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人生を生きるかわりに、なぜ撮影するのか?(前編)

今、この瞬間を生きることより、その瞬間を撮影することが多い現状について語っている6分の動画を2回に分けて訳します。

タイトルは、Filmer sa vie plutôt que de la vivre, par Raphaël Enthoven – Brut Philo

「自分の人生を生きるより、それを撮影すること:ラファエル・エントヴェン」

Raphaël Enthoven は、フランスの哲学者で、ラジオやテレビのホストもしている人です。



Filmer sa vie plutôt que de la vivre

6分8秒。フランス語の字幕付き。

前編は3分まで訳します。

トランスクリプション

Je vais vous demander de prendre cet iPad à vos côtés et de regarder la première photo.

LeBron James.

Ce qui est extraordinaire avec cette photo, c’est qu’on voit des milliers de gens qui, au lieu de regarder le spectacle, le filment.

Pourquoi le filment-ils ?

C’est un moment extraordinaire.

C’est un moment unique puisque c’est le moment où il va devenir le plus grand marqueur de la NBA.

C’est un moment historique qu’on se prive de vivre, tout au désir que nous sommes de l’avoir vécu.

Les gens qui filment ce moment, il sacrifient l’expérience qu’ils pourraient faire de ce moment historique à la possibilité de dire qu’ils étaient là.

Il y a deux enjeux dans cette histoire.

Il y a mettre le monde à distance en le filmant, c’est-à-dire se tenir loin de lui, et il y a aussi confier à des objets le soin de s’en souvenir à ma place.

C’est aussi la raison pour laquelle on filme, c’est-à-dire que on filme les choses pour être certain, non pas de ne pas les oublier, mais pour être certain de pouvoir les oublier, puisqu’elles seront quelque part.

Le résultat, c’est un déni du présent.

Parce que l’intention, c’est de garder cet événement dans le passé, dans la mémoire, donc de le filmer pour cette raison là, et dans le même temps de le voir via son téléphone et donc de le mettre à distance.

Donc ils sont privés de vivre la chose par le le goût de s’en souvenir.

– Sur cette photo, on aperçoit une personne qui ne filme pas la scène, Phil Knight, le fondateur de Nike, qui a un certain âge.

Qu’est-ce que ça veut dire, justement, le fait que lui ne filme pas cette scène avec un téléphone portable, pour vous ?

Il y a deux façons de le regarder, celui-là.

Soit on se dit : c’est un homme démodé, hors du coup, loin de tout.

C’est un vieillard qui sait même pas qu’on peut filmer ces choses-là, qui ne profite pas de la possibilité de filmer et d’immortaliser ce moment-là.

Donc, soit on le regarde comme ça, soit on le regarde comme le seul homme à jeun au milieu d’un troupeau de spectateurs ivres qui sont convaincus de vivre la chose alors qu’ils ont interposé leur téléphone portable entre eux-mêmes et le spectacle.

Il y a vraiment deux façons de le regarder.

Et ces deux façons de le regarder correspondent, je crois, à
l’ambivalence de celui qu’on a appelé l’homme démodé.

Qu’est-ce que c’est, un homme démodé ?

C’est quelqu’un qui, par ses comportements, par ses attachements, par ses goûts, par son obstination ou par son mauvais caractère, peut-être parfois, refuse de céder aux modes du présent.

Mais celui à qui on reproche d’être dépassé, c’est aussi celui qui, dans la conscience collective, se voit parfois doté, nanti d’un savoir particulier, d’une façon de voir qui n’a pas encore été altérée par ces outils modernes et qui donc parfois peut avoir la bonne idée.

– Alors, on l’a vu avec ce match de basket, on le voit souvent lors des concerts.

Aujourd’hui, beaucoup de gens filment les choses plutôt que de les vivre complètement.

Mais en parallèle, il y a des pratiques comme la méditation, la sophrologie, le yoga qui connaissent un vrai succès, alors qu’elle consistent justement à être connecté à soi-même dans le moment présent.

