1週間前のことになりますが、2016年1月10日にデヴィッド・ボウイが亡くなりました。69歳の誕生日を迎えた、次の次の日に。
こども新聞で、彼の記事が掲載されましたので、訳して紹介します。タイトルは、David Bowie dans les étoiles 直訳:星の中にいるデヴィッド・ボウイ、です。
星になったデヴィッド・ボウイ
Le chanteur britannique David Bowie est décédé dimanche à l’âge de 69 ans, trois jours après la sortie de son dernier album. Il était l’un des musiciens les plus importants de l’histoire de la pop et du rock.
イギリスの歌手、デヴィッド・ボウイがこの日曜69歳で亡くなりました。最新アルバムを発売して3日後のことでした。彼は、ポップやロックミュージックの歴史上、最も重要なミュージシャンのうちの1人でした。
ボウイの死は、世界中を驚かせ、オマージュの声が絶えません。彼は50年近く、音楽の歴史にかかわってきたと言うべきでしょう。
ボウイは1947年ロンドン生まれ、本名はデヴィッド・ロバート・ジョーンズです。その才能で大勢の人に影響を与えました。あなたもたぶん広告に使われた彼の音楽を知っているでしょう。
車の広告の「ヒーロー」、携帯電話の広告の「サウンド・アンド・ヴィション」あるいは、ミネラルウォーターの「ネヴァー・ゲット・オールド」など。
Un artiste caméléon カメレオンのようなアーティスト
ずいぶん若い時に、ボウイは義理兄のテリーを通じて、ジャズギターにめぐり逢いました。学校の合唱団で歌を練習し、当時生まれつつあったロックを聞きました。
ボウイは音楽や、サキソフォーンの演奏を学び、数々のグループに参加しました。当然、音楽の道へ進みました。1965年、数枚のシングルレコードを録音すると同時に、芸名をボウイにしました。これはナイフのモデルの名前から来ています。
カメレオンのように、ボウイはあらゆるスタイルを取り入れ、演劇やマイムなどあらゆる形の芸術に興味を持ちました。生活費が稼げない数年の下積みのあと、1969年に、ボウイは「スペース・オディティ」という曲でブレイクしました。この曲は満月の月に降り立ったときに消息を絶った宇宙飛行士の物語です。
ヒット曲を作り、ユニークな世界を打ち出し、デヴィッド・ボウイはさまざまなパーソナリティを創造しました。1970年代にイギリスや世界で人気を博したジギー・スターダストもその1人です。
彼は積極的にコスチュームをまとい、カラフルで人がびっくりするようなユニークなメイクをしました。彼は人々を驚かせ、放埒な暮しをしましたが、その思想や音楽は若者を熱狂させました。
ボウイはありとあらゆる音楽スタイルを試し、メジャーなロックアーティストと共演しています。たとえば、ルー・リード、イギー・ポップ、ジョン・レノンなど。
1980年代は「スケアリー・モンスターズ」とうアルバムで大ヒットを飛ばしました。特に、「レッツ・ダンス」という曲が当たりました。
映画にも出演しており、『地球に落ちて来た男』The Man Who Fell to Earth(1976)、『戦場のメリークリスマス』Merry Christmas, Mr. Lawrence(1983)『ハンガー』(The Hunger)(1983)『最後の誘惑』 The Last Temptation of Christ(1988)などの作品があります。
2004年、健康上の理由から、活動を休止しました。しかし、2013年に、『ザ・ネクスト・デイ』The Next Day というアルバムを発表、そして、先週、最後のアルバムとなる『ブラックスター』 Blackstar を発売しました。黒い星は光りを放ち続けるでしょう。
元記事 →David Bowie dans les étoiles – 1jour1actu.com – L’actualité à hauteur d’enfants !
単語メモ
se multiplier 増える
s’imprègner de ~を染みこませる
La lune est dans son plein. 満月である。
mener une vie dissipée ふしだらな生活を送る
スペース・オディティ
記事にも書いてあるように、ボウイはいろいろな音楽を手がけております。やはり私は世代的にスペース・オディティから70年代のグラムラック、ヒーローズあたりまで、大変なじみがありました。ラジオでもよくかかっていましたし。
彼自身がいろいろなペルソナを演じていて、宇宙人みたいなイメージだったので、病気で亡くなるというのはピンと来ないのですが、亡くなってしまいましたね。宇宙に帰ったとも言えましょう。
代表作がたくさんありますが、彼の最初のヒット曲、宇宙で自ら消息を立った宇宙飛行士の歌、スペース・オディティを紹介します。
今見ると、そこまで異色でもないのですが、1969年はレッド・ツェッペリンがデビューした年で、まわりはだいたいあんな感じの長髪で、ベルボトムジーンズはいていたような気がします。でもデヴィッド・ボウイは全然違いますね。個性的過ぎます。
見た目が奇抜なので、あまり話題にならなかったのですが、ほとんどの楽器を自分で演奏し、ありとあらゆるスタイルを自分のフィルターを通して消化してしまっていたデヴィッド・ボウイはやはり天才だったのでしょうね。
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