ギャンゲット(guinguette)の説明をしている4分の動画を紹介します。
ギャンゲットは、18世紀~19世紀にパリの郊外で、たくさんの人が楽しんだ、野外にある酒場兼レストランのことです。
印象派の画家が、ギャンゲットを題材に絵を描いていて、絵葉書になったりしていますね。
Invitation à la guinguette
フランス語の字幕を表示させることができます。
トランスクリプション
Cool, je suis invitée dans une guinguette pour découvrir la valse musette, et je dois emporter mon canotier. Mon indice; c’est le tableau de Renoir
Mais c’est quoi tout ça, qu’est ce que c’est une guinguette, et un canotier?
Un canotier ? Bah c’est le chapeau
Un peu rond, souvent avec un ruban…
En paille, que les messieurs portaient autrefois.
Celui aussi qui se trouve dans un canot et qui “canote” Une Guinguette ? Ah bah oui c’est où on danse, c’est au bord de la Seine !
La Guinguette bien sûre ! Je suis de la gambille !
Il y en a dans Paris, sur les bords de la Seine oui !
Ok ! je suis le courant de la Seine, je vais bien trouver une fameuse guinguette.
Mais faut qu’on m’explique, qu’est ce que c’est qu’une guinguette?
Une Guinguette, c’est une petite maison
On vient .. On peut y prendre un verre de vin
Très souvent, pas toujours, mais très souvent on va dire au début du 19ème siècle ou même 18ème,
On a un petit orchestre , on y peut danser.
Et les guinguettes sur les bords de Seine vont se spécialiser.
Il y en a certaine qui vont continuer à offrir les activités de danse mais vont se spécialiser sur le canotage.
C’est bien ça on y danse la valse musette et on y fait du canotage …
c’est aussi le début des loisirs nautiques.
Mais pourquoi beaucoup de peintres impressionnistes ont peint dans les guinguettes ?
Donc, une belle lumières, une ambiance de jeunes gens qui ont envie de s’amuser, un petit peu danser, retrouver des amis, boire un petit verre.
Ça fait beaucoup de motivation pour venir jusqu’ici, et puis aussi parce que en cela on imitait un petit peu la mode.
Beaucoup plus bourgeoise des bains de mers !
Donc tout ça va dans le même sens.
Et ce fameux tableau de Renoir, le Déjeuner des canotiers, il a vraiment été peint ici?
Alors le Déjeuner des canotiers, c’est un tableau qu’il décide de réaliser à 40 ans.
Ça fait déjà une douzaine qu’il fréquente Chatou, il a l’habitude de venir ici et il a envie malgré les expositions avec ses amis dans ce groupe d’exposition privée, il n’a qu’une envie c’est de réussir à accrocher au salon officiel et d’avoir cette reconnaissance.
Donc quelque part quand il décide de peindre ses amis, sur le balcon de la maison Fournaise, il rassemble à peut près 13 personnages, 14 personnages.
Il fait la démonstration de tout son talent. C’est à dire des personnages qui sont en train de converser les uns avec les autres sur un fond de paysage.
On a la fin d’un repas disposée au premier plan qui ressemble fort au traitement d’une nature morte.
Un petit chien, donc il est en train de dire qu’il sait maîtriser toutes les variations de son métier qu’il est à la fois un excellent paysagiste, que c’est un portraitiste et que c’est aussi un peintre de scène de genre mais il en fait un grand tableau.
Tous mes indices mènent à ce tableau, l’esprit des guinguettes et la chapeau, Le canotier.
Apparemment les guinguettes n’ont pas totalement disparue, il en reste quelques unes.
Dans l’Eure, à Amfreville-sous-les-monts, on apprend encore à danser…
Ici à côté de la Seine, il y’a une guinguette, c’est tout proche de l’écluse d’Amfreville-sous-les-monts …
Bon, je vous laisse je vais essayer !
ギャンゲット・和訳
すごいわ。ミュゼットワルツを聞くために、ギャンゲットに招待されました。カノチエ(canotier)を持っていかなくちゃ。
参考にしたのは、ルノワールの絵です。
でも、そもそもギャンゲットって何? カノチエって?
カノチエ? 帽子よ。
丸くて、たいていリボンがついていて。
麦わらでできていて、昔の紳士がかぶっていたやつね。
ボートの中にもあるわね。ボートを漕ぐ人よ。
ギャンゲット? ああ、それはダンスをする場所よ、セーヌ川のほとりで。
ギャンゲット、もちろん。私はよくダンスをしたからね(私はダンスホール出身です)。
パリにあるわね。セーヌ河畔に。
OK,セーヌ川の流れにのって、有名なギャンゲットを見つけるわ。
でも説明してもらいたいわ。ギャンゲットって何よ?
