モーリシャス

時事ニュース

モーリシャス島の沖で座礁した貨物船から重油が流出。

7月の終わりに、モーリシャスの沖で、商船三井の貨物船、『わかしお』が、サンゴ礁にぶつかって座礁し、重油が海に流れ出る、という事件がありました。

いまもまだ、海を掃除している最中です。

この事件を伝える55秒の短いEuronewsを紹介します。

タイトルは、Marée noire à l’île Maurice : Emmanuel Macron annonce l’envoi d’équipes et de matériel(モーリシャス島での海洋汚染:エマニュエル・マクロンは、チームと物資を送ると発表)



重油流出事故

8月8日のニュースです。

55秒

トランスクリプション

De longues traînées noires sur plusieurs kilomètres, voici l’étendue de la catastrophe environnementale à l’Île Maurice. 200 tonnes de diesel et 3 800 tonnes d’huile lourde s’écoulent d’un vraquier échoué depuis la fin juillet sur un récif située dans le sud-est de l’île.

Le gouvernement a déclaré l’état de catastrophe environnementale et a appelé à la solidarité internationale.

“J’ai fait appel à la Réunion, à la France, au Nations Unies et d’autres pays pour qu’ils nous apportent de l’aide, parce que nous n’avons pas l’expertise pour faire face à une catastrophe pareille”.

Le président français Emmanuel Macron a répondu à cet appel. Ce samedi, un avion parti de la Réunion s’est ainsi rendu sur l’Île Maurice, avec à son bord du matériel de lutte contre la pollution et une équipe spécialisée.

☆トランスクリプションの引用元⇒Marée noire à l’île Maurice : Emmanuel Macron annonce l’envoi d’équipes et de matériel | Euronews

和訳

黒い帯が、数十キロに渡って続いています。モーリシャス島で、環境における大惨事が広がっています。

200トンの軽油と3800トンの重油が、7月の終わり以来、島の南東の暗礁に座礁した貨物船から流れ出ています。

政府は、環境状の大惨事を宣言し、国際社会の協力を呼びかけました。

「レユニオン、フランス、国連、その他の国々に救助してくれるよう頼みました。我が国は、このような大惨事に対応する専門技術を持っていないからです」。

フランス大統領のエマニュエル・マクロンはこの要請に応えました。

この土曜日に、レユニオンからモーリシャス島に向けて、汚染と戦うための物資や専門家のチームを乗せて、飛行機が飛び立ちます

単語メモ

une marée noire  (重油流出による)海洋汚染

une étendue  広がり

s’écouler  (液体が)流れる、流出する

un vraquier  ばら荷貨物船

échouer  座礁する

un récif  礁、暗礁、リーフ

このニュースの数日あとに船が2つに割れて、船内に残っていた油がさらに流れでるのではないかと懸念されていましたが、商船三井は、船内にあったオイル3000トンはすでに回収したと言っています。

海に流れ出たのは1000トンで、現在、この油の回収にひじょうに苦労しています。



関連動画と補足情報

8月12日のRadio Canadaのニュースです。

1分57秒

こちらは8月17日にアップされたもの。ボランティアの人たちが、サンゴ礁を守るために、協力しあっています。

5分59秒。フランス語の字幕あり。

lagon という単語がよく出てきますが、意味は、礁湖(環礁に囲まれた浅い海)です。

モーリシャスは南半球インド洋にある島国で、地図で見ると、アフリカ大陸の真ん中へんから、右にまっすぐ行った海上にあります。

サンゴ礁に縁取られた美しい海が有名ですが、山もあり、いろいろな動物がいる、生物多様性が豊かなところです。

海洋保護区となっている部分もあります。

こちらはモーリシャスの観光プロモーションビデオ(セリフなし)です。

4分47秒。

プロモーションビデオだから、多少の演出はあるにしても、自然が美しい地上の楽園みたいなところですね。

今回流出した1000トンの重油は、ほかの重油流出事故に比べると、すごく量が多いというわけではありません。

しかし、すごく島に近いところで事故があったため、流出した場所がよくありませんでした。

モーリシャスにとって、海は、国の生死を決める貴重な観光資源ですが、この海は、地球上でもめずらしいほど、豊かな生物多様性のあるところだそうです。

生物多様性は、地球や人間にとってとても大事なものです。

生物多様性とは何か?~環境の日に考える。

まず懸念されるのは、サンゴ礁への影響ですね。

重油は表面に浮かんでいるだけでなく、だんだん海の下に落ちていきます。

海が汚染されて、サンゴ礁がなくなると、そこに住んでいた小さな魚がいなくなり、その魚を食べていた大きな魚もいなくなるので、漁業ができなくなります。

それでなくても、最近、海の温度があがっていて、世界のサンゴが死につつあります。

重油が流出すると、量は少なくても、そのあたりの海洋生物が大量に死滅し、陸上の動植物にも影響が及びます。

*****

船が座礁したのは7月25日、オイルが流れ出したのは8月6日です。

なぜ貨物船がサンゴ礁にぶつかったのか、その理由はまだ調査中のようですが、ある記事によると、ワイファイ接続をしたかったから、陸地に近寄ったそうです。

モーリシャスの当局は、サンゴ礁に近づきすぎていると、船に伝えたけれど、船員はバースデーパーティをしていて、それに気づかなかったとか。

この記事⇒Birthday party and quest for wifi revealed in lead up to Wakashio grounding off Mauritius – Splash 247

