冬時間

時事ニュース

夏時間と冬時間。年に2度の時間の変更は、意味があるのか、ないのか?

フランスを含め、欧州連合の国々は2019年10月27日(日)の未明に、夏時間が終わり、冬時間が開始されました。

夏の時間だけ標準時刻を進めて、日照時間を有効に使う、サマータイムという制度があるからです。

この制度は2021年に廃止するという法案が、今年の3月に欧州議会で可決されています。

その後は、各国で、サマータイム制度を継続するかどうか決定することになります。

今回は、この制度は意味あるのかどうか、検討している動画を紹介します。



時間の変更はエネルギーの節約になっているのか?

Changement d’heure : une mesure inutile ?

5分41秒。フランス語の字幕を表示させることができます。

2018年の10月26日にアップされた動画です。

トランスクリプト

Changer d’heure en hiver et en été, c’est une vieille habitude.

Mais les gens n’aiment pas tellement ça.

Rien qu’en Europe, par exemple, 84 % des gens interrogés n’en veulent plus.

Pourtant tout part d’une bonne intention : économiser de l’énergie.

En effet, avancer d’une heure en été, c’est avoir davantage de soleil et donc moins besoin de s’éclairer.

Le premier à faire cette proposition, c’est Benjamin Franklin.

C’était en 1784, dans « Le Journal de Paris ».

Son idée :

avancer les montres d’une heure du printemps jusqu’au milieu de l’automne, C’est-à-dire lorsque la durée de l’ensoleillement est plus longue.

Pourquoi ?

Pour profiter d’une heure de soleil supplémentaire. Et de cette façon “économiser des chandelles”.

Par exemple : au lieu d’allumer les premières chandelles à 21 heures, on les allume désormais à 22 heures.

Mais son idée fait long feu.

Et elle n’est reprise qu’un peu plus d’un siècle plus tard, au milieu de la première guerre mondiale.

L’Allemagne, le Royaume-Uni et la France décident alors de faire des économies de charbon et de pétrole “dissipés en éclairage inutile”.

En France, on appelle ça “l’heure de guerre.”

Et en 1923, la loi française définit que l’heure légale est avancée de soixante minutes du dernier samedi de mars à 23 heures au premier samedi d’octobre à minuit.

Sans que l’on sache trop pourquoi, le changement d’heure est abandonné à la Libération, en 1945.

Mais il revient trente ans plus tard en 1975.

A cette époque, un tiers de l’électricité est générée par des centrales à fioul.

Mais la crise du pétrole entraîne une flambée des prix.

Produire de l’électricité pour s’éclairer coûte donc plus cher.

Conséquence : le changement d’heure est réinstauré pour faire des économies.

Avec les années, ce petit arrangement avec le temps et la lumière séduit beaucoup de pays, un peu partout sur la planète.

Et en 2001, l’Union européenne décide que tous les pays de la communauté changent d’heure deux fois par an, au même moment.

Mais le changement d’heure permet-il vraiment de faire des économies d’énergie ?

Oui.

Mais franchement pas beaucoup.

En 2017, le Parlement européen a estimé que ces économies n’allaient que de 0,5% à 2,5 % selon les pays.

Et au fil des ans elles devraient encore diminuer.

Pourquoi ?

Parce que les performances des systèmes électriques s’améliorent, notamment avec les lampes à basse consommation et les éclairages publics dits intelligents.

Ils s’allument automatiquement quand il n’y a plus assez de lumière ou quand un véhicule passe à proximité.

Plus besoin donc de changer d’heure.

Et dans certains cas, le changement d’heure est même contreproductif.

Dans l’Indiana, aux Etats-Unis, une étude a montré que la faible économie d’énergie réalisée sur l’éclairage était annulée par une utilisation accrue de la climatisation en été, et du chauffage en hiver.

Résultat, un supplément d’énergie consommée estimé entre 2 % et 4 %.

On n’a pas vraiment réussi à prouver que le changement d’heure est utile pour économiser de l’énergie.

Et les gens qui sont contre disent même que ce serait mauvais pour la santé.

Mais ça aussi, c’est difficile à démontrer.

Alors oui, par exemple, il y des études qui montrent qu’il y a plus d’hospitalisation pour des crises cardiaques ou des AVC au moment du changement d’heure.

Mais inversement, il y en a d’autres qui montrent que le passage à l’heure d’été permet d’être exposé plus longtemps au soleil et d’avoir plus d’activités d’extérieur.

Or ça, c’est bon pour la santé.

Et pour les accidents de la route, là aussi, c’est pareil. Les études sont contradictoires.

D’abord parce que les effets constatés en hiver peuvent être compensés en été, et vice-versa.

Par exemple, il y aurait moins de piétons victimes des automobilistes en octobre, c’est-à-dire avant le changement d’heure, qu’en novembre, après le changement d’heure.

Explication avancée : beaucoup d’enfants et d’adultes sont surpris par la nuit au moment de la sortie des classes ou des trajets de fin de journée professionnels.

Mais à l’inverse une étude écossaise de 2010 suggère qu’en été, le changement d’heure permet d’y voir mieux, plus longtemps.

Par ailleurs toutes ces études ne tiennent pas compte des autres éléments qui peuvent expliquer le nombre d’accidents : mauvaises conditions climatiques, âge des voitures, état des routes, etc.

Ce qui fait qu’on ne peut pas vraiment en tirer un enseignement général.

Sans compter, en plus, que les choses peuvent changer d’un pays à l’autre, car chaque pays n’a pas les mêmes heures d’ensoleillement.

Bref, si l’on regarde l’ensemble des études qui ont été réalisées, on en a mis certaines en lien sous cette vidéo, on se rend compte que le changement d’heure n’est ni vraiment utile ni complètement néfaste.

Résultat, depuis dix ans, une dizaine de pays l’ont déjà abandonné.

和訳

冬と夏に時間を変えるのは、古くからある習慣です。

しかし、人々はあまり好んでいません。

ヨーロッパだけでも、質問された84%の人々が、いやだと言っています。

とはいえ、すべては、エネルギーを節約するというよい目的のために行われています。

実際、夏に1時間進ませると、より太陽を活用でき、その分、点灯する時間が減ります。

はじめにこの方法を提案したのは、ベンジャミン・フランクリンです。

彼は1784年に、「Le Journal de Paris」に書きました。

その内容:春から秋の半ばまで、時計の針を1時間進ませる。すると、太陽に照らされている時間がより長くなる。

なぜでしょうか?

太陽が出ている時間を余分に取るためです。すると、「ろうそくを節約できる」のです。

たとえば、午後9時に最初のろうそくを点灯する変わりに、午後10時に点灯します。

しかし、このアイデアを実現するまで時間がかかりました。

この後、1世紀と少しあとになってようやく始まりました。第一次世界大戦の最中のことです。

ドイツ、イギリス、フランスは、「無駄に浪費されている」石炭と石油を節約することを決めたのです。

フランスでは、これを「戦争時間(l’heure de guerre)」と呼びます。

1923年、フランスの法律が、法的な時間を3月の最終日曜日に60分早め、10月の最初の土曜日の真夜中を23時にすることと定義しました。

理由はわかりませんが、この制度は、1945年の国土開放のときに、廃止されました。

しかし、30年後の1975年に、再開されました。

当事、エネルギーの3分の1は燃料油を用いて供給されていました。

しかし、オイルショックのせいで、石油の値段が急激にあがったのです。そのため、照明のために発電することが、ずいぶん高くなりました。

その結果、電気を節約するために、時間を変更する制度が再開されたのです。

年月とともに、この、時間をちょっと変える方法は、たくさんの国に広がり、世界の大部分の国が採用しました。

2001年、欧州連合で、加盟国全部に、1年に2回、同じときに時間を変えることが決まりました。

しかし、時間を変えることは、本当にエネルギーの節約になるのでしょうか?

