エールフランス

時事ニュース

バイオ燃料を使った航空機。

2年前の2021年5月に、エールフランスが、バイオ燃料を使って飛行機を飛ばしたニュースを紹介します。

タイトルは Le biocarburant arrive dans l’aérien : effet d’annonce ou réelle transition ?(バイオ燃料が航空会社に登場:告知ブームか、本当の移行か?)

EUは、持続可能な航空燃料(SAF)の使用を少しずつ増やそうとしているので、この流れにのった処置です。



バイオ燃料を使って飛行機を飛ばす

2分

Le biocarburant トランスクリプション

Dans les réservoirs de cet avion en train de faire le plein : du biocarburant.

Pour la première fois, Air France a fait voler un Airbus A350 chargé de 16 % de carburant durable d’aviation produit par Total.

Selon la compagnie, ce sont 20 tonnes de CO2 en moins qui ont été rejetées dans l’atmosphère lors de ce Paris-Montréal.

Le biocarburant est produit à partir d’huile de cuisson et de friteuse recyclée.

Pour autant, pas d’odeur de graillon dans l’appareil.

(Pilote) – Pour nous, c’est totalement transparent.

Ça ne change nullement nos procédures, ni les procédures d’entretien de l’avion, d’ailleurs.

Ce qui change, c’est notre plaisir personnel de faire ça.

Parce que ce qu’on vous montre aujourd’hui, c’est l’aviation de demain.

– La France va rendre obligatoire d’ici à 2030 une proportion de 5 % de biocarburant dans tous les vols au départ du pays.

Une participation du secteur aérien à l’effort de réduction des émissions qui peut sembler largement insuffisante.

(Experte) – Aujourd’hui, on est dans la situation où il faut baisser nos émissions de CO2 au minimum d’au moins 55 % en dix ans.

Donc est-ce que l’aérien est en mesure de participer à cet effort et baisser de manière proportionnelle, en fait, si vous voulez, comme tous les autres secteurs économiques ?

Seulement via l’intégration d’un très faible pourcentage d’agrocarburants ou de biocarburants ?

Non en fait, ce n’est pas possible.

Donc après, je pense que c’est quand même positif qu’il y ait des filières avancées avec, encore une fois, des critères très stricts environnementaux, et les ONG travaillent là-dessus.

Mais on ne peut pas présenter ça comme une solution miracle.

Et surtout, il y a un gros manque de transparence aujourd’hui, sur les matières utilisées et les filières d’approvisionnement, encore une fois.

– Produire du carburant durable pour l’aviation coûte, par ailleurs, trois à quatre fois plus cher que du simple kérosène, prévient le patron de Total lui-même.

Et c’est inévitable : les clients des compagnies aériennes devront, eux aussi, participer à cet effort de transition énergétique.

☆トランスクリプションの引用元⇒Ilini | Biofuel for planes

バイオ燃料・和訳

給油しているこの飛行機のタンクには、バイオ燃料が入っています。

初めて、エールフランスがトタル社の製造した持続可能な航空燃料が16パーセント入ったエアバスA350を飛ばしました。

同社によれば、パリとモントリオール間の飛行中に排出されたCO2は20トン減少しました。

このバイオ燃料は、調理や揚げ物に使った食用油の一部を再利用したものです。

しかし、機内は油の匂いはしません。

- 私たちにとって、完全に透明性の高いものです。

手順は何も変わりません。航空機の整備の手順もほかのことも。

違うのは、個人的にうれしいということです。

今日、お見せしているのは、明日(未来)の航空機ですから。

フランスでは、2030年までに、フランスから出発するすべての便で、5パーセントのバイオ燃料を使うことが義務付けられます。

航空産業の排出量削減に対する努力は、まったく不十分に見えるかもしれません。

- 現在、今後10年で、CO2の排出を少なくとも55パーセント減らさなければならない状況です。

では、航空業界は、同じように努力し、同様の比率で減らすことができるでしょうか? もっと言えば、ほかのすべての経済部門と同じように。

アグロ燃料やバイオ燃料をほんの少しの比率で使うことだけで?

いいえ、実際にはそれは不可能です。

だから、とても先進的なセクターが、きびしい環境基準を用い、NGOもそのように取り組んでいることは、とてもポジティブなことだと思います。

しかし、これを奇跡的な解決策として提示することはできません。

特に、今日、使用されている材料や、サプライチェーンでは透明性が大きく欠けています。

航空機のために持続可能な燃料を作ることは、ケロシンに比べると3倍から4倍のコストがかかると、トタル社の社長自身が警告しています。

だから、航空会社を利用する顧客自身が、エネルギー転換の努力に参加することは、避けられないことなのです。

単語メモ

pour autant  しかし、だから

être en mesure de + inf.  ~できる

un approvisionnement  供給



バイオ燃料・関連動画

バイオ燃料を説明している短いアニメーション。

1分13秒。

これもバイオ燃料を説明している動画。2分。

■関連記事もどうぞ

グリーンエネルギー(自然エネルギー)が環境にやさしいとは言えない話。

再生可能エネルギーって何ですか?

安全に関する新しいインフォメーション(エールフランス)。

****

バイオ燃料は製造コストが高いから、意外に普及していませんね。

ただでさえ飛行機の運賃は高いので、これに、バイオ燃料分も上乗せするのは利用者にとっては負担が大きいです。

電気自動車の利用に政府が補助金を出すように、バイオ燃料で飛ぶ飛行機の利用も何らかの形で優遇するのでしょうね。

そのうち技術が進んでもっと低コストで製造できるといいのですが。






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