本当ですかねえ? だとしたら人災ですが。まあ、これから明らかになっていくでしょう。

いったん海に流れ出たオイルを回収するのは大変でしょうが、被害が少ないことを祈るばかりです。






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コメント

  • コメント (3)

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    • わた
    • 2020年 8月 18日

    penさん、こんにちは。

    環境関連の時事ニュースは苦手な分野ですが、こうやって短いものをトランスクリプションと訳付きで見られるのはありがたいです。
    いくつか初めて聞く言葉もありましたが、わかりやすかったです。
    ”avec à son bord de…”で搭載した、乗せた、という意味なんですね!

    “J’ai fait appel à la Réunion, à la France, au Nations Unies et d’autres pays pour …という文の中の”d’autres pays”、私はこの”d’autres ”がいつも正しく使えません。”d’autres? d’autre? des autres? les autres?”

    使い分けについて、教えていただけないでしょうか。

    いつもありがとうございます。

      • pen(フランス語愛好家)
      • 2020年 8月 19日

      わたさん、こんにちは。

      コメントありがとうございます。

      この記事、短かすぎだったかな、と思いましたが参考になってよかったです。

      d’autres の使い方について、書いておきますね。

      1) les autres

      まず les autres はいいですよね?

      定冠詞がついているから、すでに話に出ていて、話者が限定できる「ほかの複数の人や物」を言い表したいときに使います。

      辞書の例文を書くと、

      Les uns ont avancé, les autres ont reculé
      一方は前進し、他方は後退した。

      les autres は、前進しなかった残りの人たちなので、限定できるし、前進したのとは違う別の人たちなので、「ほかの人たち」という意味で、les autres を使っています。

      2) d’autres

      d’autres は、 un/une autre の複数形であると覚えてしまうといいと思います。

      d’autres だけで使うこともありますが(「他の人」など、後ろの名詞が略されているか、わかっている場合)、この単語は、「(限定しない複数の)ほかの」という意味なので、後ろに名詞が来ます。

      d’autres pays を縮約を無視して書くと、des autres pays ですが、複数形の名詞の前に複数形の形容詞をつけるとき、前にくる des は de になるというルールがあるので、de autres pays となり、この de が縮約して d’autres pays となります。

      動画では、「ほかのべつの国々にも、援助を要請した」と言っており、「特に限定されないほかの国々」なので、d’autres pays です。限定されるのなら、les autres pays とします。

      もしほかの1つの国だけに要請し、しかもそれが限定されないのなら、un autre pays です。

      d’autre は、別の人やものがすでに出ていて、それ以外の人やもの(で単数)のことを言いたいときに使います。

      3)des autres

      des autres をばらして書くと、de les autres で、de と les が合体して、des となります。

      des autres を使うときは、文法上 de が続くものが前にあったり、de を入れないと続かない構造になっています。

      たとえば、

      Le goût des autres (他人の趣味) = le goût de les autres

      Pam a besoin des autres feuilles de papier.(パムはもっとほかの特定の紙が必要だ) = de les autres feuilles de papier

      4) d’autres と des autres の違い

      まとめると、d’autres は 「ほかの」という意味で、des autresは 「特定のほかの」という意味です。

      Il a parlé de la France et d’autres pays. 彼はフランスとほかの限定されない複数の国の話をした。

      Il a parlé de la France et des autres pays. 彼はフランスとほかの特定の複数の国の話をした。

      ほかの形容詞や代名詞と同じように、autre(s) が表しているものが、限定されるのか、されないのか、単数なのか、複数なのか考えて、適当なのを使えばいいと思います。

      「もっとほかのも見せてください」とか、「ほかのパンもください」というとき、そのほかのものは限定されていないから、d’autres を使います。

      この説明でわかったでしょうか? もしわからないのなら、記事にしてもっとたくさん例文をつけますが。

    • わた
    • 2020年 8月 20日

    pen さん、こんにちは。

    penさんからのお返事、、、驚きました。こんなに親切に教えてくださるとは。。。

    丁寧でわかりやすくて、自分が今までなぜ正しく使えていなかったのかがよくわかりました。
    さっそく、いつでも確認できるようにメモをとりました。昨日フランス語でメールを書いていた際に、autreをつかう内容がでてきたのですが、penさんのおかげで正しい文を書くことができました! とてもうれしかったです。

    どうもありがとうございました。

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