台湾の台北

時事ニュース

台湾とアメリカの接近、中国の反発。

3週間ほど前の2023年4月5日、アメリカで台湾の総統がアメリカの下院議長と会談しました。この会談に中国が反発していることを伝える1分40秒のニュースクリップを紹介します。

タイトルは、Taïwan : nouvelles manœuvres militaires de la Chine(台湾:中国の新しい軍事行動)



台湾とアメリカがさらに接近

1分49秒。

TV5Monde info の動画って、いつも音が小さいですね。

トランスクリプション

Des navires de guerre chinois dans le détroit de Taïwan. Une nouvelle fois, la Chine a réagi par des manœuvres militaires.

Ce qui a déplu au gouvernement de Xi Jinping, c’est cette image quelques heures plus tôt. La présidente de Taïwan, Tsai Ing-wen en Californie avec le président de la Chambre américaine, Kevin McCarthy.

La présence des États-Unis et leur soutien indéfectible rassurent le peuple taïwanais. Nous ne sommes pas isolés. Nous ne sommes pas seuls.

Je crois que notre lien est plus fort qu’à aucun autre moment de mon vivant. Et bien entendu, la présidente Tsai est une grande défenseure de ce lien.

Les États-Unis continuent d’afficher et de renforcer publiquement leurs relations diplomatiques avec Taïwan.

Des liens qui ont culminé en août dernier avec la visite historique sur l’île de l’ex-présidente de la Chambre américaine, Nancy Pelosi.

Peu après, un cap a été franchi avec une série de ventes d’armement directes à Taïwan.

Depuis, Pékin ne cache pas son mécontentement. Le gouvernement de Xi Jinping clame haut et fort que Taïwan fait partie de son intégrité territoriale.

Et sur la ligne de démarcation, les tensions s’accentuent.

Depuis que la présidente Pelosi s’est rendue à Taïwan, nous assistons à une nouvelle norme. Chaque jour, si la météo le permet, près de 10 à 20 avions de guerre chinois décollent.

Lorsqu’ils volent, ils s’approchent de la ligne médiane1. À certains endroits, près de Matsu, ils franchissent même parfois cette ligne médiane.

☆☆トランスクリプションの引用元⇒7 jours sur la planète – Enseigner le français langue étrangère (FLE) avec l'actualité – Fiches pédagogiques gratuites

台湾の総統、米下院議長と会談・和訳

台湾海峡に中国の軍艦。中国は再び軍事行動で反応しました。

習近平政権を不愉快にさせたのは、その数時間前のこの映像です。

カリフォルニアにいる台湾の総統の蔡英文(さい えいぶんツァイインウェン)とアメリカの下院議長のケビン・マッカーシー。

– アメリカ合衆国の存在とそのゆるぎない支援は、台湾の人々を安心させています。私たちは孤立してはいません。一人ではないのです。

– 私たちの絆は、私が生きてきたどの時期よりも、もっとも強いと信じています。もちろん蔡英文総統はこの絆の強力な擁護者です。

アメリカ合衆国は台湾との外交関係を公に誇示し、強固なものにし続けています。

この絆は、昨年の8月に最高潮に達しました。前アメリカ下院議長、ナンシー・ペロシが台湾を訪問したときです。

その直後、一連の(アメリカによる)台湾への直接の武器の販売をもって、一線が越えられました。

以来、中国政府は、不快感を隠していません。習近平政府は、台湾は自国の領土の一部だと声高に主張しています。

そして、境界線上で、緊張感が高まっています。

– ペロシ議長が、台湾を訪れて以来、私たちは、新しい日常を目にしています。毎日、天候が良ければ、10機から20機ほどの中国の軍機が飛び立っています。 この飛行機は飛んで、中間線に近づくんです。馬祖(ばそ、マッツ)近くの場所では、中間線を超えることもあります。

単語メモ

franchir le cap  峠を乗り越える

démarcation  境界線

la ligne médiane 中国と台湾を隔てる台湾海峡のまんなかにある境界線。冷戦のときからあります。ペロシ元下院議長が台湾を訪れてから、中国の戦闘機は、たまに中間線を越えています。



台湾と中国・関連動画

■Taïwan, l’armée chinoise montre ses muscles 台湾、中国軍が力(筋肉)を誇示

■Pourquoi Taïwan est si stratégique pour la Chine なぜ、台湾は中国にとってそんなにも戦略的価値があるのか?

4分50秒。フランスの字幕あり。

■関連記事もどうぞ⇒世界の二大強国、中国とアメリカの対決。

*****

中国政府はもっと現実的な考え方をして、台湾のことはあきらめたらいいのに、と思うけれど、私の意見なんて、習近平には届かないでしょう。

中国にとって、台湾は戦略的に重要な場所だし、台湾は半導体製造においては高い技術をもち、世界一なので、自分の国にしたいのでしょうが、そうするためには、かなりの犠牲を強いられると思います。

習近平は、2022年に3期目に突入し、まだ任期が4年ほど残っているので、中国の反発は続くでしょう。






傘をさす人傘屋の中で(映画「シェルブールの雨傘」#6):歌と訳詞。前のページ

移民を不法入国させる業者たち。次のページトラック

ピックアップ記事

  1. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」
  2. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集

関連記事

  1. パリ

    時事ニュース

    子ども新聞が伝えるオランド大統領の熱愛騒動~大統領の私生活は報道されるべきか否か

    こども新聞(JDE)でオランド大統領の不倫騒動に関する記事を読みました…

  2. パリ

    時事ニュース

    フランスの大スター、ジャン・ポール・ベルモンド88歳で亡くなる。

    2021年の9月6日に、フランスを代表する俳優のジャン=ポール・ベルモ…

  3. パリ祭(革命記念日)

    時事ニュース

    パリ祭(フランスの革命記念日)とは?どんなふうにお祝いするの?

    7月14日はフランスの革命記念日です。この日を日本ではパリ祭と呼びます…

  4. ニュースショー

    時事ニュース

    ニュースの記事のまとめ(2)

    フランス語のニュースの記事を訳している記事の目次、その2です。ニュ…

  5. パリ

    時事ニュース

    フランスの首相は何をやる人なの?

    2020年の7月3日に、エドゥアール・フィリップ首相とその内閣が総辞職…

  6. ベルリンの壁

    時事ニュース

    ベルリンの壁とは?~崩壊から25周年 後編

    崩壊から25周年たったベルリンの壁についてこども新聞で読んでいます。…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク



更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP