サマータイム制度について、簡単なフランス語で説明している、1 jour, 1 question の動画を紹介します。
タイトルは、C’est quoi le changement d’heure ?(時間の変更って何?)
欧州連合の加盟国は、3月の最終日曜日に、時間を1時間前に進め、10月の最終日曜日に、標準時間(冬時間)に戻します。
この制度は、2021年を最後に、廃止することが決まっています(EU加盟国の話)。
時間の変更(サマータイム)って何?
5年前に制作された動画なので、廃止についてはふれていません。
トランスクリプション
Le changement d’heure, c’est deux fois par an : le dernier week-end d’octobre et le dernier week-end de mars.
En octobre, dans la nuit de samedi à dimanche, à 3 heures, il est 2 heures.
Et en mars, toujours dans la nuit de samedi à dimanche, à 2 heures, il est 3 heures.
Mais pourquoi on change d’heure ?
De 1973 à 1974, la France a connu un choc pétrolier. Pour faire simple, les Français ont compris qu’il fallait économiser l’énergie !
Alors, dès 1975, le gouvernement a instauré le changement d’heure pour suivre le rythme du soleil.
Ainsi, les Français se lèvent avec sa lumière naturelle. Ils consomment moins d’électricité pour s’éclairer.
On estime que ce changement d’heure économise l’équivalent de 4 % de la consommation totale d’éclairage du pays.
Mais, depuis quelques années, certains Français demandent l’arrêt de ces changements d’heure.
Déjà, ils perturbent le rythme de sommeil pendant environ trois semaines, le temps de s’habituer.
Mais aussi, ils ne seraient pas si économiques.
Car on lance le chauffage une heure plus tôt le matin, ce qui grignoterait les économies faites sur l’éclairage.
Bref, c’est compliqué, car arrêter ou continuer ces changements d’heure implique tous les pays de l’Union européenne.
Car depuis 1998, tous les Européens se lèvent à la même heure… et c’est toujours trop tôt.
☆トランスクリプションの引用元⇒C’est quoi, le changement d’heure ? – 1jour1actu.com – L'actualité à hauteur d'enfants !
サマータイム:和訳
時間の変更は、年に2回あります。10月の最後の週末と、3月の最後の週末です。
10月は、土曜から日曜にかけての夜の3時が2時になります。
3月は、やはり土曜から日曜にかけての夜2時が3時になります。
でも、なぜ時刻を変更するのでしょうか?
1973年から1974年にかけて、フランスでオイルショックがありました。簡単に言うと、フランス人は、エネルギーを節約しなければならないと悟ったのです。
そこで、1975年から、政府はサマータイムを導入し、太陽のリズムに合わせました。
こうして、フランス人は自然の光とともに目覚めて、電灯に、消費する電気を減らしています。
サマータイムのおかげで、国の電気の消費量の4%に相当する分を節約できると考えられています。
けれども、数年前から、サマータイムをやめるよう訴えるフランス人がでてきました。
そもそも、睡眠のリズムがくずれ、新しい時間に慣れるのに、およそ3週間かかります。
さらに、それほど節約にもなっていないようです。
朝、1時間早く、暖房をつけるので、照明に使う電力を節約した分を、少しずつ使ってしまいます。
結局、むずかしい問題です。サマータイムをやめるにしても、続けるにしても、欧州連合の加盟国、すべてに影響がありますから。
というのも、1998年から、欧州人は、皆同じ時間に起きておりそれは、いつも早すぎるのです。
単語メモ
grignoter 少しずつ減らす
un éclairage 照明
impliquer 巻き添えにする
関連動画
Le changement d’heure | Dossier | ARTE Junior
こちらも、子供むけのニュースです。
2分43秒。
時間を変えると、動物にも影響があるのですね。
動物は人間よりもっと、太陽のリズムにそって暮らしているから、そうなるでしょう。
1 jour, 1 question の動画は簡単すぎる方は、去年、Le Mondeの動画を紹介しているので、そちらをごらんください。
夏時間と冬時間。年に2度の時間の変更は、意味があるのか、ないのか?
サマータイムどうこうより、もう10月の最後の週末だということにびっくりです。
あと2ヶ月で、悪夢のような2020年も終わり。早いですね~。
欧州のサマータイムは、3月の最後の週から10月の最後の週までなので、覚えやすいですね。来年を最後に廃止ですが。
北米のサマータイムは、3月の第2週から、11月の第1週までです。今のところ、廃止するという声も聞かれません。
11月は標準時間に戻すので、1時間余分に寝られるからいいのですが、3月がつらいですね。
1時間早起きしなければなりませんから。
11月第1週に、冬時間にすると、朝は明るいけれど、夕方、いきなり暗くなるので、それもショックといえばショックです。
毎日、少しずつ、日が短くなったり、長くなったりするほうが、人間(生体)の体にはいいですね。
PENさん、こんにちは。
本当に早いものでもう10月も終わりですね。。。
今回の内容、子供向けということでとても分かり易く、勉強になりました。
よくわからなかった文がひとつあったので教えていただけないでしょうか。
Car on lance le chauffage une heure plus tôt le matin, ce qui grignoterait les économies faites sur l’éclairage.
1.この分の中のce qui grignoterait …の【ce】は何を指しますか。
2.…le matin et on grignoterait les ….と同じことですか。
3.なぜon grignoteraitで、現在形ではないのでしょうか。
お時間がありましたらよろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。
わたさん、こんにちは。
私も1 jour, 1 question の動画は難しすぎないので好きです。
質の回答ですが、この ce は、その前の文、全体を受けています。
ほかの例:
Il a réussi au concours, ce qui m’a beaucoup étonné.
彼は試験に受かり、そのことは私をとても驚かせた(彼が試験に受かってびっくりした)。
前の文と次の文をetでつなぐと、微妙にニュアンスが変わります。
3ですが、現在形を使うと、事実を事実として言うことになってしまうから、
条件法を使っているのだと思います。
朝早くから暖房をつけることが、電灯をつけずに節約している分を相殺しているかどうかは、はっきりとはわかっていません(科学的には証明されていない)。
だから、ここは、「少しずつ使っているかもしれません」と、条件法を使って、推測しています。
pen
PENさん、
早々にご返信ありがとうございます。
ご説明、とてもよくわかりました。条件法については、いつもあやふやだったのがすっきりしました。
自分が文章を書く時も使ってみようと思います。
ありがとうございました。