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生物多様性とは何か?~環境の日に考える。

6月5日は国連が定めた環境の日(世界環境デー、World Environment Day、Journée mondiale de l’environnement)です。

環境の日にちなんで、1 jour, 1 question の 生物多様性を説明する動画を紹介します。

タイトルは、C’est quoi, la biodiversité ?(生物多様性って何?)です。

生物多様性とは、いろいろな生物が、それぞれの役割を果たしつつバランスよく豊かに存在している状態です。



C’est quoi, la biodiversité ?

1分42秒

トランスクリプション

Les plantes, les champignons, les animaux, sans oublier les hommes… c’est tout cela la biodiversité, et même plus encore puisque ce sont aussi les lacs, les montagnes, les forêts… La biodiversité, c’est donc l’ensemble des êtres vivants et des milieux naturels. Mais également toutes les relations qui s’établissent entre eux.

Car rien sur terre ne vit dans une bulle, sans lien avec les autres espèces ou avec son lieu d’habitation. L’homme en est le premier exemple. Car sans forêts, pas de bois pour construire et se chauffer… Sans abeilles ? Pas de pollen transporté d’une plante à l’autre pour faire des graines. Et donc, très peu de fleurs et de fruits.

Sans végétaux ? Bien difficile de se soigner car plus de 70 000 espèces de plantes servent à fabriquer des remèdes. Ainsi, la biodiversité représente un trésor d’équilibre où chaque élément a son utilité. Or, aujourd’hui, ce trésor est menacé par les activités humaines.

On pêche trop de poissons, on coupe trop de bois, on rejette trop de produits chimiques sur les sols… Résultat : le nombre d’espèces animales et végétales diminue, ce qui menace la vie de millions d’êtres vivants.

Mais il existe des solutions ! Par exemple encourager l’agriculture bio, replanter des arbres, ou encore développer les aires protégées. Et ça marche !

Les bisons d’Europe ont ainsi échappé à l’extinction grâce à la création de parcs animaliers.

トランスクリプションの引用元⇒C’est quoi, la biodiversité ? – 1jour1actu.com – L’actualité à hauteur d’enfants !

生物多様性とは? 和訳

植物、きのこ、動物、人間も忘れてはいけません。これらすべてが生物多様性です。さらに、湖、山、森もあります。

生物多様性は、生きているもの全体で、自然環境のことです。同時に、その中でのつながりも意味します。

というのも、地球上に生きているどんなものも、ほかの種類の生き物や、住む場所と切り離されて泡の中で生きているわけではないからです。

人間がそのいい例(最初の例)です。森がなければ、建築や、暖房に使う木もありません。

ハチがいなければ、植物から植物に花粉が運ばれないので、種子ができず、花や果物はほんの少ししかできないことになります。

植物がなければ、病気の治療がとても難しくなります。なぜなら、7万以上の種類の植物が、薬を作るのに使われているからです。

このように、生物多様性は、すべての要素が使われる調和のとれた宝(大切なもの)を表しています。

ところが、今日、この宝のは人類の活動のせいでおびやかされています。

私たちは魚を捕りすぎ、木を切りすぎ、地面に大量の化学物質をまきすぎています。

その結果、動物や植物の数が減り、何万もの生き物の命が危うい状態です。

でも、解決策はあります。たとえば、有機農法をすすめたり、植林したり、保護地域を開発したりするのです。効果が出てきています。

ヨーロッパバイソンは、動物公園を建設したおかげで、絶滅から逃れました。

単語メモ

le milieu naturel  自然環境

un végétal  植物 pl. végétaux

un remède  薬、治療法

produits chimiques  化学物質、化学製品 (m)

une aire  区域、場所

un bison d’Europe  ヨーロッパバイソン

échapper à  ~からのがれる

Personne ne peut échapper à la mort.  誰も死から逃れられない。

un parc animalier  動物公園

特に難しい構文はないと思います。



生物多様性・関連動画

Effets du changement climatique sur la biodiversité(気候の変化が生物多様性に与える影響)

2分28秒。フランス語の字幕があります。

人類が地球を開発しすぎて、このままでは2050年には、生物の25パーセントから50パーセントが絶滅してしまう。

第6の絶滅期が来ようとしている、という内容です。

これまで(5億年)に、地球では5大絶滅と呼ばれる、5度の大量絶滅がありました。6度目の大量絶滅が来ると思われるほど、現在、速いペースで、さまざまな生物種が絶滅しています。

6 minutes pour comprendre la biodiversité(6分で理解する生物多様性)

6分27秒。フランス語の字幕があります。

現在、生物多様性の調和が乱れているのは、ほかならぬ人間のせいで、人間が生物多様性を尊重しない限り、生き物の絶滅はすすみ、それは人間の首をしめることになる、という内容です。

まあ、そのとおりです。

■環境に関連する過去記事

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持続可能な開発とは何か?(子どもむけの簡単な説明)

なぜプラスチックのストローの使用が禁止されるのか?

COVID-19をはじめ、ウイルスによる感染症が続々と出ているのは、自然環境の大規模な破壊のせいだと言われています。

生息地を追われた野生動物が、本来なら出てこなかった場所に出てきて、ウイルスを拡散し、人間が住んでいるところは、過密化しているので、感染症が広がりやすくなっています。

4月、いろいろな国の人が家に閉じこもって、経済活動をやめていたとき、一時的に大気汚染がましになりましたね。

人の出ていない街を写した動画を見て、「ああ、地球ってきれいなところがいっぱいあるなあ」と思いました。

これを守れるかどうかは、私たち人間にかかっています。






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