ご婦人たち

フランスにまつわるあれこれ

パリのボン・マルシェ百貨店の歴史 (前編)

いまのデパートの原型を作ったと言われている、最古のデパートの1つ、パリのボン・マルシェ百貨店の歴史を語っている動画を紹介します。



ボン・マルシェの歴史

ゆっくりしゃべっているわかりやすいフランス語です。単語はちょっとむずかしいですが、ビジュアルが手がかりとなります。

5分。

やや長いので、今回は、2分38秒まで訳します。

トランスクリプト

Jeanne Desto nous raconte l’histoire d’un grand magasin parisien, un magasin qui fut révolutionnaire en son temps, vous allez voir !

Voici le Bon Marché. Il se situe à Paris, sur la rive gauche de la Seine. Ce n’est pas le plus connu des grands magasins parisiens et pourtant, vous allez voir, c’est ce magasin qui a révolutionné le commerce de détails et l’a fait entrer dans l’ère de la consommation de masse.

L’histoire du Bon Marché, c’est d’abord celle d’un homme, Aristide Boucicaut, un jeune normand qui monte à la capitale à l’âge de 19 ans, en 1829. À l’époque, le petit commerce est encore basé sur des principes traditionnels : les magasins sont très spécialisés et proposent un choix restreint d’articles, il faut toujours s’adresser à un vendeur, les prix ne sont pas affichés, ce qui génère d’interminables marchandages, le prix étant finallement souvent fixé à la tête du client. Mais les magasins de nouveautés commencent à faire une timide apparition : vitrines attrayantes, entrée libre, affichage des prix.

C’est dans l’un de ces magasins modernes, au Petit St Thomas, situé rue du Bac, qu’Aristide Boucicaut se fait engager comme vendeur. L’ homme, ambitieux, s’associe quelque années plus tard avec un certain Paul Videau qui a créé, peu de temps auparavant, un magasin de nouveautés, situé à l’angle de la rue de Sèvres et de la rue du Bac, le Bon Marché.

Boucicaut fourmille d’idées. Tout d’abord, il instaure la vente à petits bénéfices, fondée sur une rapide rotation des stocks.

Le succès est tel : le chiffre d’affaires du Bon Marché bondissant de 450 000 à 7 000 000 de Francs en quelques années, que Paul Videau

prend peur et cède toutes ses parts pour une bouchée de pain à cet associé trop

ambitieux pour lui. Voici donc Boucicaut, seul maître à bord !

C’est maintenant qu’il va créer le concept du grand magasin : un magasin dans lequel on trouvera tout et non plus seulement des articles de textiles. Pour cela, il faut une architecture révolutionnaire.

Ne vous fiez pas à l’apparent classicisme de la façade, derrière les pierres se cache une structure de fer qui permet l’installation de larges baies vitrées et l’aménagement d’immenses espaces bien dégagés à l’intérieur. Le succès est fulgurant : de la lingerie à l’ameublement en passant par la papeterie, les jouets, la vaisselle, etc, etc., on trouve tout au Bon Marché.

トランスクリプトの引用元はこちら⇒Bon Marché : one of the first department stores in the world – II

和訳

ジャンヌ・デストが、パリのデパートの歴史を語ります。当時、革命的なことをしたデパートです。

これはボン・マルシェです。パリのセーヌ左岸にあります。パリでもっとも知られているデパートではありませんが、小売を変革し、大量消費に変えたデパートです。

ボン・マルシェの歴史は、1人の男、アリスティッド・ブシコーから始まります。1829年、19歳のときにパリにやってきたノルマンディーの若者です。

当時、小売は伝統的な店、つまり、特定のものしか扱わない専門店を基盤としていました。

いつも販売員とやりとりをし、値段は表示されていなかったので、いつまでも値切る交渉が続きました。最終的に客の言い値になることがよくありました。

しかし新しいタイプの店が、ひっそりと出現しました。魅力的なショーウインドウがあり、無料で入店でき、値段は表示されていました。

そんな近代的な店の1つの、バック通りにあったプティ・サン・トマという店で、アリスティッド・ブシコーは販売員として働き始めました。

野心的だった彼は、数年後にボール・ヴィドーという人と提携しました。彼はちょっと前に、セーヴル通りとバック通りの交差する角にボン・マルシェという新しいタイプの店を作っていました。

