ヒートアイランド現象について簡単に説明している1分半の動画を紹介します。ヒートアイランド現象は、都市部の気温が郊外より高くなることです。
フランス語では、l’îlot de chaleur urbain (直訳:都会の熱の島)と言います。
L’îlot de chaleur urbain
子供向けの説明なので、構文や単語はやさしいです。
1分30秒 フランス語の字幕があります。
トランスクリプション
Quand j’étais petite, je ne rêvais pas encore d’être météorologiste. C’est arrivé plus tard à l’université où j’ai vraiment trouvé de l’intérêt dans tout ce qui concernait les sciences de l’environnement.
L’îlot de chaleur urbain, c’est ce phénomène de surchauffe que l’on observe en ville, ce que la ville c’est un milieu qui est très particulier avec très peu de nature de végétation et plutôt fait de matériaux artificiels comme le béton et l’asphalte, qui au cours de la journée vont se réchauffer beaucoup avec l’énergie qui est apportée par le soleil.
Et au cours de la nuit cette énergie elle est restituée vers l’air ambiant, et c’est ce qui fait que la température va rester plus élevée.
Et on peut observer dans ces situations des températures qui sont 10 degrés plus chaudes en ville que dans la campagne environnante.
C’est un phénomène qui est accentué pendant l’été et notamment pendant les canicules.
Avec le changement climatique, ces canicules vont devenir plus fréquentes à l’avenir et donc là bien on s’attend à ce que les villes deviennent de plus en plus chaudes.
Alors cette température elle va être élevée, on va la ressentir dans la rue mais aussi dans les bâtiments dans les logements ce qui fait que les gens peuvent vraiment se retrouver en situation de fort inconfort thermique et ça peut même créer des situations d’impacts sanitaires très importants.
On peut agir sur la forme des bâtiments et aussi sur les matériaux et les revêtements des bâtiments.
Réintroduire la nature en ville parce que ça permet de rafraîchir par évapotranspiration.
Aménager des parcs urbains, ou des jardins, ou encore implanter des toitures végétalisées sur les bâtiments.
ヒートアイランド現象とは?
子供のころは、まだ気象学者になりたいとは思っていませんでした。もっとあと、大学に入ってから環境科学に関するあらゆることに、とても興味を持ち出したのです。
ヒートアイランド現象は、街中が暑くなる現象です。
街はとても特殊な環境で、ほとんど植物や自然がなく、コンクリートやアスファルトという人工的な素材でできているので、日中、太陽からもたらされるエネルギーでとても暑くなります。
夜になると、このエネルギーは、周囲の空気に放出されます。すると、気温はあがったままです。
この状態になると、都会は周囲の田舎に比べて10度、気温が高くなることもあります(←観測されます)。
この現象は、とくに真夏(猛暑の時期)に起きます。
気候の変化にともない、このような猛暑は将来、より頻繁になり、街は、どんどん暑くなると予想されています。
気温があがると、路上だけでなく、建物や家の中でも感じるので、暑くて、とても不快になります。健康上、とても危険な状態になることもあります。
(これを防ぐために)建物の形や、材料、外装材に働きかけることができます。
街に自然を呼び戻せば、蒸発散が起きます。
都会の公園や庭園を作ったり、建物の屋根に植物を植えたりもできます。
単語メモ
restituer (蓄積したエネルギー)を放出する
environnante 周囲の、取り巻く
accentuer 強化する、増大する
une canicule 真夏 ☆シリウスが太陽とともに昇沈する時期。7月22日~8月22日(23日)まで。猛暑
s’attendre à 予想する、予期する
un inconfort 快適でないこと
thermique 熱の
un revêtement 外装(材)、コーティング
revêtement de goudron de la route 道路のアスファルト舗装
agir sur 働きかける
une évapotranspiration 蒸発散(地面からの蒸発と植物からの蒸散をあわせたもの)
une toiture 屋根
ヒートアイランド現象を防ぐには?
Comment s’adapter aux îlots de chaleur urbains? ヒートアイランド現象に、順応するには?
ヒートアイランド現象を防止する3つの方法を簡潔に語っている動画です。
1分22秒。
最初に紹介した動画でも、最後の3行で、どうしたら、ヒートアイランド現象を和らげることができるか語っていますが、基本は、3つあります。
1.Matériaux clairs (密でない素材)
コンクリートは気密性も断熱性も高いから、建物の中に熱がためこまれるので、熱を逃がす素材を使う。
2.Eau(水)
噴水やため池など水の集まりを導入する。その水が蒸発して涼しくなる
3.Végétation (植物)
植物をたくさん植えて、蒸散をうながし気温をさげる。蒸散は、植物体内の水分が水蒸気として排出されることです。
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最近の日本の気温を見ていると、田舎だろうが都市だろうが暑いんじゃないの? と思いますが、木造で風通しのいい家(私の実家とか)は、多少は涼しいですね。
ヒートアイランド現象の原因とその対策にはいろいろな説がありますが、今回、紹介した動画で話していたのは、一般によく言われる説です。
「これは正しくない」という学者もいますが、このブログはフランス語のブログなので、そのへんは深入りしないでおきます。
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