バレエ

時事ニュース

パリ・オペラ座バレエ学校の『小さなネズミたち』

子ども新聞でパリ・オペラ座のバレエ学校について読みました。

最近は日本でもバレエは人気がありますが、当然フランスのほうがバレエ文化は古く、子どもにバレエを習わせる親は多いです。

このバレエ学校は人気、実力とも世界一と言われますが、かなりきびしい学校のようですね。



オペラ座の『小さなネズミたち』を知っていますか?

Connais-tu les « petits rats » de l’Opéra ? 

パリ・オペラ座バレエ団付属のバレエ学校が、未来のエトワールを育成して300年になります。これは記録ですね。この権威ある、並外れた学校についてみていきましょう。

なぜこれがきょうの話題なのでしょうか?

今年、パリ・オペラ座付属のバレエ学校が創立300周年だからです。

王様によって作られた学校

この学校を作ったのはルイ14世です。彼の時代、クラシックバレエはとても流行していました。宮廷の楽しみのために、王は踊り手が必要でした。

1713年に彼はパリ・オペラ座の国立バレエ団の踊り手を養成するバレエ学校を作ることにしました。

以来300年、この学校では、オペラ座の『小さなネズミたち』になりたい生徒たちを毎年、迎えています。

なぜ生徒は『小さなネズミたち』と呼ばれるのですか?

言い伝えによると二つの理由があります。生徒たちが、小刻みに足を動かしながら、バレエの練習をしているときの音からきたという説があります。この足音がネズミの足音に似ているからです。

もう一つの説明はこれほどおもしろいものではありません。当時、貧しい家の出身で、パンくずや、パン切れを食べてやせて、飢えていた生徒が『小さなネズミたち』と呼ばれたというものです。

でも安心してください。今はこんなことはありません。『小さなネズミたち』はみんなとても健康です。

この学校ではどんなことを学ぶのでしょうか?

時間割は二つに別れています。授業の半分は踊りの練習で、もう半分で国語、歴史、数学など一般の科目を学びます。

一番大事な科目はクラシックバレエです。でも、コンテンポラリーダンスやロシアやスペインの踊りのクラスもあります。生徒全員がすべてのコースを修了することが目的とされています。

このダンス学校には誰が入学できますか?

8歳以上、13歳以下の子どもたちです。期間は6年間です。でも注意してください。選抜はとても厳しく、毎年進級試験にパスしなければなりません。豊かな才能と勇気が必要です。というのもこのバレエ学校はきびしいことで定評があるのです。

この学校のクラシックバレエの指導が世界中で知られているのは、このためなのです。現在でも、オペラ座バレエ学校はボリショイ・バレエ学校のような、世界有数のバレエ学校のモデルとなっています。

・・・・和訳、ここまで・・・・

元記事 → Connais-tu les « petits rats » de l’Opéra ? 25 avril 2013

単語メモと関連ニュース

trottinement 小刻みに走ること ←trottiner

exigence 要求(ここでは「きびしい」と訳しました)

★関連ニュース⇒Les petits rats de l’Opéra fêtent 300 ans d’Histoire – YouTube

日本語で「ダンス」というと、バレエではない踊りをさしますが、フランス語(danse)でも英語(dance)でも、danse はバレエの意味で使われます。正式にはune danse classiqueです。

balletという単語の語源はイタリア語の « balletto » で、これは « petit bal »(小さい舞踏会)という意味です。

宮廷の舞踏会で踊ってたものがだんだんバレエになっていったんでしょうね。

バレエをもたらしたカトリーヌ・ド・メディシス

 
フランスにバレエをもたらしたのは、16世紀にフランスの国王アンリ2世の妻となった、イタリア、メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシス Catherine de Médicis(1519-1589)です。

これは30歳半ばごろの肖像画。結婚したのは1533年だから、14歳のときですね。子どもを10人も産んでいます。

カトリーヌ・ド・メディシス

1547~1559(アンリ2世の死)まで、王妃でしたが、そのあいだアンリ2世は、国事に彼女を参加させず、かわりに自分の愛称のディアーヌ・ドゥ・ポワティエ(1499–1566)を連れていきました。



ディアーヌ

バレエに関係ありませんが、ディアーヌについても少し書いておきます。

ディアーヌは、アンリ2世の父のフランシス1世の愛妾でもありましたが、アンリ2世の家庭教師でした。彼女は19歳年下のアンリ2世の愛情を独占し、宮廷に影響力を持っていました。もともとは貴族の娘で、ある伯爵と結婚しましたが、30代そこそこで未亡人になったのです。

ディアーヌ・ドゥ・ポワチエ

アンリ2世は王様としての執務より、彼女との関係のほうで有名ですね。

ディアーヌは美人で肌がとっても白かったのです。アンリ2世とおよそ20歳の年の差があるのに、並ぶと同じぐらいの年齢に見えたそうです。しかし、この美しい陶器のような白い肌を保つために飲んでいたアンチエイジングの薬の中毒が死因であると言われてます。

