かわいいフランス語シリーズ、第66回は英語になっているフランス語のその2です。前回は、日本語にもなっているよく知られている単語を集めましたが、今回は、あまり日本に入ってきていないものを25個一覧にしました。
初回はこちらです⇒英語になってるフランス語~かわいいフランス語、教えます(64)
英語とフランス語で意味合いが変わるものもありますが、意味はすべてフランス語のほうを書いています。読みもフランス語です。
カタカナの読みは、フランス語の本当の発音ではありませんので、必要に応じて、発音を発音ガイド Forvo(肉声)などで確認してください。
特にフランス語のRの音は、のどの間から出す音なので、「らりるれろ」と書くより「はひふへほ」と書いたほうが近いです。また、語末のRの音は たとえば、fleur フルール と 「らりるれろ」を使って書いていますが、「フラー(最後に弱いRの音)」と書いたほうが近いです。
そのため、日本語のカタカナ表記も複数考えられます。
あなたのブログ、ハンドルネーム、ビジネス、会社、オフィス、サロン、教室、店舗、学校、サークル、コミュニティ、創作、作品、ペット、お気に入りのもの、その他もろもろのネーミングの参考にしてください。
英語になっているフランス語 25個のリスト
à la minute アラミニュット すぐに、たった今
allée アレ 小道、散歩道、遊歩道
allée d’acacias アレドゥアカシア アカシアの並木道
après-ski アプレスキー フランス語ではスノーブーツのこと。英語では、スキー場でのパーティとか、ソーシャルイベントのことです。
au naturel オナチュレル (食物が)味付けされていない、実物で
aux trois crayons オトロワクレヨン 3本のチョークで、赤、黒、白の3本のチョークを使う絵の技法
avoirdupoids アヴォワールデュポワ 常衡(じょうこう) ヤード・ポンド法における質量の単位の系統;米国、英国で貴金属、宝石、薬品以外のすべての商品に用いる重量単位系
BCBG ベーセーベージュ 上品でおしゃれな bon chic bon genre の略。洋服のブランドになっていますね。
billet-doux ビエドゥ 恋文
coup de foudre クードゥフードル 落雷、青天のへきれき、一目ぼれ
débutante デビュトント 新人の これは女性形で、男性形は débutant デビュトン 英語の意味は、社交界にデビューする女性、初舞台を踏む女性
double entendre ドゥブルオントンドル 二重の意味を持つ語句 double entente ドゥブルオントント ともいいます。
entente cordiale オントントコルディエール 国家間の友好的な協定 Entente cordiale とさいしょを大文字にすると、1904年の英仏協商
fleur-de-lis, fleur-de-lys フルールドゥリス 白ユリ(の紋) (フランス王家の紋)
gamine ギャミーヌ 子ども、少女 男の子は gamin ギャマン
ma foi マフォワ 確かに、もちろん (直訳は「私の信仰」)
papier mâché パピエマシェ 紙粘土、張り子の材料
par excellence パーエクセロンス 典型的な、代表的な;際立って、特に
pas de deux パドゥドゥ パ・ド・ドゥ 2人舞踊
petit-four プティフール プティフール 一口サイズのケーキ 直訳は「小さな窯、小さなオーブン」
petit point プティポワン 刺繍の小さなステッチ(技法)、検索するとこういう写真がいっぱい出てくるので、クロスステッチでしょうか?英語ではニードルポイントと言うのですが。
pied-à-terre ピエタテール 仮の住居
porte cochère ポルトコシェール (馬車などが出入りできる)正門、今は車が入れるようなとこ。中に乗っている人が雨に濡れずにここで降りて、家に入れるようになっています。
詳しくは⇒The elegance of a Porte Cochère – View From The Front Porch
repartie ルパティ(ホパティ) 言い返し、即答、当意即妙の答え 英語では、repartee とつづります。
roche(s) moutonnée ロッシュムトネ 羊群岩(ようぐんがん)氷河の侵食によって削られ、丸みをおびたこぶのような岩になっているところ。羊背岩(ようはいがん)とも言います。
この岩は18世紀のまつごろアルプスで、スイスの貴族である自然科学者のオラス=ベネディクト・ド・ソシュールが発見。彼は、アルプス山脈に上り、さまざまな観測をしていました。
その当時、世間で子羊の油でなめらかにしたカツラが使われていて、岩の表面の波打つ模様がそのカツラと似ていたので、roche moutonnée とい名付けられたそうです。
roman-fleuve ロマンフルーヴ 大河小説 fleuve は 河 です。roman はローモン、fleuve はフラーヴと書いたほうがフランス語に近いかもしれません。
かわいいフランス語・関連記事など
この続きはこちら⇒バレエ用語~かわいいフランス語教えます(67)
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★このシリーズを最初から読むときはこちらから⇒かわいい単語教えます~その1自然篇 使用上の注意も書いていますので、一読をおすすめします。
★このシリーズの目次はこちら⇒かわいいフランス語、教えます~目次
1066年にノルマン公(ウィリアム1世)が英国を征服し、ノルマンディー語(フランス語の方言)がたくさん英語に入りました。ウィリアム1世は、行政や、司法の要職につく人は、フランス語を母国語とする人に任命したので、公式な場でフランス語が使われるようになりました。
そのため、英国では次第に上流社会の人はフランス語、そうでない庶民は英語を話すようになったのです。
これは1337年の百年戦争のころまで続きます。このおよそ300年間のあいだに、フランス語が英語に大きな影響を与えたので、今の英語で、ちょっとつづりの長い、日常会話ではあまり使わず、新聞などに出てくる難しげな単語は元フランス語(ラテン語系)であることが多いですね。
Très intéressant cette liste de mots anglais issus du français.
L’inverse est vrai aussi. Les français utilise beaucoup de mot d’origine anglaise.
Bonjour, Mikael, Merci de vos mots.
En fait, le japonais a beaucoup de mots d’origine étrangères (le français, l’anglais etc), mais les prononciations sont totalement différents. C’est intéressant, hein ?