持続可能な開発について、子どもむけに簡単なフランス語で説明している 1 jour 1 question の動画を紹介します。
タイトルは、C’est quoi le développement durable ?(持続可能な開発って何?)です。
Le développement durable
1分42秒
トランスクリプション
Longtemps, l’homme a pollué et surexploité les ressources naturelles, sans réaliser que cette façon de faire n’était pas durable.
Elle satisfait des besoins et des désirs immédiats mais menace le devenir de la planète et de ses habitants.
Heureusement, depuis 40 ans, une prise de conscience a donné naissance à la notion de “Développement durable”.
Le développement durable permet de répondre aux besoins des générations actuelles mais sans nuire aux générations futures.
Pour un agriculteur, cela peut consister à modérer son arrosage et à cultiver bio.
Pour une entreprise, c’est par exemple, choisir les trains plutôt que les camions pour le transport des marchandises.
Mais, ce n’est pas tout… Le développement durable passe aussi par un plus grand respect des êtres humains.
Ainsi, nous achetons nos habits peu chers car ils sont fabriqués dans les pays pauvres par des personnes très peu payées.
Or, cette injustice accroît les inégalités qui sont ensuite à l’origine de graves problèmes et de conflits.
Le développement durable oblige donc à réfléchir aux conséquences de tous nos actes au quotidien.
Et chaque citoyen peut agir, en arrêtant de gaspiller ou en achetant des produits fabriqués dans le respect des hommes et de la Terre.
Nous avons beaucoup à y gagner, ainsi que toutes les générations qui hériteront de la planète, après nous…
トランスクリプションの引用元⇒C’est quoi le développement durable ? – 1 jour, 1 question | Lumni
持続可能な開発・和訳
長い間、人類は自然資源を汚染し、過剰に開発してきました。このやり方は、持続可能ではないと気づくことなく。
人類は、目先の需要と欲望を満たすことで満足し、地球とそこに住む人々の未来をおびやかしているのです。
幸い、40年前、「持続可能な開発」という考え方が生まれました(←ある認識が、「持続可能な開発」というコンセプトを生みました)。
持続可能な開発をすると、いまの世代の必要に応じつつも、将来の世代の利益を損なうことはありません。
農業では、それは、散水を控えめにして、有機食物を栽培することになるでしょう。
企業では、たとえば、商品の輸送にトラックではなく、列車を使うことになります。
それだけではありません。
持続可能な開発は、もっとずっと人間らしさを尊重することです。
私たちは、安い服を買いますが、それは貧しい国で、とても賃金の少ない人が作っているものです。
このような不当なできごとは、不平等を拡大し、深刻な問題や争いを引き起こします。
持続可能な開発をするには、私たちの日常のすべての行動の結果を深く考える必要があります。
無駄遣いをやめ、地球上の人々を尊重した方法で作られた商品を買うよう、市民一人ひとりが行動できます。
そうすることで、私達はたくさんの利益を得られますし、私達のあとにつづくすべての世代の人々にも恩恵があります。
単語メモ
surexploiter (土地、資源を)過度に開発する
le devenir 未来、運命
une prise de conscience 自覚、認識、意識化
donner naissance à qc ~を生じさせる、の原因となる
nuire à を害する、損なう
modérer 控えめにする
une arrosage 水まき、散水
passer par ~を通る、経る、経験する
gaspiller 無駄づかいする、浪費する
持続可能な開発・関連動画
持続可能な開発を説明するBICの作った3分半の動画です。
Deux minutes pour comprendre le développement durable(2分で理解する持続可能な開発)
この動画によると、持続可能な開発の正式な定義は、
un développement qui répond aux besoins du présent sans compromettre la capacité des générations futures de répondre aux leurs.
未来の世代の人の必要な分を損なうことなく、いまの世代の要求に応える開発
です。
要するに、経済活動をするけれど、環境や、仕事をしている人の人権や安全にも配慮して、過剰な開発をせず、先々、地球に住む人が、ずっとナチュラルリソースから利益を得られるように開発しよう、というのが「持続可能な開発」です。
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今回の動画は、抽象名詞が多いので、訳文に漢字が多かったですね。
いま、自宅に閉じこもって、これまでのことやこの先のことを考えている人も多いと思いますが、環境についても、考えていかなければなりません。
すでに、地球の側から、数々のしっぺ返しが返ってきていますし、持続可能な開発は、ますます必要になっていきますね。
PENさん、こんにちは。 いつもブログで勉強しております。
今日は質問がございます。
Or, cette injustice accroît les inégalités qui sont ensuite à l’origine de graves problèmes et de conflits.
【or】は、辞書に①接続詞【さて、ところが】②副詞【今、今や、今では】とありますが、どちらが上記の文に使われているのでしょうか。
私は【or】をいつもしっくり訳せません。ので、使えません。。。
お時間ありましたら、教えてください。
わたさん、こんにちは。
この or を日本語に訳すと、「ところが」になると思います。
// 私たちは、貧しい国の人の代償のうえに成り立っている安い服を買っている。ところが(Or)、そのせいで、問題が起きている。//
or はいろいろな意味がありますが、文頭にあるときは、前に言ったことを受けて、「でも、実は~なんです」という感じに続くことが多いと思います。
和訳するときは、この接続詞を訳さず、次につないだ部分で、or のニュアンスを出せるので、そういうときはわざわざ訳さなくてもいいんじゃないでしょうか。
日本語は、接続詞を多用しないほうが、読みやすいですよね?
作文するときは、もっとわかりやすい、et, mais, cependant, et pourtant を使えばいいし、そんなに悩まなくてもいいと思います。
それでは、今後ともよろしくお願いします。
pen
penさん、早々にご返信ありがとうございます。
丁寧でわかりやすい説明で、よくわかりました。
次に、orを見るのが楽しみです(笑)