以前フランス語の子どもむけのお話が読めるサイト(音声つき)で紹介したフランスの子ども向けのサイトに、日本についての短いパッセージがあります。
きょうはそれを読みました。
概してこのようなノンフィクションのほうが、童話や、小説、詩などより読みやすいものです。この文章は日本のことなのでさらに読みやすくなっています。
内容はちょっと事実と違うところもあるのですが以下に和訳します。
日本はどんなところ?
Le Japon
日本
家にて
家に入るとき、日本の人は靴を脱いで、室内履きをはきます。たたみを汚さないようにするためです。たたみは稲わらでできたむしろで、床の上に敷きます。
というのも、日本の人は床に座り、食事すらします。彼らは生の魚が大好きで、ご飯の上にきれいにのせたり(寿司)、スライスして食べます(刺身)。
そして眠る時は、ふとんを広げればよいのです。
お風呂で
お風呂に入るまえに、日本人はせっけんでからだをこすり、ものすごく熱いお湯でからだをすすぎます。そうやって焼けるように熱いお湯にひたる準備をします。
浴槽に入ったら、すでにからだはとてもきれいで、リラックスできるのです。
戦う準備はいいですか
二人の大きな男性がまっすぐ前をみています。彼らは「相撲取り」です。およそ200キロの体重があります。
小さな髷(まげ)を結い、下着の代わりに白い布しかまとっていません。
面と向かってしゃがみ、床に握りこぶしをつけ、腰を宙に持ち上げ、これから対決する二人はじっと見合っています。
突然、彼らはお互いに突進します。押したり、ひいたり、ひっくりかえったり、しがみついたり、持ち上げたり、はたいたりします。
両者とも相手を土俵(地面)の外に出すか、土俵にからだをつかせようとします。
単語メモ
salir 汚す
paille (集合的に)藁、麦わら(paille de blé)
paille de riz 稲わら
natte ござ、むしろ
raffoler 夢中になる
joliment きれいに、可愛らしく
livre joliment illustré きれいな挿絵の入った本
raffoler de chocolat チョコレートに目がない
Il suffit (à qn) de 名詞/不定詞 (人には)~で(~すれば)充分である
dérouler (巻いたものを)広げる
se frotter 自分の身体をこする
brûlante 焼けるような、燃えるように熱い
bonshommes bonhommes 男、やつ の複数形
en guise de ~の代わりに、~として
culotte 半ズボン、ショートパンツ;(下着)ショーツ
accroupir しゃがむ
poing 握りこぶし
s’élancer 突進する
se renverser ひっくりかえる
s’agripper à ~にしがみつく
gifler 平手打ちを食らわす
元記事 → Lire l’histoire : Le Japon – Documentaires – Il était une histoire
この記事では、お風呂のお湯の熱さを強調していますね。フランスのお風呂はすごくぬるいんでしょうか? 私はどちらかというとお風呂もシャワーも熱いお湯が好きです。あまり熱いのは心臓によくないですよね。
今の家のお風呂は追い焚きできないので、ぬるいお湯でもだいぶがまんできるようになりました。
浴槽には水道でお湯をためます。蛇口のひねる向きを変えると水が出たり、お湯がでたりするのです。
カナダに来たばかりの頃、そうやって浴槽にお湯をためていたら、家主さんが驚いて「そんなことしたら、ものすごい水道代を請求されるよ」と言われました。
今も家族にたいそうお湯を無駄遣いしていると思われながら、毎晩お風呂に入っています。
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