はい。

ただし、率直にいって、そんなには変わりません。

2017年、欧州議会は、それぞれの国で、0.5%~2.5%しか節約していないと見積もりました。

しかも、時がたつにつれて、節約できる分は、減っていくのです。

なぜでしょうか?

電気システムのパフォーマンスが向上していくからです。特に、電灯の使用が減り、公共施設では、スマート照明と呼ばれるものが増えていきます。暗くなったり、車がそばを通ったりすると、自然に点灯します。

もう時間を変える必要はないのです。

ときには、時間を変えることが、生産性を落とすケースもあります。

アメリカのインディアナのリサーチによると、照明に使うエネルギーを少々節約したところで、夏場のクーラーの使用と、冬場の暖房の使用で、相殺されます。

そのため、2~4%m余分にエネルギーが消費されるのです。

時間を変更することが、本当にエネルギーの節約になるとは証明されていません。

この制度に反対する人々は、これは健康に害があるとまで言います。

しかし、このことも、証明するのは難しいのです。

確かに、時間を変更したとき、心臓発作や脳卒中のために、入院する人が増えるというリサーチがあります。

しかし、逆に、夏、時間を変えると、より長く、太陽にあたることができ、野外での活動が増えるという研究結果もあります。

すると、それは健康にいいということになります。

道路における事故についても同じことが言えます。リサーチ結果は、相反しているのです。

まず、冬場見られる事例は、夏には相殺され、その逆も言えます。

たとえば、時間が変わる前の10月は、変わったあとの11月に比べて、自動車事故に合う歩行者が少ないと言われています。

さらに説明すると、たくさんの子供たちや大人が、下校時や1日の終わりに帰宅しようとするとき、夜になっていて驚くというわけです。

その一方で、2010年のスコットランドの研究によると、夏場、時間を変更することによって、より長い時間、視界がよくなります。

さらに、こうした研究は、事故の数の要因になるかもしれない他の要素は考慮に入れていません。たとえば、気象条件の悪さ、車両の古さ、道路の状況など。

すなわち、どんな場合にもあてはまる教訓を引き出すことはできないのです。

また、言うまでもなく、国によって事情は変わります。なぜなら、それぞれ、日照時間が違うからです。

要するに、これまで行われた研究を見てみると、この動画の下にリンクを貼っておきますが、時間を変更することは、特に有益でもなければ、完全に有害とも言えません。

その結果、この10年のあいだに、およそ10の国が、この制度を廃止しました。



単語メモ

s’éclairer  照明をとる

faire long feu  (弾丸が)なかなか発射しない;長い間結果がでない;失敗する

dissiper  ~を浪費する

éclairage  照明、ライティング

flambée  (相場、物価の)急騰

AVC = Accident Vasculaire Cérébral  脳卒中

passage  移行

automobiliste  ドライバー

tirer des enseignements  教訓を得る

néfaste   災いをもたらす、有害な

une dizaine de+複数名詞  およそ10

■関連記事もどうぞ

どこにも旅行していないのに時差ボケするワケ~サマータイムとは?

夏時間と冬時間を考えだしたのは誰?

サマータイムにしたからといって、エネルギーを節約できるわけではないけれど、これをやるからといって、何か大きな害があるわけでもない、というのが、Le Mondeの動画の結論です。

意味ないんだったら、やらなくてもいいかもしれませんね。

現在の日本には、サマータイムはないので、こんな動画を見ても、ピンと来ないかもしれませんが、その制度のある国にいる人間にとっては、興味深い内容だと思います。

EUが廃止を決めたから、サマータイムは今後少しずつ姿を消していくかもしれませんね。

ヨーロッパでは、3月、10月それぞれの最終日曜日に時間が変わりますが、北米(採用していない場所もある)では、3月第2日曜日から、11月第1日曜日までがサマータイムでやや長いです。






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