アトリエ「ダロ」

虎と小鳥のフランス日記

パリ18区のダロの陶芸工房~「虎と小鳥のフランス日記」第135話

今週の「虎と小鳥のフランス日記」は陶芸の工房が舞台です。その工房の名前は「ダロ」。なんか、いい感じですね。

サンプルビデオがありますので、まずごらんください。

★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。

きょうのメニュー

  • サンプル部分のスクリプトの和訳
  • 3つのキーフレーズ
  • キーフレーズをちょっと解説
  • 工房「ダロ」
  • サンプルに登場した方はこの工房にお勤めのドミニックさん。アントワーヌの親友のお母さんだそうです。

    今回のビデオでおもにしゃべっていたのはドミニックさんですが、ほかにもこの工房の人がロイックを含めて4人、話をしています。陶芸が話題ですから、ふだんは出てこない表現がたくさんありました。



    サンプル部分のスクリプトと和訳

    L’atelier Dalo c’est Daniel et Loïc. Donc ils ont pris chaque…
    D’accord.
    «Da» et «Lo». Et en fait ils font ensemble toutes ces, ces vases idoles, que tu vois. Euh…c’est ça un petit peu leur ma, leur image de marque, en fait. Et euh, ils sont en train de prendre de la valeur, ces dernier temps.
    D’accord.
    Ils ont fait une première exposition dans une boutique à Paris. Et apparemment ça marche très très bien, quoi.

    工房「ダロ」とはダニエルとロイックです。ええ、それぞれの…
    はい。
    「ダ」と「ロ」を取りました。彼らは一緒に、この偶像のような壺を作っています。こうしたものが、彼らのブランドのシンボルです。最近、価値が出つつあります。
    はい。
    パリのブティックで初めての展示会をやりました。すごくうまく行ったようです。

    vases idoles はこんな感じのです。

    アトリエ「ダロ」

    アトリエ「ダロ」
    おにぎりの形が可愛いです。

    3つのキーフレーズ

    ~と言えますが

    彼らの(本格的なキャリアは)始まったばかりと言えますが、この工房は2年まえにオープンしました。

    アトリエ「ダロ」

    …ils commencent seulement maintenant, ‘fin, si tu veux l’atelier s’est ouvert y’a deux ans.

    ~するほかしかたがない

    陶芸に惚れ込まずにはいられません。

    アトリエ「ダロ」

    Tu peux pas faire autrement que de tomber amoureux de la céramique.

    ~できる

    …カンペール(ある美術学校のある場所)では、それ(=陶芸)に触れる機会がありませんでした。

    アトリエ「ダロ」

    … alors à Quimper y’avait pas moyen de, d’y toucher.

    キーフレーズをちょっと解説

    si tu veux

    si tu veux は直訳すると「もしあなたが~したいなら」という意味です。この意味で使うこともありますが、これ以外に接続詞や間投詞のように入れ込んで、いろんな使い方ができます。

    訳の例:よろしければ、そう言ってもいいけれど、あるいはこう言ったほうが良ければ、たとえば
    何かを人に話してるときに、相手を自分の話に参加させる感じでしょうか。

    ビデオではほかに2箇所出てきました。

    アトリエを立ち上げて、じゅうぶんな数の生徒を集めるのに2年かかりました、のあとで。
    Mais si tu veux les élèves, ça lui permet juste de maintenir son aterier.
    言うなれば、生徒がいたから、アトリエを維持することができています。

    Si tu veux, euh…Marie est en train de travailler la terre crue…
    たとえば、マリは粘土を使って創作をしているところです。

    こちらは解説PDFにあった例文です。
    C’est bon, si tu veux, mais c’est trop sucré.
    美味しい…とも言えるけど、甘すぎるかも。

    ちなみに、si tu veux の前にある ‘finはenfin のことで、「~というよりも」とか、「~じゃなくて」といった意味です。

    ne pas pouvoir faire autrement que de + 不定法

    autrement que … は ~とは違ったやり方で、別なふうに
    ~と違ったやり方ですることはできない⇒そのやり方でやるしかない

    Je n’ai pas pu faire autrement que de m’en aller.
    私は立ち去るほかはなかった。

    ※tomber amoureux de はバレンタインデーのフランス語~その3 恋に落ちて、デートするで紹介しました。

    il y a moyen de + 不定法

    ~できる

    否定形の il n’y a pas moyen de + 不定法 は
    ~できない

    Il n’y a pas moyen de le dire.
    そんなことは言えない。



    L’atelier DALO 工房「ダロ」

    工房「ダロ」のホームページに、今回「虎と小鳥のフランス日記」の取材があったことが書いてあります⇒Atelier DALO: Les DALO au Japon…

    vases idoles の写真も見られます。この3つは女の子っぽいです。

    工房の人たちによると、フランスでは「陶芸」は芸術としての地位があまり高くないとのこと。
    「美術学校に陶芸の授業がほとんどない」、とか、「美術学校で陶芸をするとみんなが笑う」、とか。ちょっと意外でした。

    C’est pas considéré comme un art, c’est considéré comme un artisanat. Un truc alimentaire.  Ça change un peu maintenant, mais bon…
    陶芸は芸術ではなく、手工業として考えられています。食べていくための物です。今は少し変わってきていますが。

    とのこと。日本では、絵画、彫刻が美術で、陶芸、木工、織物などは工芸、と呼ばれますが、「食っていくため」という感じではしません。どちらかというと、これで生活していくのは、大変な気がするのですが。

    日本では陶芸家のステイタスってけっこう高いですよね?

    私は名古屋のかなり瀬戸に近いところで生息していましたので、陶芸には親しみを感じます。

    自分で陶器を作ったことはない(と思う)けど、作っていた人が周囲にたくさんいました。

    高校のときは郷土研究部に入って、瀬戸の山奥の窯のあとに発掘に行ったり、資料館で調べ物をしていました。

    しかも一番最初に勤めた会社は陶器を輸出入する会社で、私は地元のメーカーの陶器を外国に輸出する部署にいました。

    そのせいで、今も食器を見ると、つい裏返して、窯元を調べる癖が抜けません。

    そんなわけで、今回のエピソードはなんだか懐かしいような気持ちで見ました。加藤唐九郎氏の家も私の実家のそばにあります。






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