普段から乗馬や水泳をして、スタイルを保つのに熱心でしたが、金のジエチルエーテル(今ひとつどんな薬かわかりません)を毎日飲んでいて、金の中毒になってしまったのです。

こわいです。

☆バレエ関連記事もどうぞ⇒最新版 レペットで靴を買う

私の娘も8年ぐらいバレエを習っていました。ふだん使わない筋肉を使うので、けがをしにくい身体になると思います。

踊りすぎると、そのせいで怪我をしますが。






ピックアップ記事

  1. 2019年版、フランス語と英語が勉強できるカレンダーの紹介。
  2. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  3. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選

関連記事

  1. ルクセンブルグ公園

    フランスにまつわるあれこれ

    パリの20の行政区~第2回

    パリの20の行政区めぐり、第2回です。前回はパリには20個の行…

  2. バレンタインデーのティーセット

    フランスの暦、年中行事

    バレンタインデーの歴史とフランスの愛の日の事情。

    なぜ2月14日がバレンタインデーなのか、簡単なフランス語でその由来を説…

  3. モナリザ
  4. ボンジュールと書かれたドア

    フランスにまつわるあれこれ

    どうしてフランス語はフランス以外の場所でも使われているのか?

    なぜ世界にはフランコフォニー(francophonie、フランス語圏)…

  5. ひまわり

    時事ニュース

    猛暑をフランス語でなんと言う?

    2018年の夏、日本はとてつもなく暑かったですね。暑かったのは…

  6. 黄色い花

    時事ニュース

    伝説の歌手、シャルル・アズナブール、94歳で亡くなる。

    フランスの人気歌手(シンガーソングライター)、シャルル・アズナブール(…

コメント

    • アン
    • 2013年 5月 15日

    sourisではなくratなんですね。なんか、ratだと、でっかいネズミを想像してしまいます・・・
    以前、NHK教育テレビで、スーパーバレエレッスンという番組があって、オペラ座の若手ダンサー(10代の男女)のレッスンを解説付きで見せてましたが、なぜかウチの子たちに大ウケでした・・・
    最近は日本でもバレエやる男子増えてるのかな?熊川さんの影響で?

      • フランス語愛好家
      • 2013年 5月 15日

      アンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      ratは辞書をみると、単に「ネズミ」ですね。
      2番めの定義で、女性、子どもに対する愛称、とあります。
      mon petit rat こねずみちゃん
      日本だと、ねずみってあんまり「かわいい」という雰囲気がないけど、外国ではハムスターみたいにかわいいイメージがあるようですね。
      まあ、確かに小さいけど。

      スーパーバレエレッスンなんていう番組があったのですね。
      川上哲治の少年野球教室みたいな番組でしょうか。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

お気に入りに登録してね♪

CTL+D でお気に入りに登録。

Feedlyで確実に更新をチェックしよう。

follow us in feedly

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

新しく書いた記事です。

  1. アラビア語由来の単語:かわいいフランス語(131)
  2. ポワソン・ルージュ(サン・プリヴァ)の歌と訳詩、映画「シンプ…
  3. 黄色いベスト運動の終結をめざし、マクロン大統領が国民討論会を…
  4. ラ・シャンドルール(聖燭祭でありクレープの日)ってどんな日?…
  5. 地球を守るために日常生活でできること。
  6. プラリーヌの作り方(フランスのお菓子32)
  7. フランス語の学習に役立つおすすめの本
  8. 新しいもの:かわいいフランス語(130)
  9. エピファニー(公現祭)とはどんな意味?
  10. 今年はフランス語をがんばるぞ、という新年の目標を達成するには…

おすすめ記事いろいろ

  1. アンドーシンの J’Ai Demande A L…
  2. 水林章先生の「メロディ」~翻訳講座第11回前半
  3. 会話力をつけるシャドーイングのやり方とは?
  4. フランス語で知るハロウインの由来。
  5. ママはどんな字でも解読できるの:フランス語のCM
  6. フランス語の数字【第34回】200から999
  7. 歌と訳詞:秋のさなかに~マリー・ラフォレ
  8. 「まいにちフランス語」15:L37~非人称表現・時間の言い方…
  9. フランス語のことわざ54~息を吸いながら吐くことはできない
  10. ハロウィン・コスチュームのアイデア その3(終)~ディズニー…

おすすめのまとめ記事

  1. ニュースの記事のまとめ(1)
  2. 『百合のFranceウォッチング』~目次 その2(L26~L…
  3. 歌の訳詞を書いている記事の目次~その3
  4. フランス映画の予告編の記事のまとめ
  5. 翻訳者養成講座関連記事の目次
  6. masausaさんのカレンダー収録曲の記事の目次
  7. かわいいフランス語、教えます~目次 その2
  8. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(5)
  9. フレンチポップスと訳詞の記事のまとめ:その4
  10. 猫に関連する記事の目次~猫好きさんに捧ぐ

フランス語の勉強法とか

  1. 星の王子さまの本
  2. フランス語の日めくり
  3. 黒板

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP