久しぶりに 1 jour 1 question の動画を紹介します。
タイトルは、Qui a inventé les échecs(チェスを作ったのは誰か?)
1 jour 1 question は小学校低学年向けの動画なので、フランス語は平易です。でも、どの動画もとてもうまくまとめてあります。
チェスを作ったのほ誰?
1分42秒
Qui a invente les échecs:トランスクリプション
Avec 64 cases et 6 pièces différentes à déplacer, une partie d’échecs propose de multiples combinaisons.
Le joueur doit savoir faire preuve de concentration, de mémoire et d’anticipation.
Et pour devenir un grand maître, il faut s’entraîner 4 à 5 heures par jour ! Aujourd’hui, les échecs sont même reconnus comme un sport !
Mais qui a eu l’idée de cet incroyable jeu de stratégie ?
Son origine remonte vers l’an 600 et il est certainement apparu entre l’Inde et la Perse qui jouaient au chaturanga et au chatrang.
Ce sont des jeux de guerre où les pions représentent les membres de l’armée.
Plus tard avec l’invasion Arabe, ces jeux deviennent le shatranj qui se répand jusqu’en Europe.
C’est là-bas que la Dame fait son apparition et que l’échiquier devient bicolore.
À la fin du Moyen Âge, les règles des échecs modernes sont définies.
Aujourd’hui, des stars du jeu se rencontrent lors de grands tournois mondiaux.
Certaines parties sont même organisées contre des ordinateurs comme les célèbres duels entre le Russe Garry Kasparov et la machine Deep Blue.
Bien que les joueurs d’échecs soit majoritairement masculin, il existe aussi des femmes très douées comme la joueuse Judit Polgar, qui est passée grand maître à 15 ans, un record mondial.
Des siècles après sa création, ce jeu de société crée toujours de l’intérêt et n’est pas prêt d’être « échec et mat » !
チェスの歴史:和訳
64のマスと6種類の駒を動かすことで、チェスの対局には無数の組み合わせが生まれます。
プレーヤーには集中力、記憶力、そして先を読む力が求められます。
そしてグランドマスターになるには、1日に4〜5時間の練習が必要です! いまやチェスはスポーツとしても認められています。
では、この驚くべき戦略ゲームを考えたのは誰なのでしょうか?
その起源は西暦600年ごろにさかのぼり、インドとペルシャの間で生まれたとされています。ここではチャトランガやチャトランというゲームが行われていました。
それらは戦争のゲームで、駒を兵士に見立てて戦わせました。
その後、アラブの侵入により、このゲームはシャトランジに変化し、ヨーロッパに広まりました。
ヨーロッパで初めて女王(クイーン)の駒が登場し、盤面も白黒の格子模様になりました。
中世の終わりには、現代チェスのルールが定められます。
今日では、世界大会でスタープレイヤーたちが戦っています。
中にはコンピューター相手の対局もあり、有名なのはロシアのガリー・カスパロフとIBMのディープ・ブルーとの一騎打ちです。
チェスのプレーヤーは男性が多いものの、女性でもとても才能に恵まれた選手がいます。たとえば、ユディット・ポルガーは、15歳にして史上最年少でグランドマスターとなりました。
誕生から何世紀たった今も、このボードゲームは人々を魅了し続けていて、チェックメイトされそうにありません。
単語メモ
case チェス盤などの1つ1つのマス(升目)。囲碁やオセロなどにも使われる。
pièce 駒
partie 勝負、試合
pion チェスのポーン(歩兵)。pièceは駒全体を指し、pionは特定の種類(ポーン)の駒です。
échiquier チェス盤
bicolore 二色の、2色使いの
définir 定める、明確にする
passer (ある状態に)なる、移る たとえば、passer à l’action 行動に移る
s’entraîner 練習する、トレーニングする
remonter à ~ 〜にさかのぼる
se répandre 広まる、普及する
faire son apparition 登場する
bien que + 接続法 〜だけれども(譲歩表現)
きょうのプチ文法
faire preuve de + 名詞
「〜を発揮する」「〜を示す」という意味の定型表現。直訳は「証拠を示す」ですが、能力・資質・態度などを実際の行動で示すときによく使います。
例文:
Le joueur doit savoir faire preuve de concentration. プレーヤーは集中力を発揮できなければならない。
Elle fait preuve de courage. 彼女は勇気を示している。
Il faut faire preuve de patience. 忍耐力を見せなければならない。
faire preuve de patience(× de la patience)のように、冠詞なしで抽象名詞が続きます。その性質を持っているというより、行動で表すニュアンスです。
チェス関連動画:古い象牙のチェスのセット
Le jeu d’échecs de Charlemagne – Histoire du jeu à travers les siècles(シャルルマーニュのチェス:何世紀にも渡るチェスの歴史)
この動画ではシャルルマーニュのチェスと呼ばれる象牙細工のチェスセットが紹介されています。
名前の由来は「王にふさわしい贈り物」であるという伝説ですが、実際にはシャルルマーニュの時代より200年以上後、11世紀末に南イタリアで作られたもので、彼自身が使ったものではありません。
内容の簡単な紹介:
チェスの起源は6世紀インドのチャトランガで、象・戦車・騎兵・歩兵を表す駒が使われました。
チェスは、ペルシア、アラブを経てヨーロッパに伝わる間にルールや駒の形が変化しました。
王の駒はずっと残り、西洋では君主として表されました。
宰相(vizir)は女王となり、後に最強の駒になりました。象はビショップに、戦車はルーク(塔)に姿を変えましたが、動きは受け継がれました。騎士や歩兵には当時のノルマン兵の装備が反映されています。
このチェスセットは修道院に長く保管され、フランス革命後に国のものとなり、現在はフランス国立図書館に収蔵されています。
中世象牙芸術を代表する貴重な作品です。
◆関連記事もどうぞ
******
チェスの歴史は思いのほか長いですね。
古代の軍事戦略をベースにしたゲームと聞いて、人間って戦うことも本能の一つなんだなと思いました。
チェス盤の上で戦うだけで済んでいるなら、平和に終わっていいですね。
この記事へのコメントはありません。