ボン・マルシェ

フランスにまつわるあれこれ

パリのボン・マルシェ百貨店の歴史 (後編)

近代的なデパートの草分けである、ボン・マルシェ百貨店の歴史、後編です。



ボン・マルシェの歴史

5分。

後編は2分39秒から最後まで。

トランスクリプト

Boucicaut innove à tout va : création des saisons (comme le mois du blanc), recours à de nouvelles formes de publicités, vente par correspondance, expédition gratuite des articles chez les clients et surtout ce fameux principe, dont le slogan fait toujours mouche aujourd’hui, “satisfait ou remboursé”.

Quant aux clients qui arrivent de loin, ils n’ont qu’à traverser le square Boucicaut, pour se rendre dans le palace Art Déco, le Lutétia, que Mme Boucicaut a fait construire tout exprès pour eux.

Pour faire tourner cet énorme magasin, il faut un personnel conséquent : chefs de rayon, seconds, une quirielle de vendeurs et vendeuses, souvent des jeunes-filles arrivant de leur province et qui sont logées dans des chambrettes sous les toits du Bon Marché.

Le travail est harassant même si Boucicaut, sous l’influence de sa femme, a développé un système paternaliste, très avancé pour l’époque : journée de travail réduite à 12h au lieu de 16, rémunération à la commission, assurance maladie, caisse de retraite.

La vie de ces employés est formidablement décrite par Émile zola, qui voulant consacrer un grand roman au véritable phénomène de société que représente le Bon Marché (ce sera “Au Bonheur des dames”) commence par effectuer une enquête de plusieurs mois sur la vie des employés du magasin ; une enquête passionnante dans laquelle Zola se révèle être un grand documentariste avant l’heure.

Le Bon Marché sera maintes fois copié au long du XIXème siècle, parfois par des anciens du Bon Marché eux-mêmes, comme pour le Printemps.

L’équivalent berlinois, le KADEWE, le KAUFHAUS DES WESTENS, mot à mot le Grand Magasin de l’Ouest, ne sera créé, lui, qu’au début du XXème siècle.

Bon, et le Bon Marché aujourd’hui ?

Racheté par le groupe LVMH de Bernard Arnault en 1984, le Bon Marché démentant sans aucun scrupule son propre nom, puisque rappelons-le à nos amis allemands, “bon marché” signifie “peu onéreux”, le Bon Marché donc, est devenu le grand magasin du luxe de la rive gauche, celui dans lequel la bourgeoisie parisienne est assurée de trouver le fameux bon goût à la française.

トランスクリプトはこちらを参考にしました⇒Bon Marché : one of the first department stores in the world – II

和訳

ブシコーは何もかも一新しました。シーズンを作り(たとえば、白の月=1月の寝具のセール)、新しい宣伝の方法に頼り、通信販売をし、顧客の家に無料で商品を発送しました。とくに有名なのは、いまや大当たりのスローガン、「ご満足いただけなければ返金します」と言ったことです。

遠くからくる顧客は、ブシコー・スクエア(公園)を横切るだけで、アールデコの建物であるルテシア・ホテルに行けました。

このホテルは、ブシコー夫人が、遠方の客のためにわざわざ作ったものです。

巨大な店を回していくには、当然、たくさんの従業員が必要です。売り場の主任、副主任、大勢の販売員。販売員の多くは、田舎から出てきた若い女性で、ボン・マルシェの屋根裏の小部屋に住んでいました。

仕事は大変でした。ブシコーは、夫人の影響で、温情主義のシステムを作りましたが。当時としては、とても進んでいるシステムです。16時間勤務のかわりに12時間勤務、コミッション制、健康保険、年金。

従業員の生活は、エミール・ゾラによってくわしく描かれています。ゾラは、ボン・マルシェを題材に、当時の本当の世相を描いた長編小説を書きたくて(この小説は、“Au Bonheur des dames” 直訳:淑女の幸福、邦題:ボヌール百貨店)、この店の従業員を何ヶ月か取材することからはじめました。

緻密な取材は、早々にゾラを偉大な資料整理係たらしめました。

ボン・マルシェのやり方は19世紀を通じて、何度も真似されました。ときには、プランタンのように、ボン・マルシェより前からある店も模倣しました。

ベルリンの同様の店である、カデヴェ、カウハウスデスウエステンス(KAUFHAUS DES WESTENS)、直訳すると、西洋のデパートですが、こうした店は、20世紀のはじめになって生まれました。

さて、現在のボン・マルシェはどうなったのでしょうか?

1984年、ベルナール・アルノーのLVNHグループが買収してから、その名前とはうらはらに、ここでドイツの人のために言っておくと、ボン・マルシェは、安いという意味ですが、ボン・マルシェはセーヌ左岸にある高級品を扱うデパートとなりました。

つまり、パリのブルジョワが、フランス流のセンスのいい物を見つけられる店です。



単語メモ

le mois du blanc  白の月、1月にシーツや枕カバーなど、寝具を安く売ること(昔はシーツなどはみな真っ白でした)。

クリスマスのあと、売り場の棚がからっぽになったのを見たブシコーが、シーツなどを入れて売ることを考えついたと言われています。

recourir à  ~に助けを求める、頼る

faire mouche  的に当てる、(商売などが)成功する

quirielle de = kyrielle de  長々と続く、ひじょうに多くの

chambrette  小部屋

harassant  ひどく疲れさせる

paternaliste  家父長主義の、温情主義の

assurance maladie  健康保険

maintes fois  幾度も

démentir  否定する、反する

scrupule  ためらい sans aucun scrupule なんのためらいもなく

onéreux  費用のかかる

ちょっと単語が難しいですね

■ボン・マルシェ関連記事もどうぞ

パリのボン・マルシェ百貨店の歴史 (前編)

オ・ボヌール・デ・ダム、デパートの発明:予告編のフランス語 創業当時のボン・マルシェを題材にしたテレビ映画の予告編を紹介しています。

遠方からくるお客さんのために、デパートのすぐそば(徒歩5分)のところに、豪華なホテルを作るなんてすごいですね。

ル・ルテシアというホテルは1910年に作られましたが、近年大改装され、最新のテクノロジーを備えて、2018年にリニューアルオープンしました。パリの5つ星のホテルです。






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