フレンチヴォーグが制作している、Une Fille, Un Style (1人の女性、1つのスタイル)というシリーズから、Inside Anaïs Bouchard’s Parisian apartment(アナイス・ブシャールのパリのアパルトマン)を紹介します。
タイトルに、apartment とついていますが、インテリアではなく、パリ(ロンドンもある)に住んでいる若い女性のライフスタイルや、好きなファッションを見せるシリーズです。
アナイスの好きなこと
1分57秒 フランス語の字幕があります。
トランスクリプション
Je m’appelle Anaïs Bouchard, je suis Parisienne, professeure de français et pianiste.
J’ai commencé par faire des campagnes pour des marques, puis j’ai été mannequin showroom pendant quelques années, et aujourd’hui je continue sur Instagram.
Si je devais définir mon style, je dirais “élégantico-éclectique”.
J’adore travailler les associations.
J’aime la fantaisie dans le style, j’aime l’aventure, la prise de risque.
On se moquait pas mal de moi pour les associations un peu saugrenues que je ramenais à l’école.
Mais j’aime aussi la simplicité.
Par exemple, si je dois sortir, je mettrais un pantalon taille haute assez large avec un chemisier noué à la taille, bien déboutonné parce que j’aime bien le côté sexy.
J’adore peindre, c’est vraiment quelque chose qui me libère.
J’adore travailler les couleurs, pareil, un peu comme la mode d’ailleurs.
Je me lâche en peignant, en dessinant.
Ma relation à la musique est intense, c’est-à-dire que je ne peux pas passer une journée sans mes écouteurs.
J’adore les rythmes brisés, les rythmiques à cinq temps, les musiques dans lesquelles on se perd en fait, où on perd tous nos repères.
Ça me fascine, en fait.
J’adore ne pas comprendre ce que j’écoute.
Mon compositeur préféré, c’est Rachmaninov.
Je pourrais chanter chaque prélude par cœur.
Le piano, c’est vraiment quelque chose dont je ne pourrais pas me passer, qui me nourrit depuis que je suis toute petite.
À l’époque, j’écoutais de la musique classique sous la couette en catimini.
Mon copain est cristallier et passe ses étés à la montagne, dans le massif du Mont-Blanc, entre 3 000 et 4 000 mètres d’altitude.
Parfois, je l’accompagne, même souvent, je viens avec lui.
On trouve beaucoup de fluorines, d’améthystes, de quartz fumés.
Malgré la prise de risque, c’est vraiment quelque chose qui est fascinant parce qu’on s’abstrait totalement du monde.
On est un peu comme sur une autre planète.
On est hors de tout et il n’y a pas âme qui vive.
C’est un univers à part.
アナイスの好きなもの・和訳
私の名はアナイス・ブシャールです。パリジェンヌで、フランス語の教師でありピアニストです。
ブランドのキャンペーンをすることから(キャリアを)開始しました。その後、数年間、ショールームのモデルをし、今は、インスタグラムで続けています。
自分のスタイルを定義するとすれば、「何でもありのエレガンス」でしょうか。
いろいろなスタイルを組み合わせるのが大好きなんです。
独創的なスタイルが好きで、冒険したり、危険をおかしたりするのが好き。
突飛な組み合わせをするから、よく人にからかわれました。学生の頃の話です。
でも、シンプルなものも好きですよ。
たとえば、出かけるときは、ハイウエストのゆったりしたパンツに、腰のところで結ぶシャツを組み合わせ、ボタンをたくさん開けます。セクシーな感じが好きだから。
絵を描くのが大好きです。本当に自由な気分にさせてくれます。
色で遊ぶのが大好き。こんなふうに、ちょっとファッションに似てますね。
色を塗ったり、絵を描いたりしながら、自分を解放します。
私と音楽との関係はとても深いんです。イヤホンをつけずに1日を過ごすことなんてできません。
不規則なリズム(rythmes brisés)、5拍子や、没入できる音楽、すべての軸を忘れてしまうような音楽が大好きです。
本当に魅せられます。
聴いてる音楽を頭でわかろうとしないことが好みなんです。
好きな作曲家はラフマニノフです。前奏曲を全部、空で歌うことができるぐらい。
ピアノは、これなしでは生きられないものです。ほんの小さなころから、ピアノが私を成長させてくれています。
小さいときは、クラシック音楽を、こっそり、布団の中で聞いていました。
恋人は、地質学者で夏は山で過ごしています。モンブランのマシフ(山塊)で、標高3000~4000メートルの場所です。
時々、私も彼について行きます。というか、しょっちゅう、一緒に出かけます。
蛍石、アメジスト、煙水晶がたくさん見つかりますよ。
危険はあるけど、山行きは、とても素敵です。というのも、世間の煩わしさをすっかり忘れることができるから。
別の惑星にいるような感じです。
すべてを越えて、魂だけが息づいています。
別世界です。
単語メモ
saugrenu とっぴな、風変わりな
déboutonner 服のボタンを外す
brisé 砕けた、壊れた
se fasciner 魅せられる
une couette 羽布団
(en) catimini 隠れて、ひそかに
cristallier 水晶細工士、と辞書にありますが、話の内容から、鉱石を採取して研究する人(地質学者)だと思われます。
un massif マシフ、山塊、郡山
une fluorine 蛍石
s’abstraire de (煩わしさ、心配ごと)から気をそらせる、意に介さない
■同じシリーズ⇒カミーユ・イヨレーヌの好きなファッション(1人の女の子、1つのスタイル)
コメントを見ていると、このシリーズはリアルじゃないとか、内容が浅薄だという否定的な意見も多いのですが、まあ、雑誌を動画にしたと思えばいいでしょう。
アナイスは、フランス語の先生のせいか、カミーユより、きちんとしたフランス語を話しています。
このシリーズの音声は、1人の人間のボイスオーバーだから、ネイティブが複数でする機関銃のような会話より、わかりやすいし、いろいろなフランス語にふれられる、という点ではいい素材だと思います。
フランス語の字幕もついていますし。
長さはいろいろですが、短めで手頃なのがあったら、また紹介しますね。
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