tout le monde.

Malgré ces gestes emplis d’humanité, son équipe se retrouve parfois la cible de frappes, en attestent les impacts de balle sur son véhicule, et tombe même dans une embuscade dans une province reculée de la vallée de l’Euphrate.

Tout de suite, on comprend que c’est Al-Qaïda. Il y a un djihadiste, il n’arrête pas de sourire et il n’arrête pas de dire « c’est moi personnellement qui vais t’égorger » donc, y a quand même un énorme décalage entre ce qu’il est en train de me dire « je vais t’égorger, c’est moi personnellement » et ce sourire chaleureux et mon cerveau a vraiment du mal à connecter les deux. Il prenait déjà du plaisir à s’imaginer qu’il allait commettre cet acte.

Ils n’auront que le dialogue pour s’en sortir, car les négociateurs de l’ONU n’étaient pas armés en Syrie. Dans son livre, Énora Chame confie que sur d’autres terrains de guerre où elle a une arme, son approche est différente.

J’ai fait le choix de garder la dernière cartouche, balle de mon arme pour moi, évidemment dans des situations extrêmes. Parce que vous savez très bien que de nos jours sur Internet on vous voit violée, torturée dans une cage enflammée, enfin la tête coupée, etc. Et je ne veux pas que ma famille voie ça. Donc, c’est le choix que j’ai fait. Mais encore une fois, très sereinement.

Dix années ont passé. Énora Chame porte un regard très critique sur cette mission onusienne en Syrie.

Vous devenez un enjeu de manipulation. Chaque camp veut démontrer que l’autre est pire ; chaque camp doit démontrer que l’autre est le mal absolu. Ça a multiplié les exactions, les mises en scène, les massacres. Et puis, les uns voulaient qu’on vienne voir, les autres voulaient nous en empêcher. Donc, nous avons puissamment contribué à l’exacerbation de la violence.

À l’heure où la question d’envoyer les premiers observateurs internationaux en Ukraine se pose, Énora Chame espère qu’ils ne seront pas confrontés aux mêmes difficultés.

☆スクリプトの引用元:7 jours sur la planète – Enseigner le français langue étrangère (FLE) avec l'actualité – Fiches pédagogiques gratuites

国連シリア監視団員の証言

ずっと前から、エノラ・シャムは、シリアに情熱を注いで来ました。

- 美しい国ですし、特に、人々には感動しました。

国連の監視団員として、2012年、彼女は3ヶ月シリアに滞在しました。

- 平和維持活動のミッションで、安全保障理事会が決定したことです。

混乱を防ぐための最後のチャンスにあたるミッションでした。

- 始まってしまった悪循環を止められるという希望がありました。

エノラ・シャムは、シリアに国連から派遣された唯一のフランス人兵士です。当時、シリアで内戦が始まったところでした。

彼女と他の300人の監視団員にとっては、急務でした。

バッシャール・アル・アサド軍と、自由シリア軍という反政府勢力の間に結ばれた、もろい停戦を守る(尊重する)必要がありました。

暴力の中に囚われて、人々は苦しんでいました。

国民は、国連の到着を待ちわびていました。

大勢の人々が、国連の車のまわりに詰めかけ、監視団員を取り囲みました。

- 本当にびっくりしました。何百人もの人がいたのですから。誰もが、自分の苦しみを見せたがったのです。

赤ちゃんを私の腕に乗せたりして、大混乱でした。人々は、傷口や、切断された手足を私に見せました。

泣きながら私をつかむ人々がいるかと思えば、他の人々は、べつのものを見にいこうと私を引っ張りました。

本当に混乱していたんです。だから落ち着いていなければなりませんでした。穏やかなエネルギーを伝えるようにしなければなりませんでした。

しかし、現地では戦闘が再開されました。

エノラ・シャムと彼女の同僚たちは、不公平な略奪を目撃しました。たとえば、この日は、テロリストが親政府派の兵士たちを何人か殺しました。

監視団員たちは、証拠を集め、毛布にくるまれた死体の写真を撮らねばなりませんでした。

- それはひどく暴力的な瞬間だったから、毛布の中で顔がありそうな場所をなでることにしました。

母性的というか女性的な、やさしい仕草です。女性であることで、こういう仕草をしても許されます。そして、それが、まわりにもいい影響があるように思いました。

こうした人道的な思いにあふれた行動をしていたのに、彼女のチームはしばしば、攻撃の標的になり、車に銃弾が打ち込まれ、ユーフラテスの谷の、人里離れた地方で、待ち伏せされたこともありました。

- すぐに、アルカイダだとわかりました。ジハード主義者がいて、彼はずっと微笑んでいましたが、「私がこの手でおまえの喉を切って殺す」と言い続けてもいたのです。

彼が言っていること、「私がこの手でおまえの喉を切って殺す」という言葉と、彼のあたたかい微笑みのギャップが大きすぎて、私の脳は、この2つを結びつけることがうまくできませんでした。

彼はこれから自分がしようとしていることを想像して楽しんでいたのです。

逃げるためには話をするしかありませんでした。国連の監視団員(交渉する人)は、シリアでは武装していなかったのですから。

著書の中で、エノラ・シャムは、ほかの戦地では、武器を持っていたと明かしています。違うアプローチを取っていたのです。

- 最後の銃弾を自分のためにとっておくことを選びました。それは明らかに、極端な状況でのことです。

今はインターネットで、レイプや、燃えた牢獄の中での拷問、切り落とされた首などをしっかり見ることができます。

家族にそんな姿を見せたくないのです。だから、銃を持つ選択をしました。でも、十分冷静に考えてのことです。

10年がたち、エノラ・ジャムは、シリアでのこの国連のミッションに対して、とても批判的な見方をしています。

- 操作の問題になってしまうんです。それぞれの陣営が、相手のほうが悪いと示したがります。それぞれの陣営が、相手側が、絶対的な悪だと証明しなければなりません。

それは、たくさんの略奪、でっちあげ、虐殺です。

ある人たちは、私たちに見に来てほしいと思い、ほかの人たちは、それを阻止しようと思います。

だから、私たちは、暴力がエスカレートすることに大きく貢献してしまったのです。

ウクライナに、はじめて国際監視団を派遣することが取りざたされている今、エノラ・シャムは、彼らが同じ同じ困難に直面しないことを願っています。

単語メモ

un engrenage (抜き差しならない状況の)連鎖、エスカレート、悪循環

assaillir  襲う、ふりかかる

une plaie  傷、傷口

un moignon (切断された四肢の)残りの部分

des exactions  権力の濫用、人民からの収奪、略奪

emplir de  ~でいっぱいにする

attester  証明する

une embuscade  待ち伏せ

égorger  のどを切って殺す

une cartouche  薬莢(やっきょう)

une cage  檻(おり)、牢獄

enflammé  燃えている、火がついた

sereinement  冷静に

onusien  国連の

puissamment  大いに、非常に(話)



シリア・関連動画

Pourquoi les Syriens fuient-ils leur pays ?(なぜ、シリアの人は国から逃げ出しているのか?)

4年前に内戦が始まった、と言っているので、かなり前の動画ですが、内戦は今も続いています。

最近は、ウクライナでの戦争の影に隠れて、あまり話題になりませんが。

■関連記事もどうぞ⇒シリアのラッカが解放され、イスラム国が事実上なくなった。

*****

国連が入って、逆に暴力がエスカレートしてしまった、というのはあるかもしれません。

だからと言って、だまって放置するのは、国連がある意味がないし、難しいところです。

結局、国連のシリア監視団は、4ヶ月ぐらいで撤収しました。






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