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フランスの学校食堂 La cantine(カンティーヌ):子どもたちの本音は?

フランスの学校の食堂、cantine(カンティーヌ)について説明しているKarambolageの3分間の動画を紹介します。

タイトルは、La cantine

cantineは、学校、職場、軍隊などの施設内にある食堂のことで、フランスの学校給食を提供する食堂なので、給食という意味合いもあります。カジュアルな表現では “cantoche”(カントッシュ) とも呼ばれます。

3分12秒、フランス語の字幕あり。

La cantine トランスクリプション

Quand j’étais petite, à la cantine de l’école, on nous obligeait à le manger. J’ai dû me forcer tous les jours pendant 5 ans sous le regard sévère des dames de cantine.

Depuis, le camembert me dégoûte.

Vous l’aurez compris, lorsque j’étais enfant dans les années 90, j’étais demi-pensionnaire. Ça veut dire que je déjeunais à la cantine.

En France, contrairement à l’Allemagne, les journées de classe sont longues. Certains enfants rentrent à la maison pour déjeuner et les autres restent manger à l’école.

Aujourd’hui, un élève sur deux est concerné, soit 7 millions d’enfants. La cantoche comme on l’appelait, j’y pensais dès le matin en regardant le menu à l’entrée de l’école.

Les premières odeurs du repas venaient chatouiller les narines au moment de la première fringale vers 10 heures.

Et puis, vers 11h30 sonnait l’heure du déjeuner et souvent de la déception.

Imaginez les oeufs pochés aux épinards qui baignaient dans une sauce blanche compacte, la macédoine à la mayonnaise ou encore la langue de boeuf aussi tendre qu’une vieille semelle. Vous trouvez que ça fait envie? On est d’accord.

Je mangeais donc beaucoup de pain et je rentrais souvent chez moi affamée. Et je ne suis pas la seule. Demandez autour de vous, vous trouverez forcément un Français qui a été marqué par la cantine de son école. Et hélas, ça n’a pas vraiment changé. Pourquoi c’est si mauvais ?

Pour des raisons économiques et sanitaires. La cantine doit coûter le moins cher possible, alors les repas sont préparés dans d’immenses cuisines centrales communes à plusieurs villes. Ils sont livrés froids et réchauffés à la cantine. Pour la haute gastronomie, on repassera.

Pourtant, ça fait quelques années que le bio et les menus végétariens sont arrivés dans les cantines. Est-ce que ça change quelque chose à la qualité des repas? Quand je vois le gratin de salsifis au menu de la cantine de mon fils, j’ai des doutes.

C’est peut-être pour se venger des repas insipides que les demi-pensionnaires se défoulent à la cantine. Des bousculades dans la queue qui mène au réfectoire, des cris, des batailles de mie de pain et des applaudissements délirants quand un maladroit fait tomber son verre.

Sans parler des restes du repas qui finissent si souvent dans les affreux pichets en plastique ou en inox.

Bref, on est encore loin du moment privilégié de découverte et de plaisir, comme l’indique si joliment le site du Ministère de l’Éducation Nationale.

Allez, ne crachons pas dans la soupe !

La cantine scolaire est peut-être mauvaise en France mais depuis sa création au milieu du XIXème siècle, elle permet à des millions d’enfants de manger un repas chaud et équilibré pour un prix compris entre quelques centimes et 7 euros selon les revenus des parents.

Rien que pour ça, elle mérite l’indulgence, non ?

Et puis maintenant que j’ai des enfants, je dois bien l’admettre : lorsqu’on est parent et qu’on travaille, la cantine, ça sauve la vie!

D’ailleurs, le jour où mon fils est rentré en me suppliant de manger à la maison le lendemain, il s’est fait recevoir. Rater la cantine, et puis quoi encore ! On y mange tellement bien !

トランスクリプションの引用元⇒KARAMBOLAGE (ARTE>INFO ET SOCIÉTÉ): « LA CANTINE» (3MIN/CO-QCM/ B2) – DOIT-ON DECLARER SON BAGAGE CULTUREL? https://bagagelitteraireabord.com/2024/12/20/karambolage-arteinfo-et-societe-la-cantine-3min-co-qcm-b2/

カンティーヌ・和訳

小さい頃、学校の食堂では、それ(カマンベールチーズ)を食べるように強制されました。給食の女性たちの厳しい目の下で、5年間毎日無理やり自分を奮い立たせて食べなければなりませんでした。

そのせいで、それ以来、カマンベールが嫌いになりました。

お察しの通り、私は90年代の子どもで、当時は「半寄宿生(demi-pensionnaire、昼食を学校で取る生徒)」でした。それは、私が食堂で昼食をとるという意味です。

フランスでは、ドイツとは違って、授業時間が長いです。昼食を食べに家に帰る子もいれば、学校で食べる子もいます。

現在、2人に1人の生徒、つまり約700万人の子どもたちが学校給食を利用しています。
「カントッシュ(食堂)」と呼ばれていたこの場所、私は朝から学校の入口にあるメニューを見て考えていました。

朝10時頃、最初の空腹感を覚えるころ、その日の食事の最初の匂いが鼻をくすぐりました。

そして、11時30分ごろには昼食の時間を知らせるチャイムが鳴り響き、多くの場合それは失望の時間でした。

想像してください。ほうれん草の上にポーチドエッグが乗り、濃厚な白いソースに浸かっているもの、マヨネーズのミックスサラダ、あるいは古い靴底のように硬い牛の舌。そそられますか? 同じ意見ですよね。

だから私はパンをたくさん食べ、しばしば空腹なまま家に帰っていました。

そしてそれは私だけではありません。

周りの人に聞いてみれば、学校の食堂について強烈な記憶を持つフランス人が必ず見つかるでしょう。

残念ながら、それは今もあまり変わっていません。なぜこんなにひどいのでしょうか?

経済的および衛生的な理由からです。

食堂はできるだけ安く済ませなければならず、そのため食事は複数の都市に共通の巨大な中央キッチンで調理されます。

それは冷えた状態で配達され、食堂で温められます。高級料理とはほど遠い話です。

それでも、ここ数年でオーガニックやベジタリアンメニューが食堂に導入されました。

それで食事の質が変わったのでしょうか?

息子の食堂のメニューにゴボウのグラタンを見たとき、私は疑問を持ちました。

おそらく、味気ない食事への不満のはけ口として、半寄宿生たちは食堂で思い切り発散しているのかもしれません。

食堂へ続く列での押し合い、叫び声、パンくずの投げ合い、不器用な子がコップを倒したときの狂乱の拍手喝采など。

そして、残飯がよくあのひどいプラスチックやステンレスのピッチャーに捨てられることは言うまでもありません。

つまり、教育省のウェブサイトが美しげに述べるような、発見と喜びの特別な時間にはまだほど遠いのです。

さあ、スープに文句を言うのはやめましょう!

フランスの学校の食堂はひどいかもしれませんが、19世紀半ばに創設されて以来、何百万もの子どもたちが、温かくバランスの取れた食事を、親の収入に応じて数サンチームから7ユーロで食べられるようにしてきました。

そのことだけでも、寛容さを持って見るに値するのではないでしょうか?

そして、今や私も子どもを持つ親として認めざるを得ません。働く親にとって、食堂は人生を救います。

ちなみに、息子がある日家に帰ってきて「翌日は家で食べたい」と懇願してきたとき、彼の要望はすぐに却下されました。

食堂に行かない? ありえない! あそこではとても美味しいものが食べられるんですから!

単語メモ

demi-pensionnaire 半寄宿生(昼食を学校でとる生徒)

concerné (concerner) ~に関する

cantoche (学校などの)食堂

chatouiller ~をくすぐる

narine 鼻の穴

fringale 空腹感、飢え

déception 失望、がっかりすること

sauce blanche compacte どろっとしたホワイトソース

macédoine (野菜や果物の)さいの目切りミックスサラダ

semelle 靴底

immense 巨大な、非常に大きい

repassera (repasser) (皮肉で)また今度にする、期待しない

salsifis ゴボウに似た根菜(サルシフィ)

défoulent (se défouler) ストレスを発散する、はしゃぐ

réfectoire (学校や施設の)食堂

pichet (飲み物を入れる)ピッチャー

crachons (cracher) 吐き出す、(比喩的に)悪く言う

prix compris 含まれた価格、込みの値段

revenu 収入

indulgence 寛容、許し

suppliant (supplier) 懇願する、哀願する

カンティーヌ・関連動画

Déjeuner à la maison ou cantine ? La parole aux enfants !(昼食家で食べる、それとも食堂で?:子どもたちの声)

家での昼食と学校の給食を比べている動画です。

5分42秒。

内容を簡単にまとめます。

1.家での昼食のメリット

・母親のモニックは週3回、子どもたちの昼食を作る。

・料理のバリエーションが豊富で、子どもに新しい味を試させることができる。

・食事中に子どもたちと会話し、1日の出来事を共有できる。

2.学校の食堂の特徴

・プロのシェフが献立を作り、テーマ性のあるメニュー(ギリシャ料理やブルターニュ料理など)を提供。

・セルフサービス方式で、子どもたちは好きなものを選べるが、毎回似たようなメニューになりがち。

3.食堂での課題

・友達と一緒に食べられる楽しさがあるが、席が足りず、一人になることもある。

・時間が短く、急いで食べなければならない。

・食堂はとても騒がしく、落ち着いて食べることが難しい。

4.子どもたちの好み

96%の子どもが、学校の食堂よりも家庭の食事を好むという調査結果がある。

食堂のグレープフルーツはそのまま出されるが、家ではジュースにしたり工夫されていて美味しいと感じる。

5.母親の負担と喜び

・家で昼食を作ることは手間がかかり、自分の時間が減るが、子どもと過ごせる貴重な時間でもある。

・モニックは料理や食事の時間を大切にしているが、準備や後片付けには時間と労力が必要。

結論:家庭での昼食は子どもにとって楽しく安心できる時間だが、食堂には友達との交流というメリットもある。それぞれの利点を活かしながら、バランスを取ることが大切。

*****

Karambolageの動画で言うほど、食堂の食事はまずそうに見えませんでしたが、どうでしょう?

アメリカなどに比べるとフランスの給食は食に対するこだわりが感じられると思います。

私は小学校6年間は給食、中学・高校は弁当、それ以降はカフェテリアを利用したり、自分で弁当を持っていたり、コンビニで買ってきたものを食べたりしました。

フランスには弁当を持って行くという選択肢はないのでしょうか?

以前紹介したニュースでは、職場に弁当を持って行っていましたが。

日本の弁当箱がフランスで大ブーム(前編)。

保護者が昼間家にいないと子供は家で食事できないので、給食はありがたい存在ですよね。






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