洞窟

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ラスコー洞窟はどんなふうにして発見されたのか?

いまから80年前の、1940年9月12日に、南フランスのモンティニャックの近くで旧石器時代の洞窟が発見されました。

ラスコー洞窟です。

動物の壁画で有名なこの洞窟は、4人の少年(ティーンエイジャー)が偶然発見しました。

どうやってこの洞窟を見つけたのか説明している、1jour 1 question の動画を紹介します。

タイトルは、Comment a été découverte la grotte de Lascaux ?(ラスコーの洞窟はどうやって発見されたのか?)です。



la grotte de Lascaux

1分42秒

穴に落ちた飼い犬を助けようとして、見つけたのですね。

トランスクリプション

La grotte de Lascaux a été découverte par quatre ados, dans les bois, près de Montignac, un village de Dordogne.

C’est en cherchant le souterrain conduisant, selon la légende, au coffre-fort des comtes du Périgord, qu’ils découvrent la grotte à la fin de l’été 1940.

Une caverne décorée par les hommes de Cro-Magnon, 18 000 ans plus tôt, ça, c’est du trésor !

Mais, comment ça s’est passé ?

Lors d’une balade dans les bois, le chien de Marcel, le plus âgé, tombe dans un trou. En le secourant, Marcel aperçoit un autre trou plus profond. Serait-ce l’entrée du coffre-fort ?

Tout excité, il revient sur les lieux avec ses copains. Ils agrandissent le trou et atteignent la grotte.

Là, à la lueur de leur lampe, ils découvrent des peintures d’animaux.

Ils comprennent tout de suite de quoi il s’agit. À l’école, ils ont parlé d’autres grottes découvertes dans la région.

Conscients qu’ils ont déniché un trésor, les garçons informent leur ancien instituteur, Léon Laval, qui visite à son tour la grotte, stupéfait !

L’instituteur avertit aussitôt l’abbé Henri Breuil, un spécialiste de la préhistoire, qui vient authentifier les peintures.

La nouvelle se répand. Les visiteurs affluent par milliers pour contempler les peintures préhistoriques.

Aujourd’hui, la grotte est fermée pour la préserver.

Heureusement, le public peut visiter une réplique plus vraie que nature !

☆トランスクリプションの引用元⇒Comment a-t-on découvert la grotte de Lascaux ?

ラスコー洞窟の発見・和訳

ラスコーの洞窟は、4人のティーンエイジャーが、モンティニャックのそばの、ドルドーニュ村の森で見つけました。

1940年の夏の終わり、伝説に伝えきく、ペリゴールの伯爵たちの宝物がある場所に続くかもしれない、地下道を探しているときに、この洞窟を見つけたのです。

洞窟は、18000年前にクロマニヨン人が彩色したもので、すごいお宝でした。

でも、どうやって見つけたのでしょう?

森の中を散歩していたら、マルセルという一番年上の少年の犬が、穴に落ちました。

犬を助けようとしたマルセルは、もっと深い穴があることに気づきました。

もしかして、これは、お宝のある場所への入り口なのかな?

興奮したマルセルは、友達と一緒にこの場所に戻りました。

彼らは、穴を広げ、洞窟にたどりついたのです。

ランプの光で照らしてみると、動物たちの絵がありました。

彼らは、それが何なのかすぐにわかりました。学校で、この地域で見つかったほかの洞窟について話していたからです。

すごい宝物を見つけたことがわかった少年たちは、前の先生である、レオン・ラヴェルに洞窟のことを知らせました。ラヴェルは、洞窟を訪れてびっくりしました。

先生は、すぐに、アンリ・ブリュイル神父に伝えました。ブリュイルは先史時代の専門家で、この壁画がなんであるのか確認しました。

ニュースが広がりました。

先史時代の壁画を見るために、たくさんの人々が詰めかけました。

今日、洞窟は、保存のために閉じられています。

幸い、人々は、本物より本物らしいレプリカを訪れることができます。

単語メモ

souterrain   地下道

un coffre-fort   富、財産;金庫

comte   伯爵、領主

Périgord   ペリゴール。フランス南西部の地方の名前で、現在のドルドーニュ県

conscient que + ind.   ~を意識(自覚)している

dénicher   (努力して)探し出す、見つける



関連動画と補足情報

La découverte de la grotte de Lascaux(ラスコーの洞窟の発見)

3分8秒。

第二次世界大戦が始まって1年後、フランスがまだドイツに占領されていなかったときのことです。

ある日、マルセルが犬を助けようとして、穴を見つけます。彼は、「お宝への通路かもしれない」と仲のいい友達に言い、9月12日に友達4人で、ナイフを使って、穴をこじあけて、降りていったら、壁画がありました。

もともとこの地方には、昔の伯爵の宝物が地下のどこかにある、という言い伝えがあったので、少年たちは、「宝物があるかもしれない」と思って、穴を掘ったのです。

そうしたら、伯爵なんかよりもっと古い時代(後期旧石器時代と言われています)の壁画が出てきたわけです。

200メートルに渡って、1900も絵があって、動物は600匹も描いてあるそうです。

少年たちは、最初は自分たちで洞窟を掘っていましたが、人から人へうわさが伝わり、先生の耳にも入りました。

1940年の12月27日に、ラスコー壁画は歴史的遺物に認定されました。

その後、戦争がひどくなり、洞窟の調査どころではなくなりましたが、戦後、観光客に公開され、人気を呼びました。

けれども、1950年代の終わりに、壁画にしみがつくようになり、専門家たちは、壁画を保存するために、1963年に、洞窟を閉じました。

人間の息や、人間といっしょに入り込んだ微生物が、洞窟の生態系をこわしたようです。

1963年に、別の洞窟に壁画を40%再現したラスコー2が公開されました。

現在はラスコー3やラスコー4もあります。

ラスコー4では全部再現されているそうです。

******

ラスコー洞窟のように、とてつもなく古いものが、ずっと見つからずにいたこと、そして、戦争中に少年たちが見つけこと、ともに、ロマンがありますね。






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