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パリの同時多発テロ:何が起きたのか理解するために

金曜日(2015年11月13日)にパリで起きた同時多発テロについて、今回は、1jour1actuの記事を紹介します。15日日曜日の午後2時49分に投稿されたものです。

先日紹介したJDEの記事より、もう少し詳しい情報が乗っています。

Attentats à Paris : comprendre ce qu’il s’est passé パリのテロ:何が起きたのか理解する

Vendredi 13 novembre, 6 attaques terroristes ont eu lieu en même temps, à Paris. C’est la première fois que la France fait face à un attentat aussi meurtrier. 129 personnes sont mortes et plus de 350 sont blessées. 1jour1actu t’explique ces événements très graves et te dit pourquoi il faut garder son calme.

11月13日の金曜日、パリで6箇所同時にテロリストの襲撃がありました。こんなに多数の人命を奪ったテロはフランスでは初めてのことです。129人が死亡し、350人以上が怪我をしました。1jour1actuは、この深刻な事態を説明し、なぜ冷静でいるべきなのかお伝えします。

お父さんやお母さんと一緒にこの記事を読んでください。重大なできごとが起きたとき、1人ではなく、ほかの人と起きたことをよく理解することが大切です。

Que s’est-il passé ? 何が起きたのでしょうか?

金曜の夜、9時半から夜中の12時半までに、パリと、スタッド・ド・フランスのあるパリのすぐそのばのサン・ドニという街で、6つのテロの襲撃がありました。

1番最初に起きたのは、スタッド・ド・フランスでの襲撃です。フランスとドイツのサッカーの試合が始まっていました。観客は何発か爆音を聞きました。これはカミカーズ( kamikaze 自爆テロ)です。彼らは腰に爆発物をつけて飛び込んできたのです。

その数分後、パリの街角で、テロリストたちが、大勢の人が集っていたレストランやカフェのテラスに向かって銃撃しました。

そこからそんなに遠くないところで、別のテロリストがコンサートホールに侵入し、聴衆を銃撃しました。

それぞれ違う場所の銃撃により、全部で129人が亡くなり、352人が怪我を負いました。この数字は、日を追うごとに増えていきそうです。負傷者の何人かは、病院で生死の間をさまよっています。

Qui a commis ces attaques ? 襲撃をした人は誰でしょうか?

現在のところ、捜査当局は7人のテロリストがこのテロを起こし、金曜の夜、亡くなったと発表しています。彼らは3つのグループにわかれ、同じ時間に行動し、警察の不意をつきました。

目撃者によると、テロリストは若く、覆面をしていませんでした。つまり、顔を知られてもいいと思っていたのです。現在、1人のテロリストの身元がコンサートホールに残った指紋により判明しています。彼は、犯罪歴があったのです。

ほかに逃走中のテロリストがいるかどうかは、わかっていません。

La France est-elle en guerre ? フランスは戦争中なのですか?

金曜の夜、すぐにオランド大統領はこう発言しました。「テロリスト集団によって、戦争行為が始まった」。これはフランスが戦争中という意味ではありません。

警戒態勢が敷かれたということです。フランスに対する脅威に対して、措置が取られたのです。この措置をとれば、警察がより早く捜査したり、安全を確保するために動けるのです。

土曜以来、パリやその周辺地域では、デモはすべて禁止されています。大勢の人が集まらないようにするためです。

また国境は監視されています。国境を越える人は、身分証明書を提示しなければなりません。

パリでは、できるだけ移動しないように指示されています。一部の店や美術館もこの週末は閉まっています。

学校は月曜に、通常どうり始業します。

こうした警戒態勢が取られたのは過去60年間に5回だけです。

Un soutien international 諸外国のサポート

金曜から、世界中で、またSNSでも、とても大勢の人が、パリ市民に助けの手を差し伸べています。

土曜の夜は、諸外国にあるフランス大使館の前や、フランスのバルコニーでろうそくが灯されました。

これから数日間、捜査が続きます。警察は、ちまたに出回っているすべての情報を調べます。というのも、情報のいくつかはただのうわさですし、でまかせに過ぎないからです。

恐怖のために、うわさが大げさになってしまうのです。恐怖にとらわれないためには、何か起きたのかよく理解しなければなりません。

お父さんやお母さん、学校の先生とこの事件について話し合ってください。そうすれば1人で質問を抱え込むこともありません。

今週、1jour1actuでは、さらにこの事件について、より詳しく説明をして行きます。

元記事 → Attentats à Paris : comprendre ce qu'il s'est passé テロリズムを説明する短い動画もあります。

単語メモ

meurtrier  多数の人命を奪う

faire irruption 侵入する

s’alourdir 重くなる

enquêteurs enquête(捜査)をする人

prendre la parole 発言する

alentours 周囲

surveiller 監視する
 
réduire 減らす

déplacement 移動

テロリストの武器はどこから調達されているのか?

パリの子どもたちは強いショックを受けたと思います。しばらくはとても不安でしょうね。

前回の記事では、イスラム国が世界中の若者をリクルートしていると書きました。こちらです⇒パリで同時多発テロ。120人を超える死者

今回は、イスラム国の武器の出どころを考えてみます。ISISはもっとも資金が潤沢にある金持ちのテロ集団と言われています。

彼らはいったいどこから武器を買っているのでしょうか?

数年前、イスラム国がイラクに攻め入ったときに、イラク政府軍が武器を大量に置いていったと言われています。

これはアメリカ製の武器です。

また、アメリカがシリアの反政府軍に供給した武器が、イスラム国に流れたとも言われています。

パキスタンや中国も売っているでしょう。ISISは武器商人と呼ばれる人たちから闇ルートで買っているから、さまざまな国から流れ込んでいそうです。

確かなのは、武器を作ったりしなければ、イスラム国には流れないということです。

1番武器を作って売っているのはアメリカです。仲のいい国にしか売っていないようですが、商人があいだに入れば、自国の武器が行ってほしくないところにも簡単に行ってしまうでしょう。

そもそもアメリカは高校で射撃事件が起こる国です。アメリカで武器を作っている人は、自分の国の未来ある高校生を殺したいとは思っていないはずです。

また、今回テロが起きたフランスは、けっこう諸外国に武器を輸出しています。単純な武器はシリアなど現地でも生産されているでしょう。

原発もそうですが、人間は自分で危ないものを作って、自分を痛い目に合わせているのです。愚かとしか言いようがありません。

国連などにもっとがんばってもらって、そんなに簡単に武器が出回らない世界になってほしいものです。






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