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オ・ボヌール・デ・ダム、デパートの発明:予告編のフランス語

映画の予告編を使ってフランス語になじむシリーズ。今回とりあげるのは、ドキュフィクション(DOCU-FICTION)です。

タイトルは、Au Bonheur des Dames, l’invention des grands magasins (直訳:ご婦人たちの幸せへ、デパートの発明)。

フランスのボン・マルシェ(Bon Marché)という名前のデパートの創業を扱ったテレビ映画(2011年)です。

ボンマルシェは、世界で最初のデパートだと言われています。



デパートの発明

1分48秒。

昔のデパートの様子を見せているところは、役者が演じているフィクションなので、ドキュフィクションになるのですね。

ナレーションはゆっくりですが、単語がやや難しいかもしれません。

トランスクリプト

C’est au cœur du nouveau Paris d’Haussmann que naît l’invention la plus remarquable de la révolution industrielle.

« Regardez-moi ça, nous sommes au paradis ! »

Avec l’apparition du Grand Magasin, toutes les Parisiennes accourent. Leurs passions se déchaînent et elles deviennent les proies d’un insatiable désir d’acheter.

« Merci »
« Tenez »
« Merci Monsieur. »

C’est une véritable révolution sociale car ces femmes de la bonne société étaient alors considérées comme des êtres inférieurs qui se devaient pour leur sécurité de rester cloîtrer dans leur foyer ou de ne sortir qu’accompagnées d’un chaperon.

L’homme qui va les amener hors de chez elle s’appelle Aristide Boucicaut. Cet entrepreneur de génie ouvre en 1852 Le Bon Marché. En inventant l’entrée libre, les prix fixes, le catalogue à distance et la livraison à domicile, premier rouage de l’aliénation et du progrès, il créé tout simplement les bases de notre société moderne de consommation.

Mais il ouvre aussi la boite de Pandore qui va mener les femmes sur le long et douloureux chemin de leur émancipation.

Venez donc découvrir comment il y a 150 ans, un petit marchand normand monté à la capitale a transformé notre monde et celui des femmes à jamais.

トランスクリプトの引用元⇒http://www.francparler-oif.org/au-bonheur-des-dames-linvention-des-grands-magasins-b2 ☆サイトが閉鎖されたようなので、リンクをはずしました(2020/05/14)。

和訳

オスマン改革による新しいパリの真ん中で、産業革命の中でも、もっとも素晴らしいものが生まれました。

「ねえ、私を見てよ。ここはパラダイスだわ(私たちはパラダイスにいるわ)」。

デパートが誕生すると、パリジェンヌたちが殺到しました。彼女たちの情熱は爆発し、買い物をしたいという飽くなき欲望の餌食(えじき)となったのです。

「ありがとう」
「どうぞ」
「ありがとうございます」

それは、本当の社会改革でした。なぜなら、当時、上流階級の女性たちの地位は一段低くみなされていて、安全のために家のなかに閉じこもるか、介添人と一緒に外出することになっていたからです。

彼女たちを家の外に連れ出した男性の名前は、アリスティッド・ブシコーです。

この天才的な起業家は、1852年にル・ボン・マルシェ(ボン・マルシェ百貨店)を開きました。

入場無料、定価、カタログで注文し、各家庭へ配達するサービスを開発し、それらは、離反と進歩のメカニズムの最初の一歩でしたが、彼は、ただ単に、近代的な消費社会の基礎を作り上げたのです。

しかし、彼はパンドラの箱もあけました。女性たちを、解放へ向かわせる、長くて苦しい道に導くことになりました。

さあ、150年前、首都にやってきたノルマンディーの小商いが、どんなふうに私たちの世界を変え、女性たちの世界を永遠に変えてしまったのか、見に来てください。

単語メモ

Paris d’Haussmann  オスマンのパリ

オスマン(1809-1891)は、第2帝政時代の政治家で、セーヌ県の知事として、パリの都市計画を行った人です。

accourir   ~へ駆けつける、走ってくる

se déchaîner   (嵐、感情などが)荒れ狂う、爆発する

chaperon  (社交界などで若い女性につきそう)介添えの婦人、付き添い、保護者

rouage   歯車;機構(メカニズム)の一つの要素

aliénation  放棄、喪失、離反

émancipation  解放、自由化

capitale  首府、首都

à jamais  永久に

premier rouage de l’aliénation et du progrès 

ここは、直訳していますが、ブシコーが始めたさまざまなサービス、たとえば、誰でも無料で店に入れることや、定価を決めたこと、カタログ販売などは、これまでのシステムからの最初の離反であると同時に進歩だった、ということだと思います。

彼は奥さんと一緒に、ほかにも、バーゲンセールやショーウインドウによるディスプレイを始め、近代デパートの基礎をつくりました。



デパートの誕生、関連動画

このドキュフィクションは、英語版もあるらしく、英語版の予告編があります。

映像が少し違います。

1分42秒。

Au Bonheur des Dames というタイトルは、エミール・ゾラの同名の小説(1883)から取られたのだと思います。

作品を見ていないので、よくわかりませんが、フィクションの部分は、ゾラの小説の映像化なのかもしれません。

Au Bonheur des Dames の邦題は、『ボヌール・デ・ダム百貨店』で、デパートの女店員と経営者の間の身分違いの恋がテーマですが、当時のデパートのことが、とても詳しく書かれているそうです(私は、読んでいません)。

女性客が、買い物に押し寄せる様子や、買い物依存症っぽくなっていく女性、万引きをする女性も出てきます。

商品が目の前にあると、つい欲しくなって、お金がないのに買ったり、盗んだりしてしまうのでしょうね。まあ、今とあまり変わりありませんね。

ゾラは、この小説を書く前にパリのさまざまなデパートを綿密に取材し、ボン・マルシェの経営方針も参考にしました。

当時のデパートに興味のある方は、読んでみるといいかもしれません。

パブリックドメインなので、原文もオーディオもインターネット上にあります。

■参考図書

まともに買うと高いので図書館で探してください。

*****

ボン・マルシェの歴史を説明している短い動画も見つけたので、次回以降、紹介しますね。






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