ギャンゲットは、小さな店で、出かけていって、ワインを飲みます。
たいてい、いつもではないですが、たいてい19世紀のはじめか18世紀にあったもののことです。
小さな楽隊がいて、ダンスができて。
特にセーヌ川沿いのギャンゲットで、そういうことができました。ダンスとかそういうものを提供していて、でも、ボート遊びが売りです。
なるほど、皆がミュゼットワルツに合わせてダンスをして、ボート遊びをする。それは、水上の遊びの始まりでもあるわね。
でも、どうして、多くの印象派の画家がギャンゲットの絵を描いたのかしら?
とても明るいし、楽しみたがっている若者の雰囲気があって、ダンスしたり、友達を作ったり、お酒を飲んだり。
そういうものが、ギャンゲットに来たいと思わせていました。
それに、流行もチェックできましたし。たくさんの中産階級の人たちが水遊びをしていました。みんな、同じ流れにのっていたんです。
で、かの有名なルノワールの絵については? 『舟遊びをする人々の昼食(Le déjeuner des canotiers)』は、本当にここで描かれたのですか?
『舟遊びをする人々の昼食』は、ルノワールが、40歳のときに描こうと思った絵です。
シャトウ(Chatou)に通い始めて、12年ほどたっていました。彼はここに来るのが習慣になっていて、友達のプライベートな集まりを描いたものですが、公式なサロン(展覧会)に出したいと思ったんです。認められたいと。
ルノワールが自分の友人を描こうと思ったとき、メゾン・フルネーズ(Maison Fournaise)のバルコニーにいる友人たちですが、彼は、13人か、14人の人たちを集めました(描きました)。
才能を存分に見せています。つまり、会話をしている人物のうしろは、風景になっています。
前面には、食事の終わりが描かれていて、そこは静物画を描くテクニックが集まっています。
子犬もいます。ルノワールは、自分の仕事のあらゆるバリエーションの集大成を見せています。すばらしい風景画の画家であり、肖像画の画家であり、風俗画も描けるところを、大きな絵画で見せました。
私の持っていた手がかりは全部、この絵に行き着きました。ギャンゲットや帽子、カノチエの精神へ。
明らかに、ギャンゲットは完全になくなったわけではありません。いくつか残っています。
ウール県のアンフルヴィル・ス・レ・モンで、いまもダンスを習うことができます。
ここは、セーヌ川の横で、ギャンゲットがあります。アンフルヴィル・ス・レ・モンの水門のすぐ近くです。
じゃあ、これで失礼します。試してくださいね。
単語メモ
une valse musette アコーデオンで演奏する下町風ワルツ(聞けばわかります)。
un indice 徴候、指標、しるし、手がかり
un canotier カンカン帽(に似た帽子);ボートの漕ぎ手、ボート遊びをする人
un canot ボート、小舟
gambille ダンス、ダンスパーティ
le canotage ボート遊び
nautique 水上の
Chatou シャトゥ イヴリーヌ県にあるコミューン。ルノアールはここで多くの絵を描いた。
accrocher かける、ひっかける
Maison Fournaise パリの東、Chatouにあるレストラン兼美術館。
au premier plan 第一列に、前面に、最重要の位置に、最先端に
paysagiste 風景画家
une scène de genre 風俗画 scèneは、絵画で人物を描き、物語を示唆する場面、情景、構図。
Eure ウール県、ノルマンディーにある
Amfreville-sous-les-monts アンフルヴィル・ス・レ・モン、ウール県にあるコミューン。
une écluse 閘門(こうもん),水門
ギャンゲットとは?
ギャンゲットは、パリ郊外の森などにある酒場です。
食事もダンスもできました。18世紀~19世紀にパリの人がよく遊びに行った場所です。特に仕事のない日曜や休日に利用しました。
18世紀になると、それまで都市から切り離されていた郊外にもお酒などの物資が行き渡るようになり、また、税制の関係で、街で飲むより、郊外で飲むほうが安くあがったそうです。
街中は暗くて狭いから、明るい郊外の河畔で遊んだのでしょう。
こちらの動画でもギャンゲットの説明をしています。
4分11秒
guinguette の語源は、軽くてすっぱめのローカルなワインの guinguet だろう、とのおと。
1960年、セーヌ川で泳ぐことが禁止されたのをきっかけに、ギャンゲットはすたれていきました。
ルノアールの、Le déjeuner des canotiersは、大きくて、1.3 m x 1.73 mもあります。
明るい生き生きした絵ですね。
しかし、今は、たとえ野外でも、こんなに大勢でくっついて、食べたり飲んだりできませんね~。
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