Qu’est-ce que ça dit de notre époque, la coexistence entre des individus qui filment un basketteur et un nombre conséquent d’individus qui justement se lancent dans la sophrologie, dans la méditation…

人生を撮影する:和訳

iPadを手にして、最初の写真を見てください。

レブロン・ジェームズ

この写真の奇妙なところは、何千人もの人が、ショーを見る変わりに、それを撮影していることです。

なぜ、そんなことをしているんでしょう?

これは特別な瞬間です。

彼が、NBA最高のスコアラーになる瞬間で、ユニークなんですね。

その瞬間を生きたいという欲望を奪われるほど歴史的な瞬間なんです。

この瞬間撮、影している人たちは、自分たちがそこにいたと言うために、歴史的な瞬間を体験することを犠牲にしました。

このエピソードには2つの争点があります。

撮影しながら、世界を遠ざける、つまり、世界から遠ざかり、自分にかわって、そのできごとを覚えておくことを物に任せてもいます。

これは、私たちが、撮影する理由でもあります。

何かを確かなものにするために撮影します。忘れないためではないんです。それを忘れることがちゃんとできるようにするために。なぜなら(撮影すれば)それはどこかにあるからです。

その結果、現在を否定します。

というのも、そうする意図は、その出来事を過去や記憶の中にとどめておくことです。そのために撮影し、同時に、電話越しにそれを見て、距離を置くのです。

したがって、彼らは、その瞬間を覚えておくという楽しみの変わりに、その瞬間を生きることを奪われています。

- この写真には、1人だけ、撮影していない人が見えます。ナイキの創設者であるフィル・ナイトですが、彼は年をとっていますね。

彼がこの場面を携帯電話で撮影していないという事実は、あなたにとって、何を意味しますか?

2つの見方があります。

まず、彼は時代遅れで、ふつうとは全然違うと言えるでしょう。

携帯電話で撮影できることさえ知らず、その瞬間を永遠に残すことをしない老人だと。

そのように彼を見ることができます。また、酔っ払った人々の群れの中にいる唯一のしらふの人だと見ることもできます。ほかの人は、自分自身とショーの間に携帯電話を介入させ、それが、その体験を生きることだと思いこんでいます。

2つの見方があるわけです。

この2つの見方は、時代遅れの人と呼ばれる者に対するアンビヴァレンス(両義性)に対応していると私は思います。

時代遅れの人とはどんな人か?

その行動や愛着、好み、頑固さ、ときにはその性格の悪さによって、今の流行に屈することを拒否する人です。

しかし、時代遅れだと批判される人は、集合的意識の中で、特別な知識を備えていると考えることもできます。

現代的なツールによって、まだ変えられておらず、その結果、ときには正しい思考をする人です。

- これはバスケットの試合中に見たことですが、コンサートでもよく目にしますよね。

今、多くの人が、完全に生きようとするより、物事を撮影します。

しかし、それと平行して、瞑想やソフロロジー(リラックス法)、ヨガなどがとても人気があります。こうしたことは、今の瞬間の自分とつながることですよね。

バスケットボール選手を撮影する人々と、ソフロロジーや瞑想をする多くの人々の両方がいる今の時代について何が言えるでしょうか?

☆この続きはこちら⇒人生を生きる代わりに、なぜ撮影するのか?(後編)



単語メモ

enjeu 問題点、争点

à jeun (話)しらふで

nanti de ~を所有している、備えている

conséquent (話)かなりの

*****

私はもともと写真を撮ることは好きではないので、めったに写真を撮らないんですが、今は、大勢の人が、ありとあらゆるものを写真に撮っていますよね。

それは、いったい何のためなのか?

写真に覚えておいてもらうためでしょうか?

動画にでてきた歴史的な瞬間は、自分が撮影しなくても、あとでインターネットでいくらでも見られるから、その場をしっかり体験したほうがいいですよね。

写真を撮っていると、その場を体験することができないから、会場に行く意味がたいしてないような気がします。






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