自由の女神像

フランスにまつわるあれこれ

自由の女神像は、フランスからアメリカへの贈り物(後編)

自由の女神に関する動画、Statue de la Liberté – Le monument le plus célèbre des États-Unis fête son anniversaire(自由の女神像:合衆国でもっとも有名な建造物の記念日を祝って)、後半です。

後半では、年間、アメリカにどれだけ観光客が訪れているかなど、ツーリズムに関することが語られています。



自由の女神像

6分48秒。フランス語の字幕があります。

後編は、3分33秒から最後まで。

トランスクリプション

Aujourd’hui 5 millions d’américains et d’ étrangers utilisent chaque année un bateau pour aller saluer le symbole des États Unis qui a été à partir de 1892 la première vision de l’Amérique pour les millions d’immigrants ayant traversé l’ océan Atlantique.

12 millions d’immigrés ont déposé leurs bagages à 800 mètres de la Statue de la Liberté sur Ellis Island.

Ce centre fédéral d’immigration a fonctionné pendant 62 ans jusqu’au 12 novembre 1954.

Grâce notamment à la Statue de La Liberté, New York est devenu la première destination touristique aux États Unis en augmentant sa fréquentation de 30% au cours des dix dernières années pour dépasser 55 millions de visiteurs par an.

Le tourisme à New York c’est aujourd’hui un chiffre d’affaires de 35 milliards de dollars par an, avec 350.000 emplois à la clé.

A New York on enseigne aux enfants que le début de ce succès remonte à 130 ans où un sculpteur français visionnaire, aidé par 12 ouvriers parisiens talentueux a réalisé un rêve en créant dans leur atelier du 1ème arrondissement à Paris « La Liberté qui éclaire le monde ».

和訳

今日、毎年、500万人のアメリカ人と外国人が、ボートに乗り、合衆国のシンボル(=自由の女神像)に挨拶をしに行きます。この像は、1892年以来、大西洋を渡ってやってきた何百万人という移民が、アメリカで初めて目にするものでした。

1200万人の移民が、自由の女神像から800メートルのところにあるエリス島に、荷物をおろしました。

この移民連邦センターは、1954年の11月12日まで、62年に渡って使われていました。

特に、自由の女神像のおかげで、ニューヨークは、アメリカに観光に来る人が一番よく訪れる場所です。その往来は、過去10年で30%増え、アメリカを訪問する人は、1年で5500万人を越えています。

今日の、ニューヨークの観光業の売上は、年に5350億ドルで、その結果、35万の仕事が生まれています。

ニューヨークで人々は、子どもたちに、こう教えています。この成功は、130年前に、夢想家のフランス人の彫刻家が、12人の才能あるパリの職人に助けられ、パリの1区のアトリエで、「世界を照らしている自由」を作る夢を実現したことにさかのぼるのだ、と。

単語メモ

immigré   移民

Ellis Island   エリス島、19世紀後半、ヨーロッパから船でやってきた移民は、エリス島で、入国審査を受けました。この建物はいまは博物館で、移民にまつわる物を展示しています。

milliard   10億

à la clé   当然の結果として、結局

後半は、前半に比べて短いし、構文も単語もやさしいですね。



自由の女神・関連動画

La Statue de la Liberté(自由の女神像)

子供向けのニュース番組から抜粋したクリップです。2分2秒

フランス人はもともと彫像を作るのが好きで得意だったのですね。

そもそも、アメリカにこんな巨大な像をプレゼントしようと思いついたのは、エドワール・ド・ラブライエという歴史家です。

バルトルディは、たまたま巨大な彫刻を作りたいと思っていたので、ラブライエの考えに賛同しました。

このときは、その後の苦労なんて想像していなかったでしょう。

ラブライエとバルトルディは、相当資金集めに苦労したようですから。

それでも、バルトルディは、デザインに妥協せず、細かいところまでこだわって作っています。

この女神さまのモデルは、ドラクロワの絵、『民衆を導く自由の女神』と、バルトルディのお母さんだそうです(ウィキ情報)

松明を高く掲げる、いかにも力強いデザインだし、足は、自由を束縛しようとする専制を象徴するチェーンを断ち切っています。

サンダル姿もいいですね。

ギリシャやローマの神様はサンダルをはいているそうです。

頭にかぶっている王冠の7つの突起は、7つの大陸と7つの海に自由が広がる、という意味があるとのこと。

この女神像は、不安と希望に胸をふくらませてやってきた大勢の移民を、力強くもあたたかく迎えてきました。

☆前編はこちら⇒自由の女神像は、フランスからアメリカへの贈り物(前編)

☆関連記事⇒フランスの象徴、マリアンヌ像はどのようにして生まれたか?

*****

もともと、人間は大きなものに、畏敬の念を覚え、巨大なものを信仰するところがありますね。

大仏も大きいし。

人間の1人ひとりの力は小さなものですが、大勢の人が力を合わせれば、自由の女神像のような巨大な彫像も作ることができます。






自由の女神像自由の女神像は、フランスからアメリカへの贈り物(前編)前のページ

ハロウィンって何ですか?(子供むけの簡単な説明)次のページハロウィンナイト

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」

関連記事

  1. スケートする女子

    フランスにまつわるあれこれ

    パリ市庁舎前のスケート場

    「虎と小鳥のフランス日記」第89話 パリ市役所前のスケート場で、Cam…

  2. パリ

    フランスにまつわるあれこれ

    ギロチンの歴史(後編)

    ギロチンの歴史を説明している動画の後編です。後半ではは、フラン…

  3. 昔の教室
  4. エッフェル塔

    フランスにまつわるあれこれ

    パリのエッフェル塔の楽しみ方。

    エッフェル塔は、パリにある有名なタワー(塔)です。パリのみなら…

  5. 勉強している少女

    時事ニュース

    バカロレア 2013年

    今週、フランスではバカロレア(Baccalauréat)という試験が行…

  6. ミュシャの絵

    フランスにまつわるあれこれ

    アルフォンス・ミュシャ、ベル・エポックのイコン。

    2018年の秋から、2019年の1月にかけて、パリのリュクサンブール美…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク



更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP