暑い夏

時事ニュース

フランスの猛暑(2019年6月)のニュース

昨年、ヨーロッパは記録的な猛暑でしたが、今年も、すでに6月の終わりに、大変気温があがりニュースになっていました。

6月28日はフランス南部で最高気温が45度を越えたそうです。

暑いですね~。本来ならそんなに気温が上がらないのに、暑くなるから、ますますダメージが大きいです。

きょうは、フランスでの猛暑を伝える、6月24日にアップされたラジオカナダのニュースクリップを紹介します。

フランスの猛暑

Canicule : l’Europe commence à chauffer, des records de chaleur attendus

猛暑:ヨーロッパで気温上昇。記録的な暑さが見込まれる。

フランス語の字幕を表示させることができます。

1分40秒。

スクリプト

Le thermomètre va chauffer cette semaine en France.

Il s’agit d’un épisode de canicule sévère voire très sévère.

Les autorités ont déclenché le niveau trois du plan canicule.

C’est le dernier avant l’alerte maximale.

Ce qui veut dire que la chaleur ressentie va être bien supérieure à la température affichée par le thermomètre et donc l’inconfort sera supérieur à l’inconfort de 2003.

Durant l’été 2003, la France et toute l’ Europe ont suffoqué.

La vague de chaleur sans précédent a touché 10 pays. Sécheresse accrue, feux de forêts et un bilan des plus lourds. 60.000 morts en Europe, dont 15.000 en France.

Cette fois, c’est aussi la précocité de la canicule qui inquiète.

On va atteindre des niveaux de température pendant environ 6 jours, peut-être même 7 jours, qui n’ont jamais été observés pour un mois de juin.

À Paris c’est déjà la ruée vers les fontaines et les plans d’eau.

Nous sommes tous moyennement contents de cette grosse chaleur parce que dans les appartements parisiens, y a pas forcément de climatisation donc on s’équipe de ventilateurs.

Pour ces touristes venues des îles des Caraïbes, la bouteille d’eau est indispensable. Elles s’hydratent constamment.

Ce touriste zambien trouve qu’il fait plus frais dans son pays qu’à Paris.

Ailleurs en Europe, les recommandations sont les mêmes: boire beaucoup d’ eau, se couvrir la tête et éviter les efforts physiques en pleine journée.

Au sud et au centre de l’ Espagne, le risque d’ incendies est extrême.

Les pays scandinaves et le Royaume-Uni s’inquiètent des risques d’orages violents. Ici Yasmine Khayat, Radio – Canada, Montréal.

和訳

今週、フランスでは、暑くなる予報です。

「きびしい、むしろとってもきびしいといったほうがいい暑さが続きます」。

当局は熱波の警戒レベル3を発令しました。これは、一番危険なレベルのすぐ下のレベルです。

「つまり、暑さは、温度計で表示されている温度よりも高く感じられますから、不快感は、2003年のときをうわまわります」。

2003年の夏は、フランスをはじめ、欧州全体が暑さで息が詰まるかのようでした。

前例のない熱波が10カ国を襲いました。乾燥がひどく、山火事の被害も甚大でした。ヨーロッパでは6万人が亡くなり、そのうち1万5千人がフランス人でした。

今回は、熱波が早くやってきたことが心配です。

「6日、ないしは7日ほどこのレベルの気温が続きそうです。こんなことは、6月には決してなかったことです」。

パリでは、すでに人々は噴水や水のある場所に殺到しています。

「この暑さには、みんなたいして喜んでませんね。パリのアパルトマンにはエアコンがあるとは限りませんから。だからみな、ベンチレーター(扇風機、送風機)を設置していますよ」。

カリブ諸島からやってきたこの観光客は、ウォーターボトルを手放せません。絶えず、水を飲んでいます。

ザンビアからやってきたこの観光客は、自分の国のほうがパリより涼しいと言います。

ヨーロッパのほかの地域でも、アドバイスは同じです。水をたくさん飲む、頭をおおう、真昼に肉体的にきつい作業をしないこと。

スペイン南部と中央部では、火事の危険が増大しています。

スカンジナビア諸国と英国では、激しい雷雨が心配されます。

モントリオール、ラジオカナダのヤスミン・カヤットがレポートしました。

単語メモ

voire  さらに、その上

déclencher  始動させる

maximale  最大の、最高の

inconfort  快適でないこと

sécheresse  乾燥

accrue  増大/増加した、より大きな

précocité  生育の早さ、早なり

ruée  (群衆などが)押し寄せること、殺到、押し寄せる群衆

moyennement  ふつうに、ほどほどに

構文がむずかしいところはないと思います。

canicule という単語についてはこちらで詳しく説明しています⇒猛暑をフランス語でなんと言う?

ラジオ・カナダは、カナダのフランス語の放送局です。YouTubeにあがっているニュースクリップは、テレビで放送したものなのか、たいてい字幕(クローズドキャプション)がついているので、勉強素材に向いてます。

関連動画

オランダ、イタリア、スペインの様子を伝えています。

1分22秒。

オランダの人は、「ふだんこんなに暑くなることないから、むしろ夏を楽しんでいます」みたいなことを言っていますね。

こんなに早くから暑くなって、その後も暑さが続くと、夏バテして、秋あたりに体調が悪くなるんですよね。

去年も今年も、「異常気象で暑い」と言っていますが、そのうち、これがふつうになるのかもしれません。

******

気温があがって確かに暑いのでしょうが、ニュースクリップを見ていると、わりと風もあるし、みな、そこまで暑そうにみえないのは、私だけでしょうか?

ヨーロッパは、湿度が低いので、30度を越えても、日本ほど、人がばたばた倒れる暑さではないんじゃなかろうか、と想像しています。

パリでは、未明にはそれなりに気温がさがるので、エアコンがなくても大丈夫なんでしょうね。

とはいえ、暑さになれていない人ばかりだろうから、体力的にはきついと思います。






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