ブシコーはたくさんアイデアを持っていました。手始めに、彼は、ストックを早く回転させて、もうけの少ない商品を売り始めました(薄利多売)。

これは大成功しました。ボン・マルシェの売上は、数年のあいだに、45万フランから、700万フランに大きく伸びました。

ポール・ヴィドーは彼の野心に恐れをなして、自分の権利をすべて、ただ同然でブシコーに売り渡しました。

かくして、ブシコーは、ボン・マルシェのただ1人のオーナーとなったのです。

デパートのコンセプトが作られたのはこの時です。織物だけでなく、なんでも揃っている店です。

そうするためには、革命的な作りにする必要がありました。

古風な入り口にだまされてはいけません。石造りの背後には、鉄筋が隠されています。そのおかげで、大きなショーウインドウを設置できるし、内部に、障害物のないひろびろとしたスペースを作ることができました。

その成功は驚くばかりでした。下着から家具、文房具、おもちゃ、食器などなど、ボン・マルシェにはあらゆる物が売られていました。



単語メモ

basé sur  ~によった 基づいた

marchandage  値切ること、取引

attrayante  魅力的な、心をひきつける

fourmiller de + 無冠詞複数名詞  ~でいっぱいである、に満ちている

instaurer   ~を創始する

fondé sur   ~にもとづいた

bondir   跳ぶ

pour une bouchée de pain   ただ同然の値段で bouchée は食べ物の一口分

maître à bord   (企業などの)絶対的支配者、ワンマン

se fier à  ~を信用する

aménagement   整備、改装

dégagé  自由な;障害物の取り払われた、見晴らしの利く

fulgurant   閃光を放つ;衝撃的な

ameublement   家具、調度品

後編はこちら⇒パリのボン・マルシェ百貨店の歴史 (後編)

創業当時のボン・マルシェが舞台のテレビ映画の予告編をこちらで紹介しています⇒オ・ボヌール・デ・ダム、デパートの発明:予告編のフランス語

合わせてごらんいただくと、理解が深まると思います。それでは、後編をお楽しみに。






サバランサヴァランの作り方:フランスのお菓子37前のページ

アンテルマルシェ(スーパーマーケット)の見た目の悪い果物と野菜。次のページスーパーマーケット

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2020年版、フランス語学習用カレンダーのレビュー。
  3. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選

関連記事

  1. バゲット

    フランスにまつわるあれこれ

    フランス人は朝ごはんに何を食べているか? 典型的なメニューを紹介。

    フランスの朝食は、コーヒーにクロワッサン、あるいはバゲット(フランスパ…

  2. キャラバン・ショップ

    フランスにまつわるあれこれ

    パリのキャラバン・ショップのすべてをあなたに

    「虎と小鳥のフランス日記」第103話で登場したキャラバン・ショップのサ…

  3. 仕事中

    フランスにまつわるあれこれ

    フランス人は働くことが好きなのでしょうか?

    France 24 のニュースクリップから、仕事に対するフランス人の考…

  4. ボン・マルシェ

    フランスにまつわるあれこれ

    パリのボン・マルシェ百貨店の歴史 (後編)

    近代的なデパートの草分けである、ボン・マルシェ百貨店の歴史、後編です。…

  5. ヴェルサイユ宮殿

    フランスにまつわるあれこれ

    ヴェルサイユ宮殿って何ですか?

    フランスに興味がない人でも、エッフェル塔、シャンゼリゼ、ヴェルサイユ宮…

  6. アステリックス

    フランスにまつわるあれこれ

    フランスを代表する漫画、アステリックスの人気の秘密

    Astèrix (アステリックス)という漫画(BD)を描いていたフラン…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク



新しく書いた記事です。

  1. 生物多様性とは何か?~環境の日に考える。
  2. カミーユ・イヨレーヌの好きなファッション(1人の女の子、1つ…
  3. 昔のセシールのCMでフランス語を学ぶ(初心者向け)。
  4. フランスのチーズの秘密(1分の動画)
  5. Les copains d’abord(仲間を先…
  6. やわらかヨーグルトケーキの作り方:フランスのお菓子40
  7. 5月20日は、世界ミツバチの日:なぜミツバチは、私たちの生活…
  8. カンヌ国際映画祭が果たしている4つの役割
  9. 読者さまの質問とその回答特集(その2)モーパッサンのことなど…
  10. 読者さまの質問とその回答特集(その1)

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

フランス語の勉強法とか

  1. 日めくりとpen
  2. 黒板
  3. 星の王子さまの本

アーカイブ

PAGE TOP