フランスダイレクトスクールの動画教材、Voyage au Japon(日本の旅)シリーズの第4話の受講メモです。
浅草編の最終回。今回はアーケード街をぶらついたあと、喫茶店に入って休憩。そして楽しかった1日が終わります。
■きょうのメニュー
それでは復習、行ってみよう!
3つのキーフレーズと解説
習慣がある
喫茶店に入ってメニューを見ている場面で。
日本人はデザートを食べる習慣があるの?
Est-ce que les Japonais ont l’habitude de prendre un dessert ?
外国の方を案内するときは、文化の違いが話題になります。この表現を覚えておいて、de のあとを適当に入れ替えると使えますね。
たとえば、
Les japonaise ont l’habitude de faire le signe «peace.»
日本人は、ピースマークを作る習慣があります。
(・・・これ、外国人から見るとものすごく不思議だと思います)。
avoir l’habitude de は ~する習慣がある
Mon père a l’habitude d’aller à pied jusqu’à son bureau.
父は会社まで歩いて行くのが習慣です。
l’habitude は 習慣
L’habitude est une seconde nature.
習慣は第二の天性である。ことわざです。
好みが別れるけど
ケンがティファニーに抹茶の説明をしています。
好きじゃないと飲めないけど、おいしいよ。
Faut aimer mais c’est bon.
Faut aimer は、Il faut aimerの il の落ちた形。
会話ではよくilが省略されます。
il faut aimer 好きになる必要があるけど⇒好みがわかれるけど、嫌いかもしれないけど。
小さいときから慣れ親しんでいないと「おいしい」と思えないようなものをすすめるときに、覚えておくといい表現。
抹茶は苦いから、
C’est un peu amer mais c’est délicieux.
と言ってもいいですね。
抹茶はフランス語で thé vert (緑色のお茶)
緑茶は thé vert japonais と私の持っている本に書いてありました。
余談ですが、このような事前に体験がない人はギョッとするけれど、慣れてる人にはおいしい味を、英語ではacquired tasteと言います。フランス語でこういう言い方はないかもしれませんね。
とてもいい匂いね。
ゆず茶の匂いをかぎながら
とてもいい匂いね。
このお店はティーカップでゆず茶をサーブするのですね。
Ça sent très bon.
未知の物を飲んだり、食べたりするとき、まずは匂いをかぎます。
そんなとき使える表現。
sentir 感じる
「まずそうな匂い」がするなら
Ça sent mauvais. 変なにおい。くさい…。
風邪をひいて鼻がつまっているときは
Je ne sens rien.
鼻がききません。
先日、たまたま動画共有サイトで、今、NHKの「テレビでフランス語」を見ました。
その回のキーフレーズが
Ça sent le gingembre. しょうがの匂いがする。
番組の中で、クイズをやっていました。ネイティブ講師が、「〇〇の匂いがする」と1つずつ文章を言い、それを聞いて、隣に座ってる日本人女性が、何の店の話なのか当てるのです。
お花屋さんの問題が興味深かったです。
1つ目のヒント:Ça sent bon. いい香りがする。
これではまだわかりません。
2つ目のヒント:Ça sent la violette. すみれの匂いがする。
回答者は、ヴィオレットをご存知ない様子。
最後のヒントは、Ça sent le lys. 百合の匂いがする。
ネイティブ講師は、このlys(リス)をすごく強調して「リース」と発音しました。サ ソン ル リース!という感じ。
すると回答者は、うれしそうに自信満々で、「リス?動物園!」と言ったのです。
もう、すごく笑ってしまいました。
いい匂いしますかね、動物園って?
これ、台本ないんでしょうか?
台本があるとしたら、すごく自然な演技でした。
フランス語でリスはécureuil (エキュルイユ)という、日本人にとってひじょうに発音しにくい単語です。
猫舌とラングドシャ
猫舌
ゆず茶を飲むとき、ティファニーが
Je pense que c’est encore un peu chaud, je vais attendre un peu.
まだ少し熱そうだから、ちょっと待つわ。
と言っています。
彼女は猫舌なんですね。
今回の解説では、「猫舌」の言い方を学びました。
「猫舌」という表現は日本独特で、フランス語ではふつうに
Je ne peux pas manger[boire] très chaud.
あまりに熱いものは食べられない[飲めない]。
と言うそうです。
熱いものをいやがるのは猫に限らないですね。
もともと、人間意外の動物は食べ物に火を通して食べません。
猫は昔から日本人の身近にいたので、「猫舌」という表現ができたようです。
熱いものが苦手なのは、どこの国の猫でも同じです。
フランスにもこんなことわざがあります。
⇒フランス語のことわざ7~あつものに懲りてなますを吹く
ラングドシャ
フランスでは「熱いものが苦手」という表現で「猫舌」を使いませんが、langue-de-chat (ラングドシャ)というお菓子があります。
langue は 舌 「言語」という意味もあります。
chat は猫
形が猫の舌に似ているので、そう呼ばれるのでしょうが、このお菓子のはっきりした歴史はわかっていません。
17世紀に北ヨーロッパで作られたのが最初だと見られています。当時、お金持ちの間で絞り出し袋を使って、粉砂糖を入れた、形のかわいいお菓子を作るのが流行っていたとか。
似たようなお菓子は、フランスだけでなく、ヨーロッパのほかの国や、南米にも見られます。
英語圏では、langue-de-chat は「フランスのお菓子」と受け取られています。
卵の白身を使うのが特徴。
さくっとして、くちどけのよいクッキーです。
ラングドシャの作り方~動画
最後にラングドシャの作り方をご紹介します。
材料 6人分
60 g de beurre バター60グラム
60 g de sucre 砂糖 60グラム
60 g de farine 小麦粉 60グラム
2 Blancs d’œuf 卵の白身2つ
Essence de vanille ヴァニラエッセンス
作り方
バターを練ったところに、砂糖投入、混ぜる、バニラエッセンス投入、混ぜる、小麦粉投入、混ぜる、卵の白身投入、よく混ぜる⇒生地のできあがり。
天板に油をひいて、小麦粉を打つ(オーブン用の紙などを敷いてもいいです)。
生地を絞り出し袋に入れて、それらしく絞りだす。
200度に予熱したオーブンで6~8分焼く。
簡単ですね。
このレシピではふつうの砂糖を使っていますが、粉砂糖を使う場合が多いです。お好みでどうぞ。
ラングドシャの生地は丸く焼いてもいいです。その場合はパレ(palet 円盤のこと)と呼ばれます。
ラングドシャでチョコレートをはさんだお菓子もありますね。
北海道名物の「白い恋人」は四角く焼いたラングドシャにホワイトチョコレートをはさんだものです。
さて、浅草編はこれで終わり。次回から場所を白金台(しろかねだい)に移し、出演者もフランス人ネイティブ2人になるようです。
なぜか、今回のビデオには白銀台(しろがねだい)と出てるんですけどね。白銀台って青森ですよね?
それでは、次回のフVoyage au Japonをお楽